第1128回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
クイーンカップ(G3)
デアリングタクト級の素材?
人気ジョッキーが敢えて遠征する理由
冬の東京も3週目、次週には今年最初のJRAGIを迎えるが、3週目の今週は土日に今年のクラシックを占う重賞が行われる。
土曜日は、3歳牝馬による
クイーンカップ。
一昨年にはクロノジェネシスが勝利、それ以前にもメジャーエンブレムやヴィルシーナ・ホエールキャプチャなどが勝利を上げ、2着馬にもミッキークイーンやアエロリットなど、過去10年だけでも連対馬からこれだけの後のGI馬を輩出している出世レース。
というのも、オークスの前に東京競馬場を経験できる数少ない機会、ましてや桜花賞と同じマイル戦とあって、厩舎の期待馬、クラシック候補が続々と出走してくるからだ。
今年もそんな面々が揃っている。
関西からは6頭が出走となっているが、インフィニタスが除外された。
そう、この時期なだけに1勝馬の登録は多く、今年も抽選対象になっていた。
特別登録の段階では15分の8と約2分の1の確率、最終的には11分の8と確率は上がったものの、それでも除外の可能性があり、関西ジョッキーが遠征してくるには、その除外リスクもあり二の足を踏むところ。
実際、除外されたインフィニタスは北村宏司騎手で投票していた。
出走が叶った抽選対象の関西馬の手綱を取る関西ジョッキーは3人。
ハッピーオーサムの
岩田望来騎手は、自厩舎でしかも自らで初勝利を挙げた馬でもあり当然の行動だろう。
ただ残りの二人、松山騎手と福永騎手は、阪神で騎乗すれば勝ち負けの馬を多く依頼されるであろう人気ジョッキー。にも関わらず東京に遠征してくるという事は、思い入れがあるのだろう。
特に、日本人騎手の中で今年最も勝ち星を上げている
松山騎手が手綱を取る
アールドヴィーヴルには注目したい。
10月の新馬戦以来のレース。その新馬戦、不良馬場だったこともあり、勝ち時計も目立つ事はなく、上がり3Fも34秒9と出色というわけでもない。
しかし、跨っていた松山騎手には強烈なインパクトが残ったようだ。
レースをご覧になった方ならお判りだと思うが、道中は後方3番手、4コーナーでもまだ後方の位置取り、しかも差しの決まりにくい京都内回り芝コース、それをゴール前で差し切ってしまう、さながら桜花賞のデアリングタクトの様な勝ちっぷりだった。
相手が弱かったのか…いやいや2着馬は、次走で未勝利を脱出し、先日の白梅賞を勝ったヴィジュネル、決して弱い相手ではなかった。
当時の松山騎手と言えば、翌週には秋華賞で牝馬3冠を制する乗りに乗れている時期。そんな時にも関わらず「強烈なインパクト」を残したアールドヴィーヴル、松山騎手が抽選対象であるとはいえ東京遠征した気持ちも理解できるというもの。
もちろん、まだ新馬を勝ったばかりで、そのキャリアの浅さ、休み明け、東京までの長距離輸送など課題は多いのだが、「広いコースの方が間違いなくいい」「良馬場でどこまでキレる脚を使えるのか楽しみ」と、本人は非常に楽しみにしている。
前走でもさながらデアリングタクトではあったが、まだ未知数な事は確か。
ここで本当に「デアリングタクト級かも」と思えるレースをしてくれるか、ぜひとも注目してみたい。
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