採れたて!トレセン情報
第86回[2012年3月17日]
【スプリングS】東高西低?トライアル戦線
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●東高西低?トライアル戦線●
チューリップ賞では圧倒的1人気の2歳女王が3着に破れ、関東馬ハナズゴールが勝利。弥生賞では1人気アダムスピークが8着と大敗を喫し、9人気のコスモオオゾラが勝利。先週の桜花賞トライアル重賞フィリーズレビューでも関東馬のワンツーで中波乱、さらに今週土曜日のフラワーCも6人気の関東馬オメガハートランドが勝った。オープン特別でもアネモネSでは関東馬のワンツー、辛うじて若葉Sで関西馬のワンツーとなっているが、見れば判る通り出走馬は全て関西馬。とにかく今年のクラシックトライアル戦線は関東馬が席巻し「まさかスプリングSまでも…」と西の関係者の間ではチョッと弱気な噂も出てきている。
しかし、そんな逆風を弾き返す可能性十分なのが今週のグランデッツァとディープブリランテ。ともに3歳世代のエース級の素質馬。中でも前者グランデッツァは、早々とミルコ(M・デムーロ)を確保して、このレースから騎乗してもらうために今週に合わせて来日させた。しかも「皐月賞を勝たせるために」と、その皐月賞の週までの5週間の短期免許を取得させている。
先日から来日しているN・ピンナも、今回の来日の一番の目的はアイムユアーズでの騎乗であり、まずは前哨戦でキッチリと仕事を果たした辺りは、外国人騎手の勝負強さだろう。
グランデッツァの前走はラジオNKKEI賞、当時もお伝えしたが1週前追い切り後、軽い筋肉痛が出て少し休ませた経緯があった。大事には至らず最終追い切りの動きでGOサインが出て出走に踏み切ったが、結果は3着も力のあるところは十分に見せ、状態を考えれば悲観する内容では無かった。
「札幌2歳Sで緩い馬場を勝っていますが、ノメりながら勝ったので本当は良い馬場の方が力を出せます」との事で、今の中山は楽では無いが、来日早々勝利を挙げ、8頭立て7人気馬を勝たせたり11人気馬を2着に持ってきたりと相変わらず驚異的な騎乗を見せるミルコ、その彼がこの馬に合わせて来日していると言っても過言では無いグランデッツァ、人気に関わらず皐月賞まで注目してみたくなるのは当然だろう。是非「東高西低」と言われ始めている3歳トライアル戦線を押し戻して欲しいところだ。
●凱旋門賞へ向け試練を!?●
昨年末の有馬記念で、古馬最強と言われていたブエナビスタを破り、国内現役最強の座を受け継いだオルフェーヴルが阪神競馬場に姿を現す。有馬記念以来で阪神大賞典を勝った馬は2006年のディープインパクト以来いないのも何かの縁を感じるが、テキの池江泰寿調教師はそんなレベルでの話ではなく、もっと先の世界を見据えてここから始動することを決めた。「ヨーロッパの馬場で戦おうと思ったら、3000mでもキッチリ折り合う事と、スタミナも無くてはいけない」と、まずはその折り合いとスタミナに課題を出し、それでいて結果を出していくという。凱旋門賞へ向けてこれからの全てに試練を課し、それをひとつずつ確認しながらクリアしていって「いざ凱旋門へ」ということの様だ。今までも次元の違う走りを見せていたオルフェーヴルが、さらにどの次元まで成長を遂げるのか、とにかく楽しみでならない。
馬券的には相手探しのレースになってしまうが、因みにギュスターヴクライは、蛯名騎手の怪我で当初N・ピンナに話があったが、オーナーサイドの意向で福永騎手に。その福永騎手、当初はモンテクリスエスで参戦が決まっていたのだが、厩舎・オーナーサイドになんとか了承してもらいギュスターヴクライの手綱を取ることが出来た。驚く事に、そのモンテクリスエスは3週後の大阪ハンブルグCまでスライドするそうだ。ある意味、前代未聞の大技を繰り出してまで騎乗するギュスターヴクライのレース振りも注目だろう。
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