第1102回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
【京阪杯】
裏の阪神では今後を占う重要な一戦!
巡り巡って訪れたチャンスを生かせるか?
いよいよ日曜日は夢の対決が現実となるジャパンカップ。この世紀の一瞬は1秒たりとも見逃せない。
しかし、その世紀の一瞬から約20分後にスタートを切る阪神の重賞、
京阪杯もある意味で注目の一戦だ。
というのも、やはりジャパンカップに有力騎手が集まるため、その裏の阪神はジョッキーが手薄になり、この京阪杯でも普段騎乗機会の無いジョッキーにチャンスが巡ってきているからだ。
例えば有力馬の1頭であるレッドアンシェル、鞍上には幸騎手が収まっている。
勝ち鞍以上に騎乗鞍数に拘って乗っている幸騎手、ゆえにいろいろな厩舎の管理馬に騎乗しているのだが、庄野厩舎の管理馬に騎乗する事は少なく、今年これが3回目の騎乗。
そもそも一旦は浜中騎手で内定していたのだが、ジャパンカップのキセキの依頼を受け東京へ遠征、空いたところに、一昨年の京都金杯(3着)で騎乗した実績があった事で声が掛かったようだ。
重賞での有力馬の騎乗依頼、ゆえに今後の事も踏まえここはアピールの場とある。まして幸騎手自身、今年はまだ重賞勝ちも無くここは力の入る一戦だろう。
この幸騎手も注目だが、それ以上に注目と言えるのが…
前走時にもこのコーナーで取り上げた
カレンモエと
松若騎手だろう。
当時もお伝えしたが、2011年のスプリンターズSを制し、その年の最優秀短距離馬に選出されたカレンチャンを母に持ち、父は2012年・2013年のスプリンターズSを制し、2年連続最優秀短距離馬に選出されたロードカナロアという、まさに夢の配合といえるカレンモエ。しかも、その父と母と同じ安田隆行厩舎の管理馬でもある。
大事に大事に使われ、いよいよオープン入りした。
鞍上は当初、前走と同じ北村友一騎手で決まっていたのだが、先日の制裁で今週から騎乗停止となり乗れなくなってしまった。
その代役に選ばれたのが…
昔はこの安田隆行厩舎の管理馬に良く騎乗していたのだが、昨年から疎遠気味となっていた松若騎手に声が掛かった。
それこそ2018年には15鞍、その前年でも11鞍、それ以前も毎年10鞍以上のコンスタントに騎乗依頼があったのだが、昨年は3鞍のみ、今年はここまでまだ1鞍しか騎乗が無く、こんなリーディング上位を賑わす、しかもオープン馬の宝庫である安田隆行厩舎と疎遠になってしまっていた。
それが、巡り巡って騎乗機会が訪れたここ、しかも騎乗するのが厩舎縁の血統馬ともなれば、絶好のアピールの場。
ここでいい結果を出せれば、この馬の主戦にはならずとも、また他馬の依頼が増える事だろう。
競馬ファンの目線では、ジャパンカップの世紀の一戦に注目が集まってしまうのは仕方がないと思うが、その裏の阪神でも、ジョッキーの今後を占う戦いが繰り広げられる事にぜひ注目して頂きたい。
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