第1099回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
【京都2歳ステークス】
連続の失敗は許されない!
3冠馬に先着した若いコンビが重賞Vへ
いよいよ今週は、夢の対決が実現するジャパンカップ。
国際競走でありながら、近年は日本馬の争いになる事が多く国内NO1決定戦という趣が強いが、まさにその通りに、今年の年度代表馬決定戦と言っていいだろう。ジャパンカップというレース名も意外と合っているかも知れない。
さてその前日、阪神では
京都2歳ステークスが行われる。
前週の東京スポーツ杯2歳ステークスと比較すると、ダノンザキッドのような突出した存在は無くとも全体的な平均レベルはやや高い印象、トレセン内でもそんな評価がされている。
そんな中で注目してみたいのは、札幌2歳ステークスでもこのコーナーで取り上げた
バスラットレオン、この馬に改めて注目したみたい。
その札幌2歳ステークス当時にもお伝えしたが、デビュー戦の新馬戦は、超スローペースだったことはあるが、逃げて上がり3F33秒6という瞬発力を繰り出した。この時計は、札幌の中距離新馬では史上最速だった。
そして戦前からの青写真通り札幌2歳ステークスに駒を進めた。
ただレースでは、早めに捲ってくる馬がいて先行勢には厳しい競馬を強いられてしまい3着に敗れた。
しかし、負けたとは言っても勝ったソダシは先日のアルテミスステークスを圧勝、相手も強かったという事で決して悲観する内容ではなかった。
ひと息入れて復帰戦となる今回、1週前の追い切りではコントレイルと併せ先着して見せた。
確かに相手はまだ途上で余裕を持たせていたが、それでも無敗の3冠馬に先着したのは事実。
コントレイルに跨っていた福永騎手も「あの2歳は何者?」というように、その動きにビックリしていたそうだ。
鞍上は引き続き
坂井瑠星騎手。これも当時お伝えしたが、前走時、新馬戦で手綱を取った藤岡佑介騎手がオーナーサイドからは指名されていたが、管理する矢作師の鶴の一声で弟子の坂井瑠星騎手に決まった経緯があった。これはまさに弟子を思う親心。
その親心に応え切れなかった悔しさもあるだろう。今回に賭ける思いが強いはず。
バスラットレオンと坂井瑠星騎手、馬にも人にも改めて注目してみたくなる京都2歳ステークスだ。
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