うまスクエア

第1056回

採れたて！トレセン情報

いよいよ秋のＧＩシーズンも開幕。第一弾はスプリンターズステークス。

昨年のスプリンターズステ―クスの１番人気は、今年も出走しているダノンスマッシュだった。

ただレースでは内枠が仇となり、終いは追い込んだものの３着まで。

このダノンスマッシュは、昨年の高松宮記念でも１番人気の推されたが４着まで。とにかく前哨戦は強い競馬で結果を出しているものの、本番になると敗れてしまうイメージが強くなっている。

ただ、決して能力が足りないわけでは無く、枠や馬場、展開など運が向かなかっただけとも思える。

今回も、前哨戦のセントウルステークスを圧勝し、勢いをつけ参戦してきた。

ひとつ気になるのは鞍上、前走手綱を取っていた三浦騎手から、今回は川田騎手に乗り替わる。

それは何故か…

そもそも、今年の高松宮記念でも、本来は三浦騎手が手綱を取る予定だったのだが、ドバイ遠征予定だった川田騎手がギリギリで遠征中止が決まり、直前で川田騎手に手が戻った。

中京遠征予定だった三浦騎手は、さすがに予定を変更するわけにはいかず、当日は中京で騎乗し高松宮記念は見る側となってしまった。

そんな不義理のお詫びか、その後の安田記念では三浦騎手に、そして前走のセントウルステ―クスでも三浦騎手に手綱は任されていた。

そして２戦目でキッチリ結果を出した三浦騎手、本番でも騎乗すると思われたが…

そのセントウルステークスの直前、川田騎手とオーナーサイドの話し合いがもたれ、「今後はダノックスの馬は優先的に川田騎手が乗る」という事でまとまったそうだ。

それが、今回のダノンスマッシュの乗り替わりの真相。実はシリウスステークスのダノンスプレンダーの乗り替わりもそういう事であり、少し先の話だが、東京スポーツ杯２歳ステークスに出走を予定しているダノンザキッドも川田騎手で内定している。

他のジョッキーで勝った馬から手綱を引き受けるのは、それだけでもプレッシャーの掛かる仕事。ただ今回の川田騎手は、昨年、そして今春の高松宮記念の雪辱を果たしたい気持ちの方が強いだろう。

ＧⅢ４勝・ＧⅡ２勝と実績は十分のダノンスマッシュ。いよいよＧＩに手が届くか、注目してみたくなる。