採れたて!トレセン情報
第771回&第772回
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【関西事情通のちょっとイイ?話】
●経緯はさまざま●
お盆に入り夏競馬も佳境、今週新潟ではサマーマイルシリーズの第2戦となる関屋記念が行われる。
第1戦の中京記念と同じ左回りの芝マイル戦とあって、毎年続戦してくる馬が多いのだが、今年も3・4・5着馬と昨年のこのレースの2着馬ウインガニオンの4頭が続戦してきた。
その4頭、全て同じジョッキーで続戦して来ている。一見は至極当然のようにうかがえるが、実際のところは微妙に経緯が違う。
まず福永騎手。実は当初はミスターメロディで参戦予定だったのだが、体調が整わず再放牧に出され、急遽そのまま続戦という経緯。
ミルコの乗るワントゥワンも、前走時からセットで依頼されていたわけでは無く、他に依頼があれば動く可能性もあった。ただ今回も空いていたためそのまま収まったという経緯。決して前から決まっていたワケでは無く決まったのは直前。
津村騎手の乗るウインガニオンはここまでで判る通り主戦中の主戦、中堅騎手でもあり動けないところだろう。
注目は戸崎騎手。手綱を取るのは関西馬のリライブルエース。今回がまだ3回目の騎乗だが、2回目の前走でもこの馬のためにわざわざ中京まで遠征したほど、1回目の騎乗で感じるモノがあったようだ。今回も早々とこの馬のために関屋記念での他からの依頼は断って体を空けていた。
また、実はこの中間では厩舎サイドはハミをトライアビットから元に戻そうかと話していたところ「今のままで」と戸崎騎手自ら進言し、同じハミで挑む事になった経緯もある。それだけ期待もあり、勝ち負けの感触を持っているからこその行動だろう。
少なくとも中京記念からの続戦組の中では最も勝負度合いを感じる存在、他有力場との兼ね合いはあるが、期待してよいのではないだろうか。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●混戦のマイル路線●
フルゲート割れとなった関屋記念。サマーマイルシリーズの第2戦となるわけだが、第1戦の中京記念の勝ち馬グレーターロンドンはここをパスして第3戦の京成杯オータムハンデへ出走予定。
第1戦からの連戦となるのは4頭だけで、その4頭はここで上位争いをしてポイントを加算することができればサマーマイルシリーズ王者の可能性がグッと高くなる。
しかも、その4頭はすべて鞍上とのコンビを継続しており、勝負への意気込みを感じる。
ほかでは吉田隼騎手で予定していたショウナンアンセムは先週の落馬負傷によって騎乗不可となったため、ぽっかりと空いていた田辺騎手へ乗り替わり。
2頭出しとなる藤沢厩舎は近走の成績だけで判断すればスターオブペルシャの方が上位人気になりそうだが、所属の杉原騎手はチェッキーノに乗りたいと志願。長期休養を使って状態がかなり上向いているらしく、一方のスターオブペルシャは前走が見せ場すらなく敗退。その後予定していた安田記念、オープン特別を回避してここまで予定を延期。まだ良化途上という気配のようだ。
別定重量戦のため51キロでの出走となるプリモシーンは主戦の戸崎騎手が51キロは乗れない斤量なので、未勝利戦以来となる北村宏騎手へ乗り替わり。
北村宏騎手も基本的には51キロでの騎乗はしないようだが、今回は早い段階から斤量が51キロと分かっていたし体重を落としやすい夏場であるということ、なによりプリモシーンの能力を評価しているとのこと。
夏場が得意なヤングマンパワー、確実な復調を示しているロードクエストなど多士済々なメンバー。
サマーマイルシリーズ王者、そして秋のマイルCSへと名乗りを挙げるのはどの馬か!?
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●急遽巡って来た…!?●
お盆に入り、北海道シリーズもいよいよ終盤。開幕当初は例年になく暑かった札幌も朝晩は寒いくらいにまでだいぶ落ち着いてきた。
そんな札幌の今週の重賞はエルムS。昨年の1・3着馬、一昨年の1着馬の参戦のみならず、直近の前哨戦マリーンSの2・3着、交流重賞連勝中の好調馬など揃い、なかなか注目度の高い一戦となった。
そんな有力馬揃いという事もあって、ジョッキー間の動きもあった。前走から今回乗り替わりとなる馬が5頭いるのだが、中でも注目はノーブルサターンとロンドンタウンの2頭だ。
前者ノーブルサターンの前走の鞍上は鮫島良太騎手。この馬の4勝全て自らの手で挙げてきたように思い入れ十分のお手馬。今回も当然札幌に遠征する予定だったのだが、2週前の段階では除外が濃厚、出走は難しいとの判断で結局小倉居残りを決めた。ところが、その後回避馬が出たため、出走馬中優先順位は最下位の14番目ながら出走が叶った。
鞍上にはたまたま空いていた池添騎手に。池添騎手と言えば、今年の函館開催でリーディング争いを演じ、結果は3位も13勝2着9回と好成績を残し、北海道シリーズでの存在感は大きいジョッキー。モレイラ旋風が巻き起こっている札幌開催ではまだ1勝しか上げられていないものの、そのモレイラがいない週末なだけに今週は力が入っている事だろう。もちろん、急遽チャンスが巡って来たこの馬も期待しているはずだ。
後者ロンドンタウンは、予定は主戦の岩田騎手だったが、先日の怪我で乗る事が出来ず、代役には蛯名騎手が手綱を取ることに。先週はJRA全10場重賞制覇を狙い小倉まで遠征してものの不発だったが、やはり急遽舞い込んできたチャンスに力が入るところ。
何より昨年のこのレース勝ち馬、そして次走でコリア・カップも制した実力馬。その後、今ひとつパッとしない成績を続けているものの、どうやら韓国遠征の疲れがなかなか抜けず、まして年末から月1走コンスタントに使われていたこともあって状態が戻りきらなかったようだ。この中間は4ヶ月しっかり休ませ「ほぼ本調子に戻った」との事。昨年レコード勝ちを収めた舞台でもあり、当然期待は高い。
なかなかメンバーの揃った一戦だが、この急遽チャンスが巡って来た二人のジョッキーが手綱を取る2頭には特に注目してみたい。
【競馬場から見た推奨馬券】
台風一過で、また暑さが戻ってきた。
先週あたりもパドックを見ていると、かなり発汗してる馬や、妙におとなしい馬が目立っていた。調教は動いていても、レースまで状態をキープするのが、今の時季は大変なんだろうね。
こんな時は馬券を買う側も、放送などでパドックを見たり、馬体重をチェックした方が安心かも…。
新潟3Rは、好枠を引き当てた1番マイネルラッジョから入る。
大型馬が一度叩かれた前走を注目していたが、パドックは+2㎏だったようにまだ緩い造りに見えた。しかし競馬は行きっぷりが一変して、外枠から楽に先行。勝ったアカリダイヤモンドは、上のクラスでも人気になる馬だけに仕方ないが、逃げ馬を交わして2着は安泰。あれだけ本気で走れば、今回はもう少し絞れるはず。使い込まれて疲れ気味の馬よりも、今回で3戦目という点も良い。この枠ならスンナリ先行して粘ってくれると見た。
同馬が先行勢を捌いてくれると見て、相手には差し馬を狙いたい。
馬連 1-7 1-10 1-13
ワイド 1-13
自信度 C
新潟7Rは、降級馬6番アルミレーナと好素質馬16番クイーングラスの一騎打ちと見た。
アルミレーナは、新潟に滞在して必勝態勢。テンション高めの馬であるし、この暑い時季だけに輸送がないのは好材料。実績的にも一枚上の存在だけに、当確。
対するクイーングラスは、パドックを見てもらえれば分かると思うが、馬っぷり抜群。経験馬相手のデビュー戦で完勝したようにかなりの素質だし、仕上がり早やのタイプ。2戦目は勝った馬も強かったが、スローで最後方ではきつかった。それでも、負けてなお強しの内容だった。
この2頭と他の馬では、少し差があるように感じる。
馬連 6-16
3連複 5-6-16 6-9-16
自信度 A
新潟11R関屋記念は、3歳馬12番プリモシーンを狙う。
中京記念にて同じ3歳馬フロンティアが、かなり外を回るロスがありながら、0.3秒差の4着。内容的には勝ち負けレベルだと思えた。その中京記念組が、今回は上位人気を占めそうな組み合わせだけに、3歳勢でも十分に勝負になる。
フロンティアをNHKマイルで大きく負かしているのが、プリモシーンだ。
確かにフロンティアは直線で不利があったが、不利を受ける前の脚勢で明らかにプリモシーンが優っていた。しかもプリモシーン自体も捌くのに苦労していた。不利がなければ、2着はありそうな勢い。タラレバになるが、フロンティアとの比較から、プリモシーンが中京記念に出走していたら、勝っていたと思っている。
桜花賞は、かなり不利があっただけに参考外。3か月ぶりのフェアリーSも強い勝ち方をしているし、新馬戦もトーセンブレス相手に好走と、鉄砲も問題ない。51㎏の斤量もかなり有利。更に暑い時季にじっくり休養していたことに好感。
かなり狙い目だと思う。
単勝 12
馬連 2-12 6-12
3連複 2-6-12 2-10-12 2-12-13
6-10-12 6-12-13
自信度 B
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●ピンポイント騎乗●
札幌を主戦場としている横山典騎手と丸山騎手がそれぞれ土日で新潟へ参戦。
まず土曜日。横山典騎手のお目当ては11レースのアンブロジオ。
2戦騎乗して1勝と重賞で接戦の4着と好相性。管理するのは、もはやお馴染の菊沢調教師。
義兄弟という関係ではあるが、それ以上に深い絆があるようで信頼は厚い。
降級組の古馬相手に勝利することができれば、今年の秋は短距離路線で頭角を現すかもしれない存在。
日曜日の丸山騎手のお目当ては10レースのサルサディオーネ。
前走は函館開催の時ですでに多くの依頼があったので中京へ行くことができなかったようだが、今回は早い段階で予定が立っていたことと、札幌のエルムSで騎乗馬がいなかったことで新潟参戦が決定。
ダート重賞路線で好走しているように、重賞勝ちを狙える力がある馬、と丸山騎手は高く評価しているとのこと。準オープンを勝ち上がってオープンクラスへと返り咲けば、狙ったレースを使いやすくなりローテーションが組みやすくなる。そうなれば重賞制覇の可能性がグッと高くなる。
つまり、勝つための新潟参戦ということだろう。
横山典騎手も丸山騎手もともに準オープン馬のための遠征というところがポイント。
お手馬2頭ともにオープンクラスの実力があるということだろう。見逃せない。
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