採れたて!トレセン情報

第763回&第764回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●4人の中でもより注目!●

全国的に暑さが増し気候も本格的な夏競馬になってきたが、今週は福島・中京には重賞が無く、北海道シリーズの函館記念のみ開催される。

夏の函館の風物詩とも言えるこの函館記念、ハンデ戦でもありやはり波乱の決着は多い。ただ人気は割れやすく、2桁人気が飛び込んできても意外と驚くほどの高額配当にはならないのも特徴。

今年も前売り単勝1番人気が4~5倍、 最低人気馬でも単は100倍以下、馬連の1番人気も4桁配当~、100倍以上は105点中40番人気辺り~、と上から下まで人気は割れ気味。難解な一戦となっている。


そんな中なゆえに、馬以上にジョッキーに注目してみるのもイイだろう。

先週までの函館リーディングを見ると、池添騎手がトップで10勝、2番手グループは9勝でルメール・岩田・藤岡佑介騎手の3人が並んでいる。この4人とも注目なのだが、中でも注目したいのは、この4人の中で、騎乗数は最も少なく、ゆえに勝率トップの藤岡祐騎手だ。

NHKマイルCの時はもちろん、以前にもお伝えしている通り、今年はひと皮むけた活躍を見せている藤岡佑介騎手。今年の上半期は、JRAGI初勝利を成し遂げたのみならず、日経賞・京都記念・京都新聞杯とGⅡも3勝、勝ち鞍も既に45勝を上げ、ここ数年の年間勝利数を大幅に超え、キャリアハイの2008年75勝を凌ぐ勢いだ。


そんな藤岡佑介騎手が函館記念で手綱を取るのはエアアンセム。今回で3回連続の騎乗となる。

2走前、オープン特別の都大路Sでは、サンマルティンの決め手に屈したものの、好メンバーのなか2着を確保し、返り咲いたオープンで今後も戦っていけるメドは十分に立ったレースだった。
前走のエプソムCでは、その都大路Sの内容から勝ちを意識する余り、有力と目されていたダイワキャグニーをマークして進めていたところ、意外にもダイワの行きっぷりが悪く、つられてエアも位置取りが悪くなり、直線で盛り返したものの5着までに終わってしまった。

結果的にはマーク間違いになってしまい、藤岡佑介騎手本人も悔やまれるレースだったようだ。

それもあって、今回のこの函館記念は期するところがあるようだ。

前売りでは単勝4桁の6番人気ほど、前述上位4人の中でも最も人気の無い馬に騎乗しているが、その鞍上の勢いと意気込みを考えれば、アッサリ逆転してもいいだろう。

是非注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●素質馬の復活なるか●

大荒れとなった七夕賞同様に、荒れる傾向が強い函館記念が日曜日に行われる。

近5年を見れば勝ち馬は比較的上位人気馬が多いが、2着馬となると途端に荒れる。

⑦、⑧、⑩、⑬、⑭人気で、3着馬まで広げれば5番人気以内は1度もない。

それほど波乱含みで、夏競馬は状態を維持することが難しく、またそれにハンデ差も大きく影響。

函館滞在組ではなく福島から遠征するのが、田辺、三浦、柴田善騎手。

田辺、三浦騎手はコンビを継続しての騎乗で、ともに上位人気候補。

注目したいのは柴田善騎手が騎乗するブレスジャーニー。

2歳時はのちの重賞勝ち馬のダンビュライト、GⅠ馬のスワーヴリチャードを子供扱いにしたほどの逸材。

デビューから6戦目まではすべて柴田善騎手が手綱を取っていたが、そこから3戦はオーナーの意向で乗り替わり。要は、クビになったということ。

ところが、そこから紆余曲折を経て、今回再び柴田善騎手とのコンビ結成。

ブレスジャーニーは現在、オープン馬の中でも最低クラスの賞金しか持っていないので、函館記念はギリギリでの出走。

先週の想定の時点では除外候補だったが回避馬が出たため、繰り上がったというわけだ。

ただ、柴田善騎手の英断というか、持っているのかも、と思えるのは、先週の除外候補の時点ですでに函館遠征を決めていたこと。それほどブレスジャーニーに対して思い入れがあるのかもしれない。

何はともあれ、無事に出走へとこぎつけて、再びコンビ結成となった柴田善騎手とブレスジャーニー。

上位進出、馬券圏内への好走があれば、コンビ継続、そして秋への飛躍が期待できるかもしれない。


【競馬場から見た推奨馬券】

この暑さはヤバい!お馬さんの暑さに弱いのは、人間の比じゃないからね…。
こんな時に真剣に馬券を買って、やられた日には目も当てられないよね。
省エネ馬券で、目数を絞って、投資額も押さえて、無理なく競馬を楽しむのが、現状はベストかもね?


まずは函館記念に注目。
そろそろ、10番ブレスジャーニーの復活があっても良さそう。
関東馬としてデビューして4戦3勝。
関東馬ラストの東スポ杯では、あのスワーヴリチャード、ムーブザワールドに競り勝って、将来を嘱望された逸材だった。
そこで体調を崩して、一年近くの休養を挟んで佐々木晶厩舎に転厩。
その後も休み、休みの参戦が続いたが、今回はようやく順調にきた。
前走の巴賞の返し馬にて、歩様が良くなったことが窺えた。ただ、コメントにもあったように、追い切り2本で急仕上げだったことは間違いない。
そのせいか、最後は苦しがってモタれる感じ。それでも、スローの流れを最後方からコンマ1秒まで追い込んだのだから、やはり能力は高い。
当然、上積みは大きいはず。
今週もグズつき気味の天気だけに、もう外伸びの馬場のはず。ブレスジャーニーの馬場と見た。

単勝 10
複勝 10


中京に狙っている関東馬が遠征した。
中京10Rの11番クロノスタシスだ。
ダートで500万を連勝後、骨折で7ヶ月の休養。冬場でもありプラス20キロで再始動したが、なかなか絞り切れずに3戦凡走。再度一息入れて立て直され、前走が初の芝の競馬。まだ多少緩い感じはあったが、スローペースを大外からグイグイ追い込んだ。初芝でまだパンとしない状況だけに、芝の適性はかなり高いと見た。
この時期だし、長距離輸送もあり馬体は更に絞れるはず。
人気になる前に、買ってみたい馬だ。

馬連 5-11
ワイド 5-11


福島で買うなら、やはりダート戦。
芝は難しいからね。
12Rの5番キングスヴァリューでいけると見た。
まずは、休み明けだった2走前が優秀。
勝ったゲンパチカイナルを含め、関西の素質馬も揃ったレベルの高い一戦だった。
そこで大外枠から、終始外を回らされての2着は立派。
前走が古馬との初手合わせ。先週強いメンバーで3着にきたマリームーンが5着だった組み合わせだけに、レベルも水準以上。そこでコンマ2秒は、十分に評価できる。相手も3歳馬。好メンバーでしぶとく粘った前走を評価して、6番トーセンヴィータが有力と見る。

単勝 5
馬連 5-6
ワイド 5-6


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●過酷な全レース騎乗●

例年以上に早い梅雨明けで、すでに猛暑となっている今年の夏競馬。

福島でも連日30度以上、35度を超える日もあり、そんな中レースをしている馬と騎手は過酷。

特に騎手はレース間が30分しかなく、レース後の調教師とのやり取りがあり、記者に対してコメントをしたり、次のレースへの着替えがあり、これらを10分から15分でこなしてすぐにパドック、そして返し馬と休む時間はほとんどないままで、コースへ出れば気温の高さもそうだが、芝とダートの照り返しで馬場は40度近いらしい。

そんな過酷な中、土日で障害競走を除くすべてのレース、23レースに騎乗しているのが大野騎手。

しかも、日曜日のメインレースでは普段は断っているという51キロに騎乗。

理由を聞いてみると、夏は普段よりも自然と体重が落ちるので1キロの減量なら問題ないとのこと。

全レース騎乗については、エージェントがいないので依頼があれば自分では断りにくい、ということもあるが、依頼があるならそれに応えたいという気持ちも強い、と男前な発言。

人気馬から人気薄、そして軽ハンデまで多彩なラインナップが揃っている大野騎手の騎乗馬。

人気でも人気薄でも注目して損はなさそうだ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●2桁着順を続けているものの…!?●

全国的に暑さが増し気候も本格的な夏競馬になってきたが、今週の重賞は夏の函館の風物詩とも言える函館記念のみ。東西の福島・中京では重賞が無く、日曜日のメインはともにオープン特別となっている。

ここから夏の新潟の目玉重賞であるアイビスSDへ向かう馬もいるであろう福島バーデンバーデンCは、手薄なメンバーながらも注目の一戦。

対して中京の名鉄杯は、この後のダートの重賞は札幌エルムSと交流重賞を除くと秋のシリウスSまで無いため、目標設定の難しい混戦メンバーとなっている。

そんな中で注目したいのは、すっかり人気を落としたドラゴンバローズ。

丁度1年前の7月に準オープンで好走し、9月にオープン入り。昇級戦のシリウスSでいきなり2着したことで「重賞を勝つのも時間の問題だろう」とも囁かれていた。

ところが、暮れのオープン特別ペテルギウスSでは、1番人気に推されるものの12着に大敗。年明けの東海Sでも3番人気ながら13着、続くアルデバランSでは16頭中16着の最下位と、どうしてしまったのか…と思えるほどの大敗が続いている。

その敗因は、どうやら気性の問題で、どうも走る気持ちの部分が大きいようだ。

そこでこの中間は間を空けて立て直しが図られ、しかも中間は障害練習も取り入れている。


障害練習を経て活躍した馬と言えば、古くはメジロパーマーが有名だが、極最近でも今春の古馬重賞戦線を賑わせたガンコが、障害練習を経て以降、快進撃を続け重賞制覇を成し遂げているように、肉体的な面が鍛えられるところもあるが、それと同時に馬にとってもいい気分転換にもなるのか、気性の悪かった馬が精神面で成長を見せることも多い。


このドラゴンバローズも、立て直し効果と障害練習の成果で、これまでとは一変した走りを見せる可能性はあるだろう。

もし真面目に走ってくれるのならば、冒頭の通り微妙なメンバー構成となっているここならまず勝ち負け必至、そういう意味でも注目したい1頭だ。


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