採れたて!トレセン情報

第645回&第646回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●夏競馬開幕●

5週続いたGⅠ開催と来週から函館競馬が開催する、丁度谷間となるのが今週。

メインレースはエプソムC。

ここでの結果次第でサマー2000シリーズかサマーマイルシリーズへと分岐。

夏の上がり馬となることができるのはどの馬たちか。

昨夏の新潟での勝利以降すべてのレースで手綱を取っているのがアストラエンブレムのデムーロ騎手。

関西遠征が多く厩舎サイドがデムーロ騎手に乗ってもうらために予定を合わせているフシはあるが、ただ、今回と前回、ともにデムーロ騎手がアストラエンブレムに合わせての関東遠征。

乗り替わりが常となりつつある時代の流れの中で、ここまで厩舎と騎手がお互いに予定を合わせるということは、ともに高い評価をしているということだろう。

そのアストラエンブレムを前走のオープン特別・メイSで負かしているタイセイサミットは北村宏騎手から戸崎騎手へと乗り替わり。

これは馬柱を見てもらえれば分かるが、北村宏騎手はフルーキーに騎乗。

どうやらフルーキーが先約で、もちろん勝利したタイセイサミットの依頼もあり騎乗したかったらしいが、先約を優先して泣く泣く断ったということらしい。

そのタイセイサミットは関東リーディング独走の戸崎騎手へと乗り替わり。

実は戸崎騎手にはルージュバックというお手馬がスタンバイしていたが、ヴィクトリアマイルのあと放牧へと予定を変更。それまでの間に、メイSで騎乗したヒストリカルは断っているし、ほかに有力な依頼がないという状況だったとのこと。

そのまま騎乗馬なしということにはならず、すぐに他の有力候補から依頼があるあたりがリーディングトップの所以。やはり、勝てる騎手というのは、いいタイミングでいい馬が巡ってくるもの。

本格的な夏競馬を迎える直前。調子をグンと上げていくのはどのコンビなのか。目が離せない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●東京遠征の理由は!?●

春の6週連続GIの最終戦となった安田記念は、川田騎手鞍上のサトノアラジンが初GI制覇を成し遂げた。2歳のデビュー当時から「GI級」という高評価を得ていながら、不運もあってなかなかビッグタイトルに手が届かなかったが、能力を発揮出来るコースと距離、そして馬場で、その秘めていた能力を全開にし見事栄冠に輝いた。川田騎手はこの日、この1鞍だけの騎乗、まさに勝負の東京遠征と言っていいだろう。

その川田騎手は、今週も日曜日に東京遠征している。

メインの重賞エプソムCではクラリティシチーに騎乗、先週のサトノアラジンを管理する池江厩舎の管理馬もトーセンレーヴ、ベルーフと2頭が出走している事を考えると、一見は「クラリティシチーを選んでいるのか…」と思ってしまいそうな状況。しかし、実際のところクラリティシチーは本来土曜のメイン、ダートのアハルテケSを田辺騎手で出走を予定していたが、除外対象となりここへ回ってきた経緯がある。しかも直前まで鞍上は未定だった。そう、たまたま空いていたのが川田騎手だったというのが正しいところ。では何故川田騎手は東京へ遠征してくるのか…


その理由は、10Rのキロハナに乗るためで間違いない。管理するのは…サトノアラジンも管理する池江厩舎。

デビュー当初から陣営の評価は非常に高く、クラシック有力候補でもあった好素質馬、もちろん期待も大きい1頭。ただ、3度の骨折がありまだ準オープンに留まっている。

しかし、その使う度に骨折するような体質の弱さは今は解消されつつあり、中間も脚元の不安なく調整できている。そうなって来たならば、元々がクラシックを睨むほどの好素質馬、軌道に乗ればすぐに重賞でも勝ち負けするはずだ。条件戦であるここはまず負けられないところ、恐らく厩舎の期待に応える走りを見せてくれるだろう。もちろん、鞍上の川田騎手もそれを期して遠征してきているだろう。その騎乗ぶりにも注目したい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●波乱の重賞で主役になる?●

ダービーが終わり、新しい世代の新馬戦も開幕し、さらに6週連続GIの最終戦・安田記念も終わり、そして季節的にも南から梅雨入りも始まり、いよいよ本格的な夏競馬の開幕が近づいてきた。その夏競馬の訪れを知らせる、毎年恒例の波乱のハンデ重賞マーメイドSが今週は行われる。

昨年も3連単は14万馬券と高配当になったが、一昨年も15万馬券、3年前も12万馬券、2011年には42万、2008年には193万馬券など、荒れに荒れている牝馬限定のハンデ重賞。

その理由には、暑くなる時期、そして梅雨の影響など季節的なものもあるが、クラス再編成直後でもあり、毎年下級条件馬の出走も多く、よって軽ハンデ馬が現れ、またその軽ハンデ馬の好走が多いことにもある。

今年も12頭立てと少頭数ながら、例に漏れず下級条件馬が出走し軽ハンデ馬が多くなっている。これらの馬が波乱を演出する可能性は十分あるだろう。


ところで、通常軽い斤量になると、乗れるジョッキーは限られてくる。このレースでは、12頭中7頭が51キロ以下という事もあり、必然的に乗り替わりも多くなっている。

そんな中で、前走に引き続き騎乗するのは武豊騎手と北村友一騎手の二人だけ。武豊騎手はハンデ56キロのトーセンビクトリーで当然と言えば当然の騎乗だろう。対してハンデ51キロのローズウィスパーに騎乗する北村友一騎手はと言えば、JRAのHPで体重51キロを公表されている様に、通常は52キロから番組を組んでいる。そう、今回はこの馬のために減量して騎乗するという事だ。もちろんそれには理由がある。

このローズウィスパーの初勝利時に騎乗していたのが北村友一騎手。昨夏の小倉での出来事だったが、それ以来ずっと主戦を務めている。決してトップジョッキーと言う位置にいるジョッキーでは無く、いつ替えられてもおかしくない立場、それでもずっと乗って来られたのは、彼自身がこの馬のローテーションに合わせて番組を組んでいたところにもある。前走でも、本来なら主戦場である新潟で乗っているところを、この馬のために京都へ逆遠征していた。それだけこの馬に対する思いも強く、手放したくないのだろう。

クラス再編成後という事で、まだ1000万条件に出走できる、2クラス飛び級の格上挑戦という身だが、トップジョッキーとは言えないまでも、関西リーディングベスト10に入るジョッキーが、この馬のために番組を決め、さらに減量までして拘って騎乗するこのローズウィスパー、マーメイドSというレースの性格を考えても注目してみたくなる!


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●厳選して乗っています●

オークスの当日に落馬負傷した田辺騎手。

翌週のダービーウィークはすべての騎乗依頼をキャンセルして休養。

先週はもともと土日ともに10頭ずつの騎乗予定馬がいたが、肩と足の痛みを理由に騎乗数をセーブ。

なんと当週の火曜日と水曜日にキャンセルするという荒業で土曜5鞍、日曜4鞍まで絞って騎乗。

結果は安田記念の2着を始め、9戦2勝2着2回という好成績。

今週もかなりの数をキャンセル、また新規での依頼は受けないというスタンスで土曜4鞍、日曜6鞍まで厳選。

降級馬やクラス上位の実績を持つ馬が多く高いアベレージを残せそうなラインナップ。

まだ体の痛みは残っているようだが、それでも落ちない高いパフォーマンス。

厳選して騎乗する田辺騎手を無理に消すのはマイナスにしかならないかもしれない。


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