採れたて!トレセン情報

第592回&第593回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●日本に残る理由●

昨日もお伝えした通り、今週日曜日は香港国際競走が行われる。武豊・川田・岩田騎手の3人の日本人ジョッキーと、日本を主戦場としているミルコ、さらに先週まで日本で短期免許を取得し騎乗していたムーアも参戦、このほかスミヨン・ギュイヨン・ブドーと言った欧州のトップジョッキー、オーストラリアのボウマン、さらにモレイラ・パートンの香港を主戦場としている世界的トップジョッキーが集結し、馬のみならずジョッキーの競争でも非常に魅力的な一日となる。

その関係で、毎年の事ながら国内GIの阪神JFには有力ジョッキーの乗り替わりが多くなる。武豊騎手で重賞を制したリスグラシューは戸崎騎手にスイッチ、新馬からミルコが連続騎乗していたシルグーンは藤岡康太騎手に、福永騎手で重賞を制したジューヌエコールとヴゼットジョリーはそれぞれバルザローナと和田騎手に替わった。因みにヴゼットジョリーは、一旦はアッゼニで決まっていた所、先々週の制裁で乗れなくなり、たまたま空いていた和田騎手になった。実はレーヌミノルも浜中騎手で予定していたところ騎乗停止中で乗れず、こちらは起用騎手が難航、西では納得するジョッキーがいないという事になり蛯名騎手に打診となった。

海外遠征、騎乗停止などで起用ジョッキーが二転三転する陣営が多い中、デビューから一貫して騎乗するルメール、手綱を取るのは噂のフランケル産駒ソウルスターリング。関西を主戦場にしているルメールが、関東馬ながらデビューから乗り続けているのは、もちろんそれだけの感触を掴んでいるからだろう。さらに、冒頭の通り世界のトップジョッキーが揃い、世界的にも有数の香港国際競走、中でもメインの香港カップに出走するラブリーデイに乗れるチャンスがありながらも、日本に残ることを決めたのも、やはりこのソウルスターリングの存在があるからに間違い無い。思い起こせば、昨年も香港には行かず国内に残りメジャーエンブレムに騎乗し、そして結果も出していた。今年も同じ雰囲気が漂うのは当然、イメージだけなら昨年以上の感触を掴んでいる様にも窺える。かなり自信があるのでは無いだろうか。そのレース振りはとにかく注目だろう。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●絆の話●

昨年勇退された関西の柴田政見厩舎から関東の小野厩舎へと転厩してきて丁度1年となるコーリンベリー。

多くの場合、転厩するとそれまで主戦を務めてきた騎手から乗り替わることが多々あるが、この馬の場合は1度だけ乗り替わりがあっただけだし、転厩以降もすべて松山騎手だけ。

昨年のJBCスプリントで初GⅠ制覇。

その後は適条件から外れた距離で2戦ともの惨敗。

今年の交流GⅢは制したが、その後は勝ち切れない競馬が続いての今回カペラSとなる。

ひと昔前とは違い、今は乗り替わりが当たり前の時代。

リーディング上位騎手はともかく、中堅や若手騎手の多くは続けてチャンスを貰えない時代。

そんな中で松山騎手を乗せ続けるオーナーと調教師。

一方の松山騎手も今週の日曜日は阪神でGⅠが行われており、関西馬が中心のメンバー構成ということを考えればGⅠでの騎乗依頼があったはず。

それでもコーリンベリーのためにGⅠではなくGⅢのカペラSを選んだあたり、絆や漢気を感じる。

GⅠの裏でも熱く激しい戦いが繰り広げられている。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●珍しく稀な出来事●

今週のGIは2歳牝馬による阪神JF、ただ日曜日は香港国際競走が行われる関係で、週中の競馬ニュースも香港の話題が非常に多くなっている。それもそのはず、日本の有力馬が参戦することはもちろん、武豊・川田・岩田騎手の3人の日本人ジョッキーと、日本を主戦場としているミルコ、さらに先週まで日本で短期免許を取得し騎乗していたムーアも参戦、このほかスミヨン・ギュイヨン・ブドーと言った欧州のトップジョッキー、オーストラリアのボウマン、さらにモレイラ・パートンの香港を主戦場としている世界的トップジョッキーが集結し、馬のみならずジョッキーの競争でも非常に魅力的な一日となっているからだ。今年から日本馬が参戦する海外GIの馬券発売もあり、より注目されている様だ。

その前日となる土曜日、日本では重賞チャレンジカップが行われる。前述4人の日本を主戦場としているジョッキーも、香港に発つ前にこのレースまでは乗れるという事でそれぞれ騎乗している。そんな4人の中の一人の岩田騎手が乗るシルクドリーマーは、その騎乗が決まるまでに紆余屈折があった。実は当初浜中騎手で出走予定のところ、マイルCSでの制裁により乗れなくなり、一時はアッゼニ騎手で予定されていた。それが先々週、アッゼニ騎手も騎乗停止処分を受け乗れなくなり、回りまわって岩田騎手に収まった経緯がある。こういうケースは得てして面白い事が起こるもの、結果がどちらに出るか見モノだ。

このシルクドリーマーも面白いが、もっと複雑な経緯のあった馬もいる。タッチングスピーチだ。実はこの馬、先週まで福永騎手で決まっていた。ところがご存知の通り先週の落馬事故で負傷、今週の騎乗はキャンセルとなってしまった。これだけギリギリだと、代わりのジョッキーはなかなか見つからないもの。やはりギリギリまで決まらなかったのだが、最終的には松山騎手となった。しかし、決して簡単に決まったわけではない。実は松山騎手は先約にレプランシュがおり、本来は乗れない予定だった。ところがこのレプランシュが、出走馬決定順で19番目と除外候補になった。最終的に回避馬が出なかったことでレプランシュが除外、松山騎手はタッチングスピーチの鞍上に収まり事なきを得た形。シルクドリーマーの岩田騎手の騎乗経緯も珍しいが、この松山騎手も稀に見る出来事、こういう時は得てして面白い事が起こるもの。注目してみたくなる。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ハイレベルな牝馬戦線●

今週の日曜日は中山・阪神・中京の3場開催に加えて、今やこの時期の風物詩となった感すらある香港国際競争が行われるため3場ではなく4場開催に近い。

香港へは多くのリーディング上位騎手が遠征するため、3場開催のすべてで騎手の人数がギリギリ。

そんな中、2歳牝馬女王を決める阪神JFには関東から6騎手が参戦。

6騎手のうち、早い段階から阪神遠征が決まっていたのは3騎手。

最有力候補のリスグラシューに騎乗する戸崎騎手。

前走のアルテミスS後を勝った後、すぐに次走が阪神JFとなったが武豊騎手はすでに香港遠征が決まっていたため、すぐに戸崎騎手へ打診があり快諾。

GⅠ初挑戦となる木幡初騎手は所属する鹿戸厩舎のエムオービーナスで参戦。

福島で未勝利戦を勝ち上がった後、すぐに参戦を表明。

同じような経緯で嘉藤騎手が騎乗するポンポンも決定。

比較的に直前になっての参戦が決まったのが残りの3騎手。蛯名・田辺・丸山騎手だ。

まず蛯名騎手は、浜中騎手がマイルCSで騎乗停止となった翌週には打診があり決定となったとのこと。

田辺騎手は阪神JFの特別登録後に依頼があり、中山で受けていた多くの騎乗依頼をすべてキャンセルしての遠征。

丸山騎手はゴールドケープが勝ち上がってその日に阪神JFの特別登録があり、翌週になり正式に出走へとなってから中京での依頼をキャンセルしての遠征。

このように遠征が決まるタイミングや理由はまったくバラバラ。ただ、勝ちたい、勝ちにいくという意志は同じ。

来年のクラシックへと繋がる大事な戦いが始まる。


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