採れたて!トレセン情報
第569回&第570回
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【関西事情通のちょっとイイ?話】
●阪神はもちろんだが中山も!●
昨日も触れた様に、日曜阪神メインの神戸新聞杯に出走するサトノダイヤモンドは、ライバルの2頭、マカヒキ・ディーマジェスティが順調な始動をしているだけに、やはりこの馬も恥ずかしい競馬は出来ないところ。管理するのは、GI常連、毎週の様に重賞競走に管理馬を出走させている、素質馬・オープン馬の宝庫・池江泰寿厩舎。クラシック最終戦に向けて仕上げに抜かりは無い。その阪神ばかりが注目されるが、中山オールカマーにも管理馬を出走させている。しかも同じ里見オーナーの所有馬、宝塚記念以来となるサトノノブレスだ。
一見、GI馬相手に劣勢に見えるが、この馬自身にも重賞4勝の実績があり、そのキャリアからすれば気後れする立場でもない。前走の宝塚記念では8着に敗れているが、これは雨が残る馬場で道悪が不得手なこの馬にとっては厳しい状況だったことが全て、決して力負けでは無い。馬場さえ良ければ、ましてや前哨戦のここなら、斤量的にも有利で有力な存在と言えるだろう。そして何より注目はこの鞍上。福永騎手と言えば、今年は怪我での休養を挟んでいながらも現在全国リーディング5位につける関西所属のトップジョッキー。一方で池江泰寿厩舎も前述通りGI常連のトップステーブル。しかしながら意外にもこのコンビでの出走は少なく、今年に限れば、なんと4月の3歳未勝利戦ゴールドラッシュに騎乗しただけの一戦のみとなっている。
トップジョッキーにも関わらず、このトップステーブルの騎乗機会が少ないというのは、今のジョッキー稼業の厳しさを物語っていると言えるだろう。因みに福永騎手が池江泰寿厩舎の管理馬で重賞を勝ったのは、2012年の鳴尾記念トゥザグローリーまで遡ることになる。そういう面から考えても、久しぶりにチャンスが巡って来たここは、ジョッキーも力の入る一戦になることは間違い無い。
サトノダイヤモンドの神戸新聞杯のレースが終わった直後、ダイヤモンドが勝つにしても負けるにしても、福永騎手の気迫のこもった騎乗が見られることだろう。注目してみたい。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●クラシックへの戦いはすでに始まっている●
フルゲート17頭に対して8頭立てとなった芙蓉S。
8頭のうち2頭が未勝利馬で実質的には6頭立てという寂しいメンバー構成。
この6頭のうち、フレーバーは連闘での出走で、これは頭数が少ないからとりあえず登録、少ない頭数のままなら使ってしまおうというスタンス。
また、エトルディーニュは再来週から始まる東京での出走を予定していたが、こちらもフレーバーと同じ理由での出走。
となると、本当は4頭立てということになる。
ここまでくれば馬券は当たったも同然。
前走で騎乗していた騎手がどの馬を選択して騎乗しているのか、乗り替わりを見極めることができれば馬券は当たったも同然。
ここを勝利した馬は本賞金が1200万となり皐月賞への出走が当確とまではいかないが、トライアルレースへはすべて出走が可能となる。
つまり、クラシックへ向けて余裕のあるローテーションを組むことができるという大きなアドバンテージを掴むこととなる。
そう、すでにクラシックへの戦いは始まっている。
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●狙いは本番よりココ?●
秋の大舞台へ向けトライアル戦線真っ只中、今週は中山で天皇賞(秋)の前哨戦オールカマーが、そして阪神ではクラシック菊花賞のトライアル神戸新聞杯が行われる。
神戸新聞杯には、皐月賞を1番人気で3着、日本ダービーでは勝ちに等しい2着と、今年のクラシック戦線で主役級の活躍を見せているサトノダイヤモンドが始動する。
先週のセントライト記念では、皐月賞馬ディーマジェスティが横綱競馬で勝利、ダービー馬マカヒキも凱旋門賞へ向けた前哨戦ニエル賞を快勝と、ライバル達が順当に結果を出している。当然、このサトノダイヤモンドも、最後の一冠へ向けて恥ずかしい競馬は出来ないところ。ダービーでは落鉄してしまい、ツメのケアに時間が掛かったものの、しっかり休養しリフレッシュ、このレースを目標に仕上げられてきた。今週の追い切りでは、もう一段ギアが上がりそうな走りで物足りなさもあったが、春の時もそんな感じで心配は無い。むしろ「トモがしっかりして、ハミにモタれるところが解消し、走りのバランスが良くなった」と、この休養での成長に手応えを感じている。まず恥ずかしい競馬はしないだろう。
ただ、恐らく圧倒的人気になるであろうこの馬、馬券的な面で言えば他を狙ってみたい。中でも食指が動くのは、夏の復帰戦が圧勝だったナムラシングンだ。その前走は夏の小倉、直線で軽く仕掛けただけであっと言う間に突き抜け圧勝、1000万にしては弱いメンバーだったとは言え、古馬と初対戦で休み明けを考えれば相当なモノ。
1回使っている事で2週前の時点ですでにキッチリ仕上がり、今週も重い馬場のなかで余裕ある動きを披露した。母父がイギリスの5FのGI勝ち馬、産駒も短距離志向とあって、テンションを上げない様に敢えて早い内に仕上げてきているそうだ。その距離への適性を考えると、まずは本番よりもココを獲りに来ている雰囲気を感じる。鞍上には池添騎手、元々主戦だった事があるものの、北海道シリーズで3回手綱を取り、自らの手で1000万条件を勝たせたミッキーロケットでは無く、このナムラシングンを選んでいる辺りにも、その期待が窺えると言うモノ。サトノダイヤモンドにどれだけ肉薄するか、負かす事が出来るのか、馬券的にも注目してみたい。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●隠れ菊花賞トライアルレース、とは!?●
タイトルの隠れ菊花賞トライアルレースとは、もちろんセントライト記念や神戸新聞杯のような王道路線ではない、裏街道のこと。
例えば過去の菊花賞馬のスリーロールス、デルタブルースが古馬相手に1000万条件を勝ち上がって、その勢いのまま菊花賞を制したことがあるように、また他ではマンハッタンカフェ、ヒシミラクルのように1000万条件を勝利したあとトライアルレースで惜敗→菊花賞で逆転というパターンも存在する。
今回注目したい裏街道のレースとは、土曜日に中山で行われる九十九里特別のことだ。
1000万条件のこのレースを3歳馬が勝つと本賞金は1500万となる。
例年、菊花賞の賞金ボーダーは1500万が妥当で、今年も例に漏れず現時点での賞金ボーダーラインは1500万円前後。
つまり、菊花賞までに1000万条件で3歳馬が勝ち上がった場合は菊花賞出走の可能性がグッと高くなるということになる。
九十九里特別には4頭の3歳馬が出走しており、どの陣営も「結果次第では菊花賞も」と口にしているように中山芝2500mは菊花賞を意識させるには十分な条件。
近年稀にみるハイレベルと言われた今年の牡馬クラシック路線。
セントライト記念では皐月賞馬ディーマジェスティが貫録を示す内容で快勝。
今週行われる神戸新聞杯ではサトノダイヤモンド断然ムード。
ここでサトノダイヤモンドが順当に結果を出せばディーマジェスティとの2強ムードとなるのは当然。
裏街道組は「その他」の中に入れられてしまうかもしれないが、天皇賞・春やエリザベス女王杯、もちろん菊花賞もだが、京都の外回りコースで行われる長距離はこれまでに何度も大波乱を演出してきた舞台設定。
菊花賞の穴候補を見つけるなら王道路線組ではなく、コツコツと勝ち上がってきた裏街道組。
今週の九十九里特別も含め、これからの1000万条件では3歳馬に注目するとより面白くなるはずだ。
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