採れたて!トレセン情報

第565回&第566回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●秋競馬がスタート●

サマーマイルシリーズの最終戦となる京成杯オータムハンデ。

これまで行われたマイルシリーズの勝ち馬、中京記念を制したガリバルディ、関屋記念を制したヤングマンパワーが不在なので、京成杯オータムハンデを制した馬がもっともシリーズ優勝に近い、という状況。

中でもマイルシリーズ3戦に皆勤賞となるアルマディヴァン、ダノンリバティ、ダンスアミーガ、ピークトラムは勝利がシリーズ優勝への絶対条件ではあるが、ここで勝利することができればこれまでのシリーズで獲得したポイントと併せてガリバルディとヤングマンパワーを抜けるので優勝が確定。

ただ、ここにはサマーシリーズ狙いではなく秋のマイルCS狙いの有力候補が復帰戦を迎える。

中でもハンデ最上位のダノンプラチナとロードクエストはここが仕切り直しとなる大事な一戦。

昨年の香港遠征以降、調子を崩して何度も放牧を繰り返していたダノンプラチナ。

「昨年の富士Sに近い状態に仕上がった」という陣営の言葉を信じれば、58キロの酷量で直線の短い中山、しかも開幕週という脚質的には不向きな舞台設定ではあるが、だからこそ、ここで勝利を掴むことができれば完全復活をアピールできるというもの。豪脚炸裂となるか。

ロードクエストは今春はほかに例を見ないような過酷なローテーションでGⅠ戦線を戦い抜いた。

夏休み程度で春の疲れが抜けたのか、という心配はあるが直前の動きや師の言葉を信じるならリフレッシュしてきっちりと仕上がっているとのこと。

皐月賞、NHKマイルC、ダービーと戦績をみれば適性がどこにあるのか、一目瞭然。

55キロとハンデは重いが実績を考えれば仕方のないところではあるし、マイルでの適性を見込まれた分は間違いなくあるはず。こちらは復活ではなく、適した舞台での本領発揮となるかどうか。

サマーシリーズの優勝の行方とマイルCSに繋がるのかどうか。秋競馬がここから始まる。




【関西事情通のちょっとイイ?話】

●2回とも先着してます!●

秋の中山・阪神開幕週の今週、日曜日は阪神競馬場でスプリンターズSの重要なステップレースとなるセントウルSが行われる。サマースプリントシリーズの最終戦ながら、今年は既にベルカントで決まっており、そのしがらみのある馬はおらず、純粋なステップレースと言える。注目はやはり、春の高松宮記念を制したビッグアーサーが始動すること。先週の1週前追い切りでは栗東坂路で4F49.5秒の好時計を叩き出し、今週は終い重点で51.9秒、本番を見据え余裕のある仕上げだろうが態勢は整っている様子。過去の実績による力関係的にも、1頭を除きほぼ負かした相手ばかり、まず恥ずかしい競馬にはならないだろう。ただ強敵はいる。そう、その唯一1頭、ビッグアーサーと2度対戦して2回とも先着している馬が出走してきている。ダンスディレクターだ。

今年の始め、シルクロードSを快勝していながら、深管を気にして高松宮記念を直前で回避したが、主戦の浜中騎手は早くから「GIを狙える馬」と、この馬の能力を高く評価し素質を買っていた。浜中騎手と言えば、スプリンターズSではミッキーアイルに騎乗予定と報道があったが、そこはハッキリしておらず、まだこのレースの結果と状態次第で変わる可能性は残している。もちろんそれもここで好レースをすればこその事だが、その下地と実績もある。恐らくビッグアーサーが偏った1番人気に推されるであろうここ、馬券的にはこのダンスディレクターのほうが狙い目だろう。そう、そもそも前述通り、ビッグアーサーには2回対戦し2回とも先着しているのだから。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●トライアルがスタート●

今年から重賞に格上げされた紫苑S。

3着馬までに秋華賞への優先出走権が与えられるためこれまでに比べてメンバーの質が大幅にアップ。

例年は1勝馬が大半だったが、今年は2勝馬以上の賞金を持っている馬が18頭中13頭。

ただ、メジャーエンブレム、チェッキーノという関東の主力が戦線離脱、秋華賞の本命候補であるシンハライトとジュエラーは王道路線のローズSから始動するということも大きく影響。

秋華賞の本命であるシンハライトとジュエラーがいないレースであれば、勝てるチャンスがあるし3着なら狙える、そんな馬が数多く登録した結果がフルゲートで賞金を持っている馬が多く登録している理由。

つまり、現時点では秋華賞の3番手候補選びというレースの様相だが、ここで圧倒的な勝ち方や速い走破時計を記録することができれば本番でも、という期待は持てるはず。

秋華賞へ名乗りを挙げるのはどの陣営なのか。注目したい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●拘りの騎乗!●

今週から秋競馬も開幕し、早くも秋のGIの前哨戦・トライアル戦が組まれている。土曜日には中山で、今年から重賞に昇格した秋華賞トライアル・紫苑Sが行われる。

昨年までは優先出走権利が2着だったものの、G3となった今年は3着までに秋華賞の優先出走権が与えられる事になった。それに加え、次週のローズSには、オークス馬シンハライト、そして桜花賞馬ジュエラーが参戦予定とあって、優先権利獲得のための議席を考えれば、今週の紫苑Sの方が可能性があると踏んでか、例年なら1勝馬の出走も多くフルゲートにならない年も多かったのだが、今年はローズSに出走していそうな良血2勝馬が揃い、そしてフルゲート18頭で争われる事になった。

この後の結果次第ではあるものの、次週のローズSでの議席が少ないと思われること、そしてメジャーエンブレム、チェッキーノの戦線離脱もあって、現時点での秋華賞出走のボーダーは収得賞金1000万円と言われている。ゆえに、この紫苑Sでより力が入るところは収得賞金900万組になるだろう。中でも注目なのは、ヴィルシーナの全妹でオーナーも管理厩舎も同じ、良血馬ヴィブロス。その字面だけでも注目だが、何と言っても鞍上に福永騎手が収まっているところも注目になる。

次週のローズSでは、春のクラシック戦線をともに歩んで来たアットザシーサイドの騎乗が決まっているため、本来であればこの紫苑Sで乗る事は、中山での開催でもありやや筋違い、それでもこの馬の為に中山まで遠征してくると言う事は、それだけ可能性を感じているのだろう。そう、前走はそれを物語るだけの勝ちっぷりだった。秋華賞でどの馬に乗る事になるのかは判らないが、ここは結果に拘る競馬を見せてくれるはずだ。

そして、わざわざ中山へ遠征してくるジョッキーと言えば、このひと鞍のためだけに遠征する川田騎手も注目になる。騎乗するパールコードは、過去4戦中2回しか手綱を取っていないものの、2戦目のつばき賞は同日の小倉大賞典アルバートドック(2月一杯で解散した松田博資師の管理馬)に乗らなくてはならず、3戦目のミモザ賞はやはり同日に高松宮記念があったため乗れず(実は前週のフラワーCで乗る予定が除外でスライドした)、と理由があり、本来は手放したくないお手馬の1頭、今回はそれを証明する1頭乗りの遠征となった。しかも、この日の阪神メイン・エニフSには、恐らく1番人気濃厚のキングズガードが出走、阪神で騎乗していればこの馬を始め多くの有力馬の依頼を受けていたはず。それを考えても、拘りの騎乗と言っていいだろう。このパールコードは賞金的に秋華賞出走には問題なく、ここは本番を見据えての一戦とはなるが、注目の1頭である事に間違いは無い。


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