採れたて!トレセン情報

第478回&第479回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●14頭出走もほぼほぼ2頭立て?●

GI狭間の週を終え、今週から有馬記念まで7週連続でGIが開催される。今週は牝馬のGIエリザベス女王杯だが、その前日にも東西で重賞が行われる。京都では2歳重賞のデイリー杯2歳S。第1回は1966年、今年で丁度半世紀の50回を迎える、新しい世代の秋の重賞として伝統あるレース。ただ時期的なものもあり頭数は余り揃わず、まして2年前から2歳重賞が増設された事もあり、その一昨年は9頭立て、昨年にしても12頭立てと、16頭立てだった2001年以降は少頭数で争われていた。今年は14頭立てと、それなりに頭数は揃ったが、実は事前の想定メンバーでは極少数で、その少頭数ならばと次週の500万特別・秋明菊賞やダート戦のもちの木賞を予定していた陣営が、1週前倒して使ってきた経緯もある。

では当初からこのレースを予定していた馬とは…

デビューから3連勝のシュウジと、良血エアメサイアの仔エアスピネルの2頭は、早い段階からここを使う予定で調整されてきた。

新馬戦を快勝し、続くオープン特別中京2歳Sも楽勝、そして重賞小倉2歳Sでも圧勝、しかも全て異なる距離での勝利で、そのスピードとセンスの良さをいかんなく発揮している。1200mで勝った前走後、鞍上の岩田騎手も「マイルまでなら全く問題ない」と、その能力の高さを感じ取っていた。管理するのは来年で定年となる橋口師、過去ロゼカラー・ペールギュント・リディル・クラレントで4勝とこのレースとの相性も良く、定年を前にこのレース5勝目の新記録樹立を狙う。

対してエアスピネルは、秋華賞馬の母エアメサイア、父は今年ブレイクしたキングカメハメハという良血馬。もちろん期待も高く、新馬勝ちの後は重賞のここを目標に調整、賞金加算して朝日杯へ挑む青写真だ。新馬戦では、並ばれてからさらに伸びると言う余裕のある、来年の春が見えるレース振り、調教でも好時計を連発しており、注目の2戦目だ。

頭数は増えたが、事実上は少頭数、ほぼほぼ2頭立てとも言えるのでは無いだろうか。そう思わせるほどの素質を感じるこの2頭、是非注目して頂きたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●3歳3強の戦い●

1着馬にはチャンピオンズCへの優先出走権が与えられる武蔵野S。

フルゲートを割る頭数ではあるが勢いのある3歳世代と古馬が激突する面白い構図。

4戦4勝のモーニンが3歳ダート界のトップであるノンコノユメにどこまで迫れるのか、また復活の兆しがあるゴールデンバローズが蘇るのか。

モーニンには関西次世代を担う川田騎手、ノンコノユメには常に高い技術で勝ち星を量産しているルメール騎手、ゴールデンバローズには夏の落馬負傷以降、驚異的なペースで世界中のGⅠを勝ちまくっているムーア騎手を配しての戦い。

ここで勝ち上がった馬が暮れの中京で行われるチャンピオンズCでホッコータルマエやコパノリッキーなどの古豪に挑むという形になる。

特に勢いを感じさせるのがゴールデンバローズ陣営。

夏は海外遠征の疲れが大きく残っていたようだが、休ませてからの変わり身には目を見張るものがあるとのこと。堀厩舎&ムーア騎手と言えば暮れの風物詩と言ってもいいほどの勝ち星量産コンビ。

やはりムーアとなるのか、それともルメールとなるのか、これからは川田となるのか。注目したい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●前走の差は僅かクビ差です●

GI狭間の週を終え有馬記念まで7週連続のGI開催、今週は牝馬のGIエリザベス女王杯が行われる。前哨戦の京都大賞典で、宝塚記念・天皇賞を制したラブリーデイの4着、トライアルとしては上々のスタートを切り、さらに鞍上にはスノーフェアリーとのコンビでエリザベス女王杯を連覇したR・ムーア騎手を迎え、自らも連覇を狙うラキシスが恐らく1番人気か。

ライバルと目されるヌーヴォレコルトは大外18番枠、3歳世代のエース・ミッキークイーンはジャパンCに矛先を変え、オークスで凌ぎを削ったルージュバックは中間に順調さを欠き、どうも不安定なメンバー構成となった。

それならば、京都大賞典でラキシスとクビ差だったフーラブライトも面白い存在だろう。その前走、ラキシスも叩き台ではあったと思うが、この馬自身も鼻出血明けで様子を見ながらの調整、しかも直線でラブリーデイとサウンズオブアースに挟まれる厳しい競馬でもあった。それでいてクビ差なら、逆転できる計算も立つ。

実はこのフーラブライト、昨年で現役引退という話があったのだが、昨年4着の走りからもう1年続行となった。ただ、結果としてその後に勝ち鞍は無い。ずっと手綱を任されている酒井学騎手にとっても、このご時勢で替えずに乗せ続けて貰っていながら結果が出せていないのは無念でならないだろう。そう言う意味でも、ここは是が非でも結果を出したいレースで渾身騎乗となるだろう。

普通に予想してラキシスという結論に達する方も多いと思うが、その人気度合いを考えても、フーラブライトの方が馬券的に面白い存在だろう。是非注目して頂きたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●上がっているのは?下がっているのは?●

先週の1週前追い切りに続いて今週も追い切りに駆けつけた岩田騎手。

ヌーヴォレコルトの調教に2週続けて跨り、自身でしっかりと納得のいく仕上げを施した。

昨年のチューリップ賞以降、1度も他の騎手に手綱を渡すことなく、この馬の予定に合わせてきた岩田騎手。

関西がメインではあるが斎藤厩舎とのラインは相当太い。

強い信頼関係で結ばれており、勝って香港競馬へという青写真。

ラキシスへ昨年の借りを返したいと厩舎ともども燃えている。

一方、一気にトーンダウンとなっているのがルージュバック。

きさらぎ賞を勝った時点ではダービー、または凱旋門賞と盛り上がっていたが、桜花賞とオークスともに敗戦。

それだけではなく夏休み以降は体調が戻らずに、秋華賞を目指していたが間に合わずにここまで延び延びに。

報道陣も春に比べれば激減しており、コメントも歯切れが悪いものばかり。

ただ、勢いは下火だが、オークスで接戦だったミッキークイーンの秋の内容を考えれば、いつ復活してもおかしくない能力を秘めていることは明らか。

より多くの報道陣に囲まれることになるのはどちらなのか。新女王の誕生を楽しみにしたい。

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