採れたて!トレセン情報

第472回&第473回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●勝たねば出られない!?●

今週は土曜日東京でマイルCSの前哨戦富士S、日曜日には京都でクラシック3冠最終戦の菊花賞が行われる。先週の秋華賞で見事牝馬2冠を制したミッキークイーンを管理する池江泰寿厩舎は、今週もこの両レースに有力馬を出走させる。

土曜日の富士Sにはサトノアラジンとワールドエースの2頭が参上する。

ワールドエースは今春海外のオーストラリアで2戦したがともに敗退。ただ馬場が合わなかったこととジョッキーが指示通りに乗れなかったようで敗因はハッキリしている。昨年のマイラーズCをレコード勝ちしている様に元々が時計の速い軽い馬場が得意なタイプ、今は脚元も大丈夫な様でチャンスある1頭。

そして何と言ってもサトノアラジン。デビュー当時から高い評価を受けながらもいまだタイトルは無い。ただ今年からマイル戦線に矛先を変えてからは漸く頭角を現せてきた。この馬の担当者は、今年の宝塚記念を勝ち先日の京都大賞典でも快勝したラブリーデイとの2頭持ち、そのラブリーデイの覚醒は想像以上としながらも、今でもサトノアラジンを高評価しており、その感触はGI馬と互角以上だとか。そんな可能性を秘めた素質馬だが、今の収得賞金ではマイルCSへの出走はかなり厳しいところ。天皇賞組の動向次第では2着で賞金加算しても微妙なライン、ゆえに何としてもここを勝って、優先出走権を得る事が命題。実は鞍上のルメール騎手も、マイルCSでの騎乗依頼の声が掛かっているのだが、この馬のために空けているという話。そんな経緯まであれば、注目どころの話では無いだろう。是非勝って、本番への切符を手にして、その本番での走りも見てみたいものだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●騎乗停止からの乗り替わりについて●

1着馬にはマイルCSの優先出走権が与えられる富士S。

フルゲート割れではあるがGⅠ馬、重賞勝ち馬が多数と豪華なメンバーが揃った。

伏兵の域ではあるが先週、川田騎手と田中勝騎手が騎乗停止となったことで乗り替わりとなったのが2頭。

川田騎手で予定していたのがワールドエース。田中勝騎手で予定していたのがブレイズアトレイル。

ワールドエースは北村宏騎手へ。ブレイズアトレイルは柴山騎手と乗り替わり。

ただ、実は川田騎手のメインレースは富士Sのワールドエースではなく9レースのアイビーS。

お目当てはレーヴディソールの初仔となるアラバスター。

デビュー2戦は菱田騎手で挑んだが今回は川田騎手へと乗り替わりの予定だった。

ところが騎乗停止となったため、横山典騎手へ乗り替わり。

そう、この乗り替わりでもっとも期待が大きい馬が回ってきたのは横山典騎手というわけだ。

北村宏、柴山、横山典騎手の中でこのチャンスを生かすことができるのは一体誰なのか!?


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●テーマを持ったトライアル●

今週の大目玉は日曜京都で行われる、牡馬3冠最終戦、淀の芝3000mで争われる菊花賞。この秋の京都開催、開幕週の重賞京都大賞典を制したのはラブリーデイ、そして2週目となった先週の秋華賞を制したのはミッキークイーン、管理するのはともに池江泰寿厩舎、その素質馬の宝庫池江泰寿厩舎からこの菊花賞にも2頭の有力馬を出走させる。

ともに前哨戦はセントライト記念を選択し、先着したのはベルーフ。春はトモの状態が一息、また精神的にも幼く集中力に課題があった。それでも重賞を勝つなど素質は間違いなく高い1頭。夏を越し、そのトモの弱さもかなり解消され、前走でも終いまでキッチリ伸びていた様に気性の成長も窺える。休み明け3戦目で状態もさらに上がってきており、決してノーチャンスの馬では無い。鞍上には川田騎手を予定していたが、先週騎乗停止で乗れなくなり代打は浜中騎手、先週ミッキークイーンを勝利に導いた今勢いのあるジョッキー、侮れない。

対して、サトノラーゼン。前走が伸び悩み6着と敗退した事で評価が下がっている様だが、そもそもG2勝ち馬で日本ダービー2着、実績的には最上位とも言える存在、前走の敗退だけでミソを付けている。しかしその前走は、折り合いを付ける事に重点を置く競馬で、結果的には位置取りが悪くなり、直線は行き場を無くしてしまっただけ。そして体も成長分はあってもプラス8キロとやや余裕もあった。思い返すと、ローズS当時のミッキークイーンもいかにもトライアル仕様という雰囲気があり、テーマを持ってトライアルを叩き、本番でキッチリ結果を出す辺りが、GIを何勝もするトップトレーナーの「ソレ」だろう。3週連続での京都の重賞制覇に加えて、天皇賞ラブリーデイでの3週連続のGⅠ制覇まで夢は広がる。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●クラシック最終戦●

皐月賞・ダービーを制した2冠馬ドゥラメンテが不在となった菊花賞。

中心となるのはダービー2着のリアルスティール、前哨戦でリアルスティールを破ったリアファル。

ともにノーザンファーム生産でサンデーレーシングとキャロットクラブという近年のトレンド。

ここで取り上げたいのは伏兵的な存在ではあるがキタサンブラック、ブライトエンブレム。

キタサンブラックはセントライト記念を制しているが、実は一部関係者の間ではセントライト記念では「いらない」という怪情報が流れていた。

これは春当時と比べて体調がイマイチではということと、追い切りの動きが不調を表すかのようなものだったことで、そういった噂が流れた。

実際、春の実績を考えればセントライト記念での6番人気という低評価はそういった噂の影響があったのかもしれない。ただ、結果はご存知のとおり、僅差ではあるが力を示すには十分な内容での勝利。

本当のところは誰にも分からないが、仮に体調が良くない状態でセントライト記念を勝ち上がったとするなら、その能力と上昇度ということでは侮るわけにはいかない。

一方のブライトエンブレム。

2番人気に支持されたセントライト記念では見せ場だけの10着と大敗。

小島茂厩舎、いつものパターンですぐに栗東入りして調整。

師によれば「美浦と栗東では施設での違いもあるが、立地条件もかなり違う。美浦が悪いということではなくて、栗東の立地が良すぎる。特に水。これが美浦とでは圧倒的に違う。例えば美浦では1日1リットルしか飲まない馬が栗東では倍以上の水を飲む。これで代謝が良くなって体にハリが出てくる。当然、強い負荷にも耐えることができるのでさらにパワーアップできる」とのこと。

2頭とも前走から大幅な上積みがあるようなので要警戒してもいいのかもしれない。


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