採れたて!トレセン情報

第467回&第468回&第469回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●出世レースで名乗りを挙げるのは…●

昨年はいちょうSという名称だったサウジアラビアロイヤルC。

ここ2年の勝ち馬はイスラボニータとクラリティスカイとともにGⅠを制覇しておりステップレースとしての重要度はかなり高い。

断然の人気が予想されるアストラエンブレムは主戦の田辺騎手が負傷のため浜中騎手へ乗り替わり。

ここでなぜ浜中騎手?と疑問に思った方は鋭い。

普通に考えれば初戦で騎乗している秋山騎手か、もしくは大手牧場得意の外国人騎手になりそうなもの。

もちろん、浜中騎手もリーディング上位なので乗っていてもおかしくないが、なぜという疑問は消えない。

これは今話題になっているエージェントという存在が関係しているとのこと。

浜中騎手のエージェントは他にルメールとデムーロを担当。

これがほとんど答えになっているわけだが、お分かりになるだろうか。

実は田辺騎手が騎乗不可となってすぐにルメール&デムーロ騎手へ騎乗依頼を出したが、あまりに急な依頼だったのでこの2名は東京への遠征が難しいとなった。

ところが、その日の京都で依頼に少なかった浜中騎手なら行ける、また、関西の騎手なのでワンポイントで依頼して、結果に関わらず田辺騎手へ戻しやすい、という理由で浜中騎手への依頼となったらしい。

たしかにこれだけの馬なら先約を断ってでも乗りたいはずだ。

どんな手綱捌きをみせてくれるのか注目したい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●こういう馬で結果を出してこそ!●

今週から東京・京都の秋の花形開催が開幕し秋競馬も佳境に突入する。その開幕週は3日間競馬、東京では土曜日から重賞が行われ、日曜日には歴史ある伝統の一戦・毎日王冠、そして月曜日は京都でやはり伝統の京都大賞典、さらに地方盛岡競馬場で南部杯が行われることで、ジョッキーの行き来や乗り替りも非常に多い週末となっている。

その土曜日の東京の重賞、サウジアラビアRCには、昨日に既報通り浜中騎手が関東馬のために、京都での番組をキャンセルしてまで東京競馬場に遠征した。その理由は、まずはミルコ・ルメールに打診したが、直前の1週前では予定変更は厳しく、同じエージェントの浜中になったという経緯。その話でも判る通り、今の競馬はまずミルコかルメールが空いているか?から始まる。と言うのも、本格的に日本のジョッキーとして騎乗し始めたのは3月から、しかも騎乗停止などもあり実質の騎乗期間はもっと短いにも関わらず、先週までにミルコは84勝、ルメールは76勝を挙げる活躍ぶり。まずはミルコ・ルメールの二人に声が掛かるのも頷けるところ。この後デビューを控えている期待の2歳新馬もまず二人から埋っていっている。
そんな中で、浜中騎手に巡って来たチャンスであるアストラエンブレムは、ゴール前強襲したものの3着惜敗、悔しい思いをしてしまった。

実は月曜日の京都大賞典でも、巡り巡ってサウンズオブアースの手綱が浜中騎手に回って来た。吉田照哉氏名義のこの馬、もちろん社台系の馬だが、ミルコ・ルメールは早々と埋まっていたため、京都新聞杯とダービーで騎乗経験のある浜中騎手にチャンスが巡って来たという経緯。3年連続100勝を超える勝利を挙げ、常にリーディングトップを争っていた浜中騎手、しかし今は外国人二人の勢いに推され年間100勝も怪しい雰囲気が漂いだしている。こういう機会にキッチリ結果を出してこそ、その二人に並ぶ事が出来ると言うもの。馬の方の状態も「昨年の菊花賞の頃のデキにある」とのことで渾身騎乗での好結果を期待したい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●豪華メンバーによる前哨戦●

GⅠ馬4頭、それ以外の9頭もすべてが重賞勝ち馬という豪華メンバーが揃った毎日王冠。

天皇賞への前哨戦プラス、ここから天皇賞orマイルCSへと路線を決めるための大事な一戦。

複雑な乗り替わりが多くその理由は知っているものもあるが、世間に公表できる内容ではないのでここでは控えさせてもらいたい。

その中でいろいろあって得をしたと思えるのが横山典、川田、三浦騎手だろう。

まず横山典騎手。

棚ぼた的な感じでヴァンセンヌの騎乗依頼があり毎日王冠&天皇賞とセットで騎乗。

テン乗りになるわけだが、これだけの騎手なのでむしろ期待の方が大きくなってしまう。

川田騎手はもともと今年の安田記念を制したモーリスを予定していたが体調が整わないということで回避。

騎乗馬がなくなったわけだが、そこはこれまで多くの実績を残してきた若手のホープ。

柴山騎手で決まっていたマーティンボロをあっさりと覆してしまったとのこと。

長期休養明けとなるがこれまでの実績を考えれば軽くは扱えない。

先々週落馬による負傷で先週と今週の騎乗を見送った田辺騎手が予定していたクラレントは三浦騎手へ乗り替わり。左回りでは安定した成績を残しており、また一昨年の毎日王冠ではエイシンフラッシュとジャスタウェイに続く差のない3着があり安定感では一歩リード。

複雑な乗り替わりは前走の騎手と今回騎乗している騎手を見比べてもらえばすぐに気づくはず。

そこをヒントに的中へと結びつけてほしい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●こんな事なら…!?●

秋の京都・東京開幕週、3日間競馬の最終日の重賞は京都大賞典。日曜日東京の毎日王冠と並び、秋競馬の訪れを知らせる、GI馬などの始動戦としても知られる伝統的なGⅡ。今年もダービー馬ワンアンドオンリーを始め昨秋のエリザベス女王杯を制したラキシスらGI馬が始動戦に選んでいる。そして今年の宝塚記念で悲願のGI制覇を成し遂げたラブリーデイも、ここから秋は天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念と古馬の王道を歩む予定だ。

実は、距離適性を考えて1800mの毎日王冠という選択肢もあったのだが、そうなると関東圏に4度も輸送しなくてはならず、それはさすがに止めておこうという事で京都大賞典が選択された経緯もある。また、主戦の川田騎手には当初、毎日王冠ではモーリスに騎乗予定があった事もあるのだろう。ただ既報通り、そのモーリスは体調整わず先週の時点で回避が決定。それならば川田騎手は京都に切り返しても良いところだが、実はテレビ静岡賞で将来有望のモーニンへの騎乗が決まっていたため、東京遠征の予定は変えなかった。そうしたところオーナーサイドの計らいで柴山騎手で決まっていたマーティンボロの手綱が回ってくることになった。

ところが、そう簡単に事は収まらず、なんとモーニンが除外の憂き目に。こんな事なら、モーリスの回避が決まった時点で京都での騎乗に切り替えても良かったのではないか?と思ってしまうところだが、ただ実際は複雑な絡みもあり難しいのだろう。

そんな経緯なだけに、月曜日の京都大賞典、ラブリーデイに懸ける思いは相当、力の入るところ。緩い馬場の宝塚記念を勝ったが、本質的には硬く時計の出る軽い馬場が得意なタイプ、そういう意味では今回の京都の舞台の方がこの馬に合うことは間違いない。様々な鬱憤を晴らす渾身の騎乗を期待したい。


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