採れたて!トレセン情報

第463回&第464回

最新号は毎週金・土曜日の20時にメルマガ配信。

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●人気とは逆の結果も!?●

古馬混合のG2ながら有力牝馬が集まったオールカマー。先に行われるGI・エリザベス女王杯が同じ芝2200mという事、そして何よりユッタリしたローテーションが組める事もあるのだろう。また、もし勝つ様なら天皇賞・秋へチャレンジするという選択も出来る。そんな雰囲気を見せているのが1番人気濃厚のヌーヴォレコルト、ここを勝つ様なら天皇賞・秋への参戦も視野に入るのだろう。

そのヌーヴォレコルトを、昨秋の秋華賞で破りGI馬となったショウナンパンドラも秋はこのオールカマーから始動する。この馬の今年の始動戦は大阪杯、しかし超の付く極悪馬場だったことが影響して9着に惨敗、続くヴィクトリアマイルも、その反動が残っていた様な敗戦で、負けた理由はハッキリしている。それを証明したのが前走の宝塚記念、古馬混合のGIと言えども終い良く伸びて3着に入線してみせた。

ただ、陣営としては「勝利」に拘っているところもあり、秋の始動戦となるここでも「GI馬として結果に拘りたい」といった雰囲気。早くからここを目標に、放牧から戻って来てからも順調に仕上げられ、先々週・先週と2週続けてジョッキー騎乗でハードな調教を課し、変則日程で輸送もある今週は軽めに留めるという、同じ変則日程だった秋華賞当時と同様の仕上げ過程でまさに予定通り。秋のGⅠへ向けて叩き台的な意味合いで仕上げて来ている陣営もいる中、この馬はここでの勝ちに拘った仕上げで挑んできている。

1番人気は恐らくヌーヴォレコルトだが、実際にGIの舞台で破り、しかも前走の宝塚記念でも先着しているショウナンパンドラは、その人気ほどの差は無いはず。ましてや「ここが勝負」の雰囲気なら、再び人気とは逆の結果があっても良いだろう。是非注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●今年も牝馬の時代が続くのか!?●

GⅠホースが3頭出走してくる今年のオールカマー。

夏の目立った新興勢力はいないが、古豪と呼ばれる実力馬たちが多数集結。

今年の宝塚記念では牝馬が2、3、5着と健闘したように、やはりこの秋も強い牝馬たちは注目すべき存在。

中でもオークス馬ヌーヴォレコルトは巻き返しに全力を挙げてきているようだ。

どういうことかというと、先週に続いて今週の追い切りも主戦を務める岩田騎手が栗東から駆けつけて騎乗。

当初の予定では1週前の先週だけの予定だったようだが、その時の動きが納得いかない、ということで今週も志願して追い切りに騎乗。

「これできっちりと仕上がった」と納得の笑顔でインタビューに応えていた姿は印象的だった。

また、同じように先週と今週の追い切りに騎乗したのが、芙蓉Sに出走しているプランスシャルマン。

新潟の未勝利戦を圧勝してここまで待機。

勝って東京スポーツ杯という青写真になっているらしく、それだけの素質があるとこちらも高評価。その手綱捌きに注目したい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●かなりの馬なハズ!?●

先週行われた菊花賞トライアルのセントライト記念、結果はスプリングSの勝ち馬で皐月賞3着のキタサンブラックが勝利、2着には毎日杯を勝ったミュゼエイリアンで、元々収得賞金の多い馬が1・2着、唯一条件馬からジュンツバサが3着に入り滑り込みで優先権利を獲得した。これにより、賞金ボーダーは恐らくそれほど上がらず、1000万条件を勝っていれば場合によっては抽選も考えられるがほぼほぼ出走できる状況。

菊花賞トライアル第2弾の神戸新聞杯、春のクラシック戦線を牽引してきたリアルスティールの始動戦となるが、その春のクラシックで上位を賑わせたのはこの馬のみとあってかなり人気も集めそうだ。

次点候補にオープン勝ちのアルバートドック、準オープン勝ちで鞍上ルメールのリアファル、そして1000万勝ちで鞍上戸崎のマッサビエルや鞍上武豊のティルナノーグなど、伏兵も多いが、今年の始め・つばき賞の頃の話を考えると、まだ2勝馬だがキロハナは気になる存在。

2戦2勝で底は見せていないとは言え、僅か2戦のキャリア、しかもともに少頭数の競馬で多頭数競馬は初めて。しかも骨折休養明けに加え2400mというタフなレース、そして重賞級の好メンバー相手と、課題や懸念材料の方が断然多いのだが、それだけ不利な材料があっても、関係なく強い可能性を秘めている。

というのも、そのつばき賞当時、その1週前の京都記念でハープスターに乗り騎乗停止処分の制裁を受けた川田騎手が「騎乗停止は痛いが、何よりキロハナに乗れないのが痛い」と話していた事実、当時の川田騎手と言えば、3歳牡馬のお手馬にはホープフルSを勝ったシャイニングレイ、そして京成杯を勝ったベルーフがお手馬として存在する中での話。キロハナには、この2頭に匹敵する、若しくはそれ以上の感触を得ていたのだろう。

実はダービーが終わった後にも、それを裏付ける様な話がある。ドゥラメンテが快勝したが、2着サトノラーゼンを手掛ける池江泰寿師が「キロハナも出したかったなぁ」と話していた。恐らく、サトノラーゼンとドゥラメンテの差を見てそう思ったのだろう。

先週のセントライト記念で、サトノラーゼン・ベルーフの2頭が残念な結果ではあったが、厩舎三の矢となるキロハナは、その話的には主役級に成り得る1頭。ここでどんな走りを見せてくれるのか、陣営も「不安より期待の方が大きい」と言っているが、まさにその通り、課題や懸念材料を吹き飛ばす快勝劇を是非見てみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●凄く好評な馬場です●

また逃げタイプが多く揃ったオールカマー。

マイネルミラノ、メイショウカドマツ、メイショウナルト、セキショウなど、他にも強い先行馬が多く展開を読むことが難しい。

前走の新潟記念で9番人気という低評価を覆したマイネルミラノはここにきて急上昇中。前走は新潟記念ではなく相手関係を考慮して小倉へ遠征という案があったようだが、相沢調教師の新潟記念で勝負になるという判断で出走して結果を出したというのだ。

今回もオールカマーでは間隔が詰まるということで毎日王冠へ、という案が出たようだが、ここも調教師の判断でオールカマーを選択。

前走で控える競馬ができたことや、今の状態の良さ、中山への適性の高さなどを考慮したとのこと。

今の中山の馬場は騎手にも関係者にも好評で、適度にクッションがあり、時計が速すぎることも遅すぎることもない、また逃げも差しも届くトラックバイアスが少ない優秀な馬場と言われている。

実際、開幕週に行われた京成杯AHは追い込みでの決着。先週のセントライト記念は逃げ馬と番手で決まった行った行ったでの決着。

つまり、馬場がいいから先行勢、荒れてきたから差し馬勢ということがないフラットな馬場状態というわけだ。

果たしてオールカマーの展開はどうなるのか。そこを読むことができれば勝利に近づけそうだ。


うまスクエアメンバー登録

STEP:1メールアドレス入力

メールアドレスの入力

うまスクエアからのメルマガを受け取りたいメールアドレスを入力して下さい。
※携帯のメールアドレスでも、ご利用頂くことが出来ます。

入力されたメールアドレス宛てに【仮登録メール】をお送り致します。
【仮登録メール】に記載されたURLをクリックして頂くと、うまスクエアへのメンバー登録が完了します。

  • メールアドレス(半角英数字)
採れたて!トレセン情報とは?

競馬ファンなら誰もが気になる、トレセン内で聞いた『ジョッキーや厩舎の複雑な関係』、何故あの騎手があの馬に乗るのか…!?なぜ遠征するのか…!?他にも、トレセン内で噂の“あんな話こんな話”をメルマガ『うまスク通信』で、お伝えできる範囲で毎週金・土に配信致します。

PR

境和樹 SNS

コンテンツ一覧