採れたて!トレセン情報
第448回&第449回
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【関西事情通のちょっとイイ?話】
●騎手も馬も注目!●
7月の18日、前開催中京の3週目から短期免許を取得して日本で騎乗しているZ.パートン騎手。今回の免許は4週なので、ひとまず今週が免許最終週となる。ここまで3週間で6勝と十分な結果は残しているが、小倉開催に替った先週に4勝の固め撃ち、しかも10番人気馬も勝たせるという非常に濃い内容。以前にも触れたが、彼の主戦場としている香港競馬、シャティン競馬場は1週1899m、直線430mで、JRAの競馬場では京都外回りに近いコースだが、もうひとつのハッピーバレー競馬場は、1週1400mのおむすび型、直線は310mと非常に小回り。どの程度小回りかと言うと、JRAの平地コースで最も1週距離が短い福島のダートコースが1444m(直線は295m)、それよりも小回りという特殊なコース。そんな厳しいコースで凌ぎを削ってきただけあり小回りコースはかなり得意のようで、この小倉でも特に良いパフォーマンスを見せている。レース振りを見た日本の騎手や調教師などの関係者から「パートンは小回り上手いな」という感心する声も聞いた。
今週は土曜5頭・日曜5頭の計10頭に騎乗。もちろんどの馬も注目となるが、日曜メインの小倉記念では身元引き受け調教師、池江師の管理馬ベルーフに騎乗。池江師には全面的にバックアップしてもらっていながら、ここまで11鞍に騎乗し1勝のみ、2着も1回のみと思っているほどの結果は出せていない。この小倉記念で乗るベルーフに関しては、重賞と言う事以上に思うところがあるだろう。
馬のほうは、皐月賞のレース中に落鉄していた関係もあってか、トモの状態が今ひとつと言う事でダービーを回避し立て直しが図られ、早い内から小倉記念で始動と決まり順調に調整されてきた。今までスローの競馬が多く、忙しない小回りコースへの対応、もちろん古馬との対戦、キャリア等々課題は多いのだが、この鞍上がその課題を全てクリアさせてくれる可能性は十分にある。
唯一、ハンデが54キロ未満だった時はパートン騎手が騎乗できなかったのだが、その懸念もピッタリ54キロで見事クリアした。小倉記念の池江厩舎と言えば、昨年のサトノノブレス、そしてドリームジャーニーで2回勝利を収めている他、一昨年のラブリーデイ2着、3年前のダノンバラードが4着と毎年好走させている。特にラブリーデイはベルーフと同じ3歳時に出走し2着。ご存知の通りその後GI馬にまで上り詰めた。
真夏のローカル重賞とはいえ、その鞍上と騎乗馬、Z・パートン騎手とベルーフはいろいろな意味で注目してみたい。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●真価が問われる1戦!?●
3歳夏のダート王者を決めるレパードS。
現時点ではやはりジャパンダートダービーを圧勝したノンコノユメが暫定王者といったところだろう。
ダート路線は層が厚く賞金面で3歳馬はかなりの不利。
そこで秋のチャンピオンズカップに出走するためには、レパードSでの賞金加算、そして古馬との戦いに勝利していかなければいけない。
タイトルにある真価を問われる、というのは今春ドバイへ挑戦したゴールデンバローズとディアドムスの2頭。
ドバイでの成績は振るわなかった2頭だが、帰国初戦となったユニコーンSとジャパンダートダービーが2頭の実績を考えれば惨敗と言ってもいい内容。
ともにじっくりと立て直しを図り、ここがまさに今後の試金石となる一戦。
ゴールデンバローズは追い切り以外の調教でコンタクトを取ってきた石橋騎手、ディアドムスは札幌から三浦騎手が駆けつけての戦い。
ここで結果と内容を残せないと早熟、また今後の戦いが非常に厳しくなることは明らか。
復活となるのか、見逃せない。
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●注目の対決!●
今週日曜日は小倉競馬場では小倉記念、そして新潟競馬場ではレパードSが行われる。今年で51回目を迎える小倉記念とは違いまだ7回目と歴史の浅いレパードSだが、第1回の勝ち馬トランセンドに始まり、ミラクルレジェンド・ホッコータルマエと言った後のGI馬を輩出、さらにインカンテーションやアジアエクスプレスもダート戦線のトップホースとなっている様に、新設重賞、しかも真夏の3歳限定戦ながら出世レースとなっている。
今年もドバイ遠征の2頭、ゴールデンバローズとディアドムスを始め、ジャパンダートダービー2着のクロスクリーガー、3着ラッキープリンスなど、例年通りに今後のダート戦線を賑わす可能性を秘める素質馬・実績馬も多く出走している。
そんな中で、馬はもちろん注目なのだが、ジョッキーにも焦点を当てて見たい。と言うのも、通常は関西圏を主戦場としている岩田騎手とミルコ・デムーロ騎手が、この夏は新潟を主戦場として騎乗し対決しているからだ。
新潟開幕週の先週は、ミルコがアイビスサマーダッシュの重賞勝ちを含む4勝、一方岩田騎手は、函館リーディングをブッ千切って来た面影は無く1勝止まり、スタートダッシュはミルコに軍配が上がった。2週目となる今週、土曜日はミルコが1勝、逆に岩田騎手は2勝と追撃態勢に入った感がある。
メインのレパードSでは、ミルコはライドオンウインド、岩田騎手はクロスクリーガーの手綱を取る。先行有利の新潟ダートコースなだけに、ここも岩田騎手がやや有利か。因みにこの2人、ミルコはJRA重賞騎乗機会2連勝中、岩田騎手は同3連勝中、こんな対決は稀な事、それも含めて楽しみだ。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●49キロの酷量に挑みます●
出走頭数、メンバーともに非常に手薄となった札幌日曜日のメイン、UHB賞。
12頭中4頭が格下の条件馬。ハンデ戦ということもあってハンデは57キロから48キロの最大9キロ差。
注目したいのはオープン馬ではなく、準オープンのアブマーシュと丸山騎手。
アブマーシュの近5戦中2戦で手綱を取り1着と3着と好相性の丸山騎手。
ただ、通常であれば52キロ、軽くても51キロでここ数年騎乗してきた丸山騎手だが、今回のアブマーシュのハンデは49キロ。いくら夏場で汗をかきやすいとはいっても、相当過酷な体重調整になることは言うまでもない。
もちろん個人差はあるが、例えばUHB賞が土曜日のメインレースだった場合は一気に体重を落としてレースに騎乗。その後は普通に食事することができるので日曜日はベスト体重でレースに臨むことができる。
ただ、今回は日曜日のメインレースなので、徐々に体重を落とせるといっても、レース直前にサウナに入るわけにもいかないうえ、他のレースで体力を奪われるし、ましてや汗は相当かくので脱水症状になっては元も子もないので調整が非常に難しい。
49キロに向けて体重を落としながら他のレースではパフォーマンスは落とさない、という難題に挑戦。
アブマーシュを管理する菊沢調教師は元騎手ということで、「今回乗れなくても次はまた乗せるから無理はするな」という旨で話をしたらしいが、「どうしても乗りたい。体重は落とせます」とはっきり答えたようだ。
この返事で「そこまで言うなら任せる」ということになり騎乗が決定。
暑い時期に熱い男となった丸山騎手がどんな手綱捌きと体重調整を見せるのか、注目したい。
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