採れたて!トレセン情報

第442回&第443回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●今週の函館は暑い?熱い?●

今週は第3場開催の函館競馬場で函館開催中のメーンエベントとも言える函館記念が行われる。

その函館記念を際立たせるためなのかは知らないが、中京・福島の中央開催では重賞が無く、ゆえに有力トップジョッキーも函館に集まりやすい。中でも、1回函館開催の開幕週にも土・日通して騎乗し、その初日の第1Rから大差勝ちの圧勝を決めたほか、3勝をマークした武豊騎手、今回も土曜日から函館競馬に参戦し土日通して函館で騎乗する。有力馬も多く当然注目ジョッキーの一人。

そして、日本での通年免許を取得した事により初めての夏競馬を経験しているミルコ・デムーロ騎手も、今週は土・日を函館で騎乗する。もちろん初めての函館参戦だ。ミルコの場合は、週中はトルコジョッキークラブ国際騎手招待レースに参戦しているため帰国が金曜日、台風の影響で飛行機がスムーズに乗り継げるかの心配はあるものの、土曜日は最初の騎乗が6R(最悪でも土曜日の羽田始発に乗れば間に合う)なのでまず大丈夫だろう。この人もまた、有力馬が多く今週注目のジョッキー。

今年の函館開催と言えば、岩田騎手が2位に6勝差を付ける14勝をマークしほぼ独壇場、その岩田騎手の星をこの二人がどれだけ奪うのか、そういう見方でも注目したい。

ファンも多いこの二人なだけに、今週の函館競馬場は暑い熱い週末になりそうだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●師弟ラインは続くよ、どこまでも●

今週の日曜日、中京競馬場には関東から吉田豊、大野、武士沢騎手の3名が遠征。

3名も行くとなるとなにか重賞がとあるのかと思うかもしれないが、今週組まれている重賞は函館記念だけ。

中京競馬場のメインレースはダート中距離のオープン特別、ジュライSだ。

3名ともお手馬と呼べる主戦を務めている馬たちばかりで、秋へ向けてなんとか賞金を加算するための遠征というわけ。

特に注目してほしいのは吉田豊騎手が騎乗するベルゲンクライ。

もちろん、前走のアハルテケSで2着ということもあり人気を集めることになるだろう。

ただ、その実力もそうだがそれ以上にベルゲンクライには大久保洋吉調教師から吉田豊騎手へと続く師弟ラインがいまだに強く残っているのだ。

どういうことかというと、現在ベルゲンクライを管理する高橋文雅調教師は大久保洋吉厩舎で助手として腕を磨き調教師試験に合格。大久保洋吉調教師が引退後、ベルゲンクライを引き継ぐこととなり、この馬でなんとか結果を出したい、と試行錯誤し迎えたのが前走のアハルテケS。

そのアハルテケS当日は大久保洋吉調教師も競馬場へ足を運び観戦していたとのこと。

吉田豊騎手も福島で多くの依頼があったらしいが、この馬のためならとオープン特別ではあるが中京遠征を早々に決定。

そう、大久保洋吉調教師~高橋文雅助手~吉田豊騎手という大きなラインで育てられている馬ということになる。夏の上がり馬として注目しておいてほしい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ほんまもんの外国人騎手●

ミルコ・デムーロ、クリストフ・ルメールの両外国人騎手が通年免許を取得し騎乗しているためか、外国人騎手の騎乗に関してなんとなく慣れてきてしまっているが、今週から短期免許を取得して日本で騎乗するザカリー・パートンは、その「慣れ」を払拭してくれるであろう注目のジョッキーだ。

日本で初めて短期免許を取得した昨年もお伝えしたが、2000年から13年続いていたダグラス・ホワイト騎手の牙城を崩し香港リーディングに輝いた名手、そもそも日本の競馬でも、2012年のWSJSで見事優勝、その昨年の短期免許取得後の活躍は当然の事だった。古傷が痛み僅か2週間の騎乗だったが、20鞍騎乗して6勝3着4回という高アベレージを残し、トレセン関係者の間でも「久しぶりにほんまもんの外国人騎手が来た」と言われるほどだった。

帰国後も故郷のオーストラリアのGIコーフィールドCでアドマイヤラクティを勝利に導き、今年の高松宮記念でも香港馬エアロヴェロシティの手綱を取り見事な手綱捌きで優勝、改めて凄いジョッキーだと言うことを印象付けた。

今回の来日の身元引き受け調教師である池江師も絶賛しており、初週の今週も土曜4頭日曜3頭と、厩舎で使う7レース(出走は9頭)全てでパートンを起用。そして今週のみならず次週はもちろん、実は次の小倉開催でも、出走馬が決まっていないにも関わらず「だいたいこの辺で使える」と想定したレースでは、パートンの番組を押さえているほどとにかく信頼は厚い。

土曜の4頭は躓く不利のあったリヤンドファミユを除けば5着3着3着と勝ち星こそ無かったものの存在感は見せた。日曜日の3頭、新馬のトラストルークは追う毎にグングン調子を上げている期待の1頭、アトムに関しても「今はマイルでは忙しい」と言うことでの2000m、メインのトゥザレジェンドは、休み明けも本来はスパーキングレディーCを目標にしてきた事で十分仕上がっている。この3頭とも「誰が乗っても勝ち負け」と言うほどの馬では無く、まさに腕の見せ所。その腕で勝利を挙げる可能性は十分ある。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●弱気は強気の裏返し?!●

相沢調教師と言えば、新聞記者やトラックマンの間では超のつく強気で知られている。

そんな相沢師が管理するマイネルミラノが函館記念に出走。

前哨戦の巴賞を圧勝。函館記念でも同型の逃げ馬がいない状況なので単騎逃げが濃厚。

鞍上の丹内騎手もこの函館シリーズは好調で、人馬ともに上昇ムード。

当然、相沢師も饒舌で強気なコメントを発しているかと思いきや、いつになく慎重な様子。

多くの取材陣に囲まれても逃げ馬なので展開が・・・、など歯切れが悪い。

どうしたのかと尋ねてみると、どうやら本当のところは自信があるが、あまり強気すぎると何かに差されて2着になるのでは、どうやら今年の厩舎の成績が2着3着が多いようで、そこで不安になっているとのこと。

これは、自信がありすぎるがゆえの弱気なのではと思えてくる。

巴賞の再現となるかどうか。弱気でも師を応援したい。


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