採れたて!トレセン情報

第438回&第439回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●異色の存在●

今週から関西圏は中京、関東圏は福島が開幕し、本格的な夏競馬に突入する。その開幕重賞、中京ではCBC賞が行われる。この時期に施行される様になってまだ4年目、それまでにも開催時期が暮れだったり6月だったり、またハンデ戦で無い時期もあり、さらにG2だった時もあるほど、定着しない重賞のひとつ。

そんな異色な重賞だからこそ、異色の存在を取り上げてみたい。3歳牝馬のレオパルディナだ。

桜花賞の後は放牧に出され、実は当初の目標は先日の函館スプリントSに定め、一旦はノーザンFしがらきから天栄を経由して函館競馬場に入厩し調整されてきた。ところが、その函館スプリントSが思いもよらぬ賞金除外で、先週の水曜日に函館を発ち、翌木曜日に栗東トレセンに戻って来た。こんな経緯で出走してくるのはまさに異色。

その函館滞在時には、ブリンカーを着けて追い切ったところメチャクチャ動きが良く、仕上がりは凄く良かったそうで本当に残念な除外だったようだ。

結果、無駄な移動をしてしまった事にはなり、小柄な牝馬なだけにこの長距離輸送は懸念材料だったが、戻ってきてからもカイ食いが落ちる事無くシッカリ追い切ることができ、体調は引き続き良く、その心配は全くと言っていいほど無い様だ。

元より、3歳牝馬なゆえに桜花賞という舞台を目標に春は距離を延ばして来たが、デビューから2連勝、小倉2歳Sでもハナ差2着と勝ちに等しい競馬をしている様に短距離志向のタイプ。今回はベストの距離に戻り、しかもブリンカー着用、そして軽ハンデの50キロ、そう言えば以前、ここまで主戦を務めてきた武豊騎手が「もうひとつ上のギアに入りそうで入らない感じ」と話していた事もあったが、もろもろ状況が変わる今回、その「もうひとつ上のギア」に入れる事が出来れば、古馬相手の重賞でもアッと言われる可能性もあるのではないだろうか。注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●福島競馬開幕①●

今週から福島競馬が開幕。やはり関東の夏競馬と言えば福島&新潟競馬だろう。

開幕週のメインを飾るのは名物レース、ラジオNIKKEI賞。

ハンデ戦ということもあり荒れる傾向が強く、もちろん荒れる時はハンデ上位馬が崩れた時となる。

断然の注目はトップハンデのアンビシャス。

主戦を務めるルメール騎手が福島に参戦するということもあって、人気に加速がつくことは間違いない。また、ルメール騎手が主戦場としている関西圏は今週から中京競馬が開幕。

土曜日を中京、日曜日を福島で騎乗するとなると移動が大変ということで、土日ともに福島で騎乗するとのこと。

それなのに、福島での騎乗馬のほとんどが上位人気で勝ち負けばかりというのは、さすがというほかない。

ただ、アンビシャスにとって不吉なデータがある。それはハンデ戦となった過去9年でトップハンデを背負った馬はわずかに1頭が連対しただけ。

つまり、残りの8頭はすべて3着以下ばかりとトップハンデは悲惨な状況。

果たして、この不吉なデータを破ることはできるのか!?

平穏なのか、荒れるのか、熱い暑い夏競馬が始まる。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●福島競馬開幕②●

今週から福島競馬が開幕。やはり関東の夏競馬と言えば福島&新潟競馬だろう。

開幕週のメインを飾るのは名物レース、ラジオNIKKEI賞。

全国リーディングを独走する堀厩舎が素質馬を2頭出しする。

しかも、その2頭がともに2戦2勝。キャンベルジュニアとレアリスタだ。

この2頭の主戦もリーディング上位の福永騎手と内田騎手。

特に福永騎手は前走の500万を勝ち上がってからの福島遠征、となっているので、CBC賞を始め多くの有力馬の依頼を断って参戦していることは間違いない。


もう1頭、注目したいのはアクセラレートだ。

水曜日時点では補欠の1番手だったが上位で回避馬が出たために繰り上がっての出走となった。

実はこの馬、今回のメンバーの中で唯一の500万条件、格下馬なのだ。

ハンデが51キロと軽量なので水曜日時点で51キロに騎乗できる騎手はごく限られており、そこで選ばれたのが「穴男」こと、江田騎手。

騎乗馬のなかった若手騎手が減量苦のため51キロは不可となる中、50キロまでなら楽に乗れるということで選ばれたようだ。大荒れを期待するなら一考する余地はありそうだ。

平穏なのか、荒れるのか、熱い暑い夏競馬が始まる。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●暑くなって調子を上げる!●

今週から福島開催が開幕、やはり夏の福島が開幕すると「いよいよ夏競馬」という雰囲気になる。その開幕重賞はラジオNIKKEI賞、ひと昔前は「残念ダービー」という俗称があったが、近年はダービー未出走馬の方が多く感じられ、さしずめ「断念ダービー」と言ったところか。

今年もダービーへ出走する権利がありながら回避しここへ駒を進めてきたアンビシャスを始め、賞金的に登録すれば出走できたはずのナヴィオンやアッシュゴールドなど、その「断念ダービー」と呼ぶに相応しいメンバー構成となっている。

そんな中、そのダービー戦線には間に合わなかったものの、5月に復帰して以降、目覚しい走りを見せているグランアルマダは、その上位陣同様に注目してみたい1頭だ。

昨夏の小倉でデビューし、その2歳の秋に未勝利を勝ち上がり、順当にクラシック戦線に乗ってくるかと思いきや、年末年始の自己条件では良いところなしの大敗を喫してしまった。どうやら、冬場は硬さがあり状態も上がって来なかった様だ。そこで寒い時期は休ませ暖かくなった5月後半に復帰、その初戦でいきなり11番人気の低評価を嘲笑う快勝劇、昇級戦となった前走でも、軽ハンデの恩恵はあったにしても、古馬と初対戦、しかも降級馬もいるメンバーの揃った特別戦で、しかも先行馬総崩れの厳しいレースながら2着と好走し能力の高さを見せ付けた。

暑くなって調子を上げるタイプなだけに、この中間も具合は良く、本来は自己条件の適距離である土曜日の木曽川特別を使うところを、敢えて重賞のラジオNIKKEI賞へぶつけてきた。前走の1800m通過が1分47秒9、これは2012年、2013年の勝ち時計と同タイム。その比較だけでも十分通用しそうだが、そもそも前走のメンバーがほぼ準オープンクラス、3歳限定のハンデ重賞なら十分勝ち負けになる計算は立つ。

元より、土曜日にお伝えしたレオパルディナは、函館スプリントSでは酒井学騎手が手綱を取る予定でわざわざ函館に遠征していた馬。残念な除外でレオパルディナには乗る事が出来なくなったが、その分も含めてここは渾身騎乗が見られそうだ。人気は無いが注目してみたい。


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