採れたて!トレセン情報

第420回&第421回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●デビュー前からダービー候補●

今週から五月の競馬、そして今週から6週連続のGI開催に突入し、春の競馬シーズンも佳境に入る。その今週のGIは伝統の一戦天皇賞春が行われるが、土曜日も競馬の祭典日本ダービーへ向けて注目の重賞、2着までに優先出走権が与えられるトライアル青葉賞が行われる。

GI19勝ながら牡馬クラシック勝ちには縁が無かった名門松田博資師の最後のダービー出走を懸けたレーヴミストラルや、シンボリクリスエスやゼンノロブロイと同様に山吹賞から青葉賞、日本ダービーという、厩舎の王道路線を歩むレッドライジェル、ダノンプラチナの戦線離脱でダービーでの騎乗馬が居なくなった蛯名騎手が手綱を取るタンタアレグリアなど、その悲願のダービー制覇へ向けていろいろな者の思いも絡む一戦。その中で最も注目と言えばティルナノーグでは無いだろうか。

そもそもデビュー前から、キズナ、ワンアンドオンリーに続き「今年のノースヒルズのダービー候補筆頭」と期待の高かった一頭。その期待に応える様に、新馬、500万特別を連勝し、秋の段階で予定通りクラシック候補に名乗りを上げた。

ところが、3戦目の京都2歳S、4戦目のホープフルSでは全く良い所無く大敗を喫してしまった。その不可解敗戦から立て直しを図り、今回は注目の復帰戦となる。

鞍上は武豊、次週の京都新聞杯でポルトドートウィユにも騎乗するが、そのポルトも収得賞金は1650万円でダービーへの出走は微妙な所。このティルナノーグでダービー出走を確定させておきたいのは当然のところだろう。競馬界を牽引してきた名手としては、日本ダービーの出走枠に自分の名前は無くてはいけないと言う思いは強く、また、ノースヒルズのダービー3連覇への夢を乗せた騎乗でもある。

これまでも、ここぞという場面でキッチリと仕事を果たし、関係者の期待に応えてきた名手。先週も、もしこの馬で権利を取れなければオークスでの騎乗予定馬は無かったマキシマムドパリでキッチリ3着を確保し、ココ一番の勝負強さを見せた。

デビュー前から「ダービー候補」と言われたこのティルナノーグ、そのダービー出走へのラストチャンスのココ、その勝負強さを見せてくれるのでは無いだろうか?期待せずにはいられない。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●天皇賞のあれこれ・その1●

昨年の菊花賞馬トーホウジャッカルの回避から始まり、水曜日の午後には3連覇がかかっていたフェノーメノが故障により離脱。皐月賞もそうだったように、大舞台に立つということはそれだけで大変なことだと改めて痛感。

フルゲートを割る17頭で行われる第151回の天皇賞・春。

まず注目したいのはサウンズオブアース。

騎乗予定だったデムーロ騎手が騎乗停止となったため、鞍上探しに陣営は大慌て。

何人かの候補があがった中で選ばれたのが内田博騎手。

昨年から今年の前半にかけて不調が続いていたが、ここにきて勢いを取り戻し上昇ムード。

もともと今週日曜日は東京で騎乗予定だったようで、多くの依頼を受けていたようだがそれをすべてキャンセル。今の勢いならサウンズオブアースのGⅠ制覇と内田博騎手の完全復活があるかもしれない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●人気が落ち過ぎでは…●

6週連続のGIに突入する今週末、日曜日は伝統の一戦、そして伝統の距離、天皇賞春が行われる。昔は堅いイメージのあったレースだが、近年は非常に波乱の傾向にある。今年も、上位人気馬にはアテにしにくい部分もあり波乱の目もありそうだ。

と言うのも、まずGI5勝で実績は断然のゴールドシップは、ご存知の通りの気分屋、前哨戦の阪神大賞典は勝ったものの、その前のAJCCでは手薄なメンバーにも関わらず見せ場すら無しの敗退、ジョッキーが共同記者会見で言う通り、真面目に走る様にお願いするしかない存在。

対して、もう一頭のGI馬キズナも、骨折休養明け初戦の京都記念こそ仕方が無いものの、前走の大阪杯の敗退は、馬場云々はあるにせよさすがに「取りこぼした」感が強い様で、今ひとつ煮え切らないムード。また、前哨戦の日経賞を圧勝し重賞連勝と勢いに乗るアドマイヤデウス、同4着ながら本番へ向けて感触を掴めたサウンズオブアースの2頭も、揃って外枠を引かされてしまい、スタート前にハンデを背負ってしまった。(菊花賞ほどでは無いにしろ、この舞台も外枠は不利と言われる)

上位人気馬がそんな状況なら、実績、勢い、鞍上ともその上位人気馬と遜色無いにも関わらず、前走の敗退だけで人気を落としているラブリーデイは面白い存在だ。

3歳時には、皐月賞、日本ダービーという大舞台を経験し、その3歳秋には古馬混合の重賞で連続2着し、その勢いで有馬記念にも参戦した。翌年は今ひとつ奮わなかったものの、今年の年明け中山金杯で勝利すると、続く京都記念ではキズナ、ハープスターの2強を破る大金星を挙げ重賞連勝、いよいよ本格化の雰囲気だった。前走の阪神大賞典では6着に敗れたが、元より長距離に対してのお試しの一戦、しかも懸念のあった緩い馬場で、その敗戦は許容範囲内、逆に距離の融通性が確認出来た事は大きな収穫だった。

今回は、その得意ではない緩い馬場から、中山金杯でレコード勝ちしている様に得意とする時計の速い硬い馬場、さらに鞍上には、元々長距離戦を得意とする欧州ジョッキーのC・ルメール、そもそも実は阪神大賞典と天皇賞はセットで騎乗予定(前走は騎乗停止中で乗れず)だったほど、相当早い段階で天皇賞はこの馬での参戦が決まっていた。それだけの可能性を陣営も感じており、もちろんここは目イチの仕上げで臨む。桜花賞、皐月賞とキングカメハメハ産駒が勝ち旋風を巻き起こしているが、奇しくもこの馬もキングカメハメハ産駒、その勢いもありあっと言わせるシーンがあってもいいはずだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●天皇賞のあれこれ・その2●

今年の天皇賞・春、取捨が最も難しいのはゴールドシップだろう。阪神と中山での成績と京都と東京での成績があまりに偏りがあるため今回は軽視されそうではあるが、ただ、そこは横山典騎手というスパイスが加わるとなにか仕掛けてきそう、という気がしてくるのは私だけではないはず。

実際、ゴールドシップの予定は阪神大賞典から宝塚記念へというプランだったようだが、横山典騎手が「俺が乗れば天皇賞でも勝負になる」的な発言で厩舎サイドに営業・打診したという噂があるほど。

その噂を裏付けるものとすれば、岩田騎手がアドマイヤデウスに騎乗しているということ。

どういうことかと言えば、もしゴールドシップが阪神大賞典の次走に天皇賞・春を予定していれば、岩田騎手はアドマイヤデウスではなくゴールドシップに騎乗していたはず。

もちろん、2択でアドマイヤデウスを選んだという可能性もあるが、実績などから考えればゴールドシップだろう。

つまり、ゴールドシップの天皇賞参戦は予定外であり、ではなぜ予定を変更してまで得意ではない京都へ出走してきたのか、そう考えればこの噂はあながちウソではなさそう。

穴っぽいところではクリールカイザーとホッコーブレーヴ。

田辺騎手はホッコーブレーヴで予定していたが、早い段階の想定ではホッコーブレーヴは除外対象だったとのこと。そこで確実に出走できるクリールカイザーを選択。

ところが、回避や予定変更となった馬が多く2週間前登録の時点でホッコーブレーヴは繰り上がりとなった。

ただ、その時点ですでにクリールカイザーへの騎乗が決まっていたため、ホッコーブレーヴは鞍上を探すこととなり、ホッコータルマエの主戦である幸騎手へ打診。

田辺騎手へ話を聞いたところ、選べるならホッコーブレーヴという雰囲気ではあったが、はっきりと言葉にしたわけではないので、あくまで雰囲気としか言えない。

勢いなのか、策略なのか、義理なのか。長丁場の戦いが始まる。


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