採れたて!トレセン情報

第416回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●皐月賞へ向けて その1●

いよいよ牡馬クラシックも開幕!一冠目は「速い馬が勝つ」と言われる皐月賞。2週間前の最終登録の時点では19頭が登録。しかし、先週の段階でシャイニングレイが回避。繰り上がったアンビシャスも回避となり先週末の時点で17頭。さらに今週になりアダムスブリッジとグァンチャーレが故障によって回避。結果、36年ぶりの15頭立てとなりクラシックで生き残ること、大舞台に立つことの難しさを痛感。

海外での活躍に加えて国内では2週続けて重賞勝ちしている堀厩舎は実力馬2頭がスタンバイ。

ともに今年からJRA所属騎手となったデムーロ騎手とルメール騎手が騎乗。

サトノクラウンは福永騎手がリアルスティールを選んだためにルメール騎手へ。

ドゥラメンテは弥生賞の時点では補欠候補だったが、多くの馬がリタイア、もしくは路線変更となったため無事に出走へとこぎつけた。皐月賞トライアルを使うことなく余裕のあるローテーションで出走できるようになったあたりは運があるのかもしれない。

前走で騎乗した石橋騎手は降ろされる形となりデムーロ騎手へ。

ルメール・デムーロ騎手ともに社台ファーム系ではあるが、今年のクラシックは社台ファームは不振、一方、ノーザンファームは大活躍と明暗がはっきり。

本来であれば社台ファーム関係の馬が最優先となるところだが、今年は目立った馬がいなかったために社台ファームが譲る形で両騎手ともにノーザンファームの馬に騎乗となった経緯があるようだ。

果たして誰に勝利の栄冠は輝くのか!?


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●「難しい馬が大好きです」●

今週は日曜日に牡馬クラシック第一弾の皐月賞が行われるが、土曜日にも東西で重賞が行われる。阪神ではGI馬2頭が出走するダートの重賞アンタレスS。人気の中心はそのGI馬、アジアエクスプレスは恐らく1番人気に推されるであろう1頭。ただGI馬とは言っても2歳時の芝のレースであることは事実。もう1頭のGI馬は、2012年の東京大賞典を勝ったローマンレジェンド、もう2年以上前の実績なことは確か。

ならば、昨年末のチャンンピオンズCでホッコータルマエに迫る2着、そして昨年のこのレースの覇者であるナムラビクターでも実績的には五分以上だろう。前走の東海Sで11着に大敗した事でガクンと人気を落としているが、その前走はやはりGI激走の反動が長引いていたようだ。それでも当時陣営は、コパノリッキーはホッコータルマエを避けて東海Sへ出走したが、「川崎記念でホッコータルマエにぶつけてもイイ」と言うほど、この馬の能力を高く評価していた。

前走後は、マイル戦と言うこともありフェブラリーSを見送り、放牧に出して立て直してきた。その効果はあって、「自信持てる」状態まで戻ったようだ。今回の鞍上にはミルコ・デムーロ騎手。今週の木曜日には皐月賞へ出走するドゥラメンテの追い切りに乗りに美浦へ出向き、追い切り後の共同記者会見で「難しい馬が大好きです」という名言を残したが、このナムラビクターも調教でゴネて馬場入りを嫌がったりと、以前から気性的に難しいところを持っている馬、まさにお手並み拝見といったところだ。

日曜日の大一番の前にどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、注目してみたい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ノーザンF生産ではありませんが●

いよいよ日曜日は皐月賞、ホースマンの夢である日本ダービーへ向けても注目の一戦。上位人気は、弥生賞を勝ち土付かずの3連勝で挑むサトノクラウン、そしてスプリングSで2着に敗れるも負けて強しの競馬だったリアルスティール、超良血馬であり鞍上にミルコ・デムーロのドゥラメンテの3頭。この3頭はみなノーザンファームの生産で、一部では「ノーザンFの3強」とも言われている。その3頭の内、リアルスティールとドゥラメンテのオーナーはサンデーレーシングだが、同じサンデーレーシングでもノーザンファーム生産では無く、同じ系列ながら社台コーポレーション白老生産のベルーフには少々注目したい。

前走のスプリングSで4着に敗れた事で一気に評価が下がっているが、それまでの4戦は全て2000mを使われ3勝2着1回のほぼパーフェクトな成績。ましてや今回と同じ舞台・中山芝2000mの京成杯の勝ち馬でもある。前走で初めて馬券対象外に敗れたが、その差は僅かコンマ3秒、しかも「内々で上手く流れに乗れ、直線は突き抜けそうだったけど、自分でブレーキを掛けていた」と管理する池江泰寿師が話している様に、全能力を出し切っていなかったようで、決して力で負けたワケでは無い。

以前にも触れたが、あのステイゴールドの血(母が全妹)が入っていることもあってか、元々調教でもフラフラしたり、追い出してもフワフワしたり、どこへ飛んでいくか判らないような気難しいところがある。そこでこの中間は、その難しいところを矯正するためにブリンカーを着用、中間の調教ではだいぶその難しいところを見せなくなってきている。そして、状態に関しても京成杯の後ひと息入れたスプリングSを叩き上積みも十分。

鞍上には戸崎騎手、実はスプリングS当時から、川田騎手はシャイニングレイ(回避)でほぼ決まっており、水面下では戸崎騎手で内定していた経緯もあり、早くからこの馬に騎乗する準備は出来ていただろう。1週前には栗東まで出向き追い切りで跨り感触を得た。先週の桜花賞は圧倒的1番人気で裏切ったが、元々1番人気でガッチリ競馬するよりは、1番人気以外の馬でマークして競馬をした方が結果が出やすいタイプ、まさに今週。「ノーザンFの3強」にどれだけ食い込むか、まとめて面倒を見てしまうか、その走りに期待したい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●皐月賞へ向けて その2●

いよいよ牡馬クラシックも開幕!一冠目は「速い馬が勝つ」と言われる皐月賞。

先々週、レース中に脚をぶつけたことで乗り替わりとなり先週は騎乗を見合わせた田辺騎手だが、今週土曜日は8頭、日曜日は4頭に騎乗。この中間も追い切りに騎乗して無事をアピール。

一時は骨折のため乗り替わりか、と関係者は騒然となったようで、多くの騎手がブライトエンブレムに乗せてほしいと営業したとのことだが、小島茂調教師は田辺騎手の無事を信じて多くの依頼を保留。

その期待に応える形で田辺騎手も復帰となったあたりは強い絆を感じる。


2歳王者ダノンプラチナも巻き返しに燃えている。

休み明け、距離延長、初の中山と多くの課題の中、0秒1差の3着なら合格点と言える内容だろう。

厩舎サイドも蛯名騎手も「距離へのメドが立った」と前向きな発言と雰囲気。

2歳王者の真価が問われる戦いとなりそうだ。


先週の桜花賞では圧倒的1番人気のルージュバックがまさかの大敗となり、波乱の幕開けとなった今年のクラシック。

果たして、15頭立ての皐月賞は平穏なのか、荒れるのか。もっとも速い馬は一体どの馬なのか。


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