採れたて!トレセン情報
第392回&第393回
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【美浦の『聞き屋』の囁き】
●メインレース以外で要注意なのは・・・●
春に行われるヴィクトリアマイルへ向けて好メンバーが揃った京都牝馬S。
関東からは7頭が参戦。
まず、昨年の桜花賞で3番人気に支持されたフォーエバーモアが始動。
疲労回復に時間がかかり長期休養となったようだが、入念に乗り込まれて仕上がりいいという話だし、主戦の蛯名騎手がわざわざ駆けつけるあたりに期待の高さを伺わせる。
ケイアイエレガントは主戦の吉田豊騎手ではなく内田博騎手に乗り替わり。
これはクビ、ということではないようで、どうやら吉田豊騎手が所属厩舎である大久保洋厩舎の依頼を優先しなければいけない、ということで中山になったためということのようだ。
そこでケイアイエレガントが鞍上を探していたところ内田博騎手が京都牝馬Sで騎乗馬がいないという情報が入り打診、すんなりと決定となったとのこと。
では、なぜ内田博騎手は京都に遠征していたのか。
それは10レース、若駒Sでシュヴァルグランに騎乗するため。
ここ2戦3着続きで結果は出ていないが、内田博騎手は同馬を高く評価。
オープン特別のここを勝てば賞金的に皐月賞までは安泰となるため、どうしても取りこぼせないと強い口調でコメント。内田博騎手のメインは11レースではなく10レース、覚えておいて損はないはずだ。
と言いたいところだが、なんと金曜日午前中になってシュヴァルグランが取り消すという不測の事態。
残念なことではあるが、ここは気持ちを切り替えてもらって11レースで発奮してもらいたい。
内田博騎手同様に悔しいのが後藤騎手。
京都牝馬Sで騎乗を予定していたウエスタンメルシーが補欠2番手で除外という憂き目に。
1000万条件を勝ち上がったばかりだが後藤騎手の評価はかなり高く、来週の東京で自己条件に出走するということなので忘れずにチェックしてもらいたい。
メインレースでの騎乗馬はいなくなったわけだが、それでも他に6頭がスタンバイ。
うっぷんを晴らすためにも、交通費を稼ぐためにも、がむしゃらに攻めてくることは容易に想像できる。
平場での内田博騎手と後藤騎手には注意したいところだ。
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●3月一杯で引退●
今週は京都・中山・中京のそれぞれで重賞が行われる楽しい週末、土曜日には古馬牝馬の重賞京都牝馬Sが行われる。牝馬と言えば、社台系のクラブの馬は規定で6歳の3月一杯で引退し繁殖入りする馬が殆ど。ゆえに、昨年のドナウブルーのようにこのレースが引退レース、若しくはこのレースのあと1・2戦で引退した馬は過去に多い。
今年も6歳の社台系牝馬が数頭出走している。サンデーレーシングからはクッカーニャとアロマティコが出走。前者クッカーニャはこのレース次第でラストレースになる可能性もあるそうだ。後者アロマティコは、このレースの後に小倉大賞典を使う予定で、恐らくそこがラストレースになる。
アロマティコと言えば、管理する佐々木晶三調教師があらゆるところで「この馬はタイトルを獲れる馬」とコメントし、その期待通りの走りは見せていた。あのジェンティルドンナが牝馬3冠を達成した秋華賞では、2着ヴィルシーナに次ぐ3着、メイショウマンボの勝ったエリザベス女王杯でも2着ラキシスに次ぐ3着と、GI馬と殆ど差の無い実績で、能力は間違いなくGI級と言える。ところが、なぜかまだ重賞のタイトルさえ獲れていない。「いつかは獲れる…」と言われ続けてきたが、とうとうタイムリミット直前にまできてしまった。ゆえに、引退までのあと約2ヶ月は目が離せない馬でもある。
昨秋のエリザベス女王杯以来のレース、先週の日経新春杯で復帰の予定もあったが、京都芝2400mのハンデ戦では超スローのヨーイドンの競馬になりやすい事と、仕上がりを考えても1週延ばした方が良いという判断で今週の京都牝馬Sとなった。その鞍上には、久し振りの騎乗となる松山騎手。松山騎手と言えば主戦場は通常なら中京、しかし実は、この馬のために日経新春杯でも京都牝馬Sでも、どちらでも乗れる様に準備していたそうだ。と言うのも、この馬に乗るのは2013年の2月の小倉関門橋Sで勝たせて以来、次の福島牝馬Sではオーナーサイドの意向により勝たせているにも関わらず乗り替わりとなってしまった経緯があり、きっと思い入れもあるのだろう。
その松山騎手、先週は4勝の固め撃ちで本年すでに6勝を挙げ全国リーディングでもベスト10に食い込んでいる活躍振りで勢いもある。久々のマイル戦がいい方に出れば一発の可能性はあるかもしれない。そして次走、もし松山騎手が手綱を取るならば、2年前の同じ小倉芝1800mで強い勝ち方をしているコンビなだけに、より注目となるだろう。
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●奇跡的なめぐり会わせ!
●
今週は京都・中山・中京で重賞が行われる楽しい週末。日曜日は中山でゴールドシップというスターホースが出走するAJCCが行われるが、中京の東海Sでもコパノリッキー、ニホンピロアワーズのGI馬2頭が出走する。
コパノリッキーは、交流GIの川崎記念にも選出されていたが、年末の東京大賞典で完敗しているホッコータルマエが出走する事と、次走が連覇を狙うフェブラリーS、その前哨戦としては1800mと言う事もあってここへ出走を決めた様だ。ニホンピロアワーズは言わずと知れた昨年の勝ち馬。昨年の秋は本来の走りが見られなかったが、交流重賞名古屋大賞典で2着と復調の兆しを見せ連覇に挑んで来ている。
ただこの両頭、今回は共に鞍上が乗り替っている。しかもともにGI勝利時のコンビからの乗り替りだ。まさに今の時代の競馬を象徴するような出来事、よって田辺騎手は中山で、酒井学騎手は京都で騎乗している。
中山の重賞AJCCで田辺騎手が手綱を取るのはクリールカイザー、本来なら乗り慣れた主戦の吉田豊騎手が乗るところを、たまたま同じレースに師匠の大久保洋吉調教師の管理するショウナンラグーンが出走する事になったため乗れなくなり、お鉢が回ってきた経緯。もし、コパノリッキーが乗り替わらなければ、若しくはショウナンラグーンが出走しなければ成し得なかったコンビ、まさに奇跡的なめぐり会わせだ。
クリールカイザーを管理するのは、鞍上の田辺騎手とともに昨年このレースを制した相沢調教師、そう、その昨年勝った馬は、昨夏非業の最期を遂げたヴェルデグリーンだ。もちろん、その思いはあるだろう。静かに連覇に挑むこのコンビ、応援せずにはいられない。
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