採れたて!トレセン情報

第385回&第386回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●関西馬にとって試練の正月●

新年、明けましておめでとうございます。2015年の中央競馬が開幕します。

今年の正月競馬は、有馬記念の行われた日曜日(12月28日)から、翌週の日曜日の開催とあって、例年の年末年始よりも通常に近い日程で行われるため、混乱は少ないと思われていた。しかし、そうは問屋がおろさず、報道でもある通り全休日明け2日の栗東トレセンは、雪のため坂路とEコース以外は閉鎖という思わぬ事態、馬場も悪いため競馬に使う馬以外は動かさない厩舎もあった。

さらに、3日の土曜日も通常なら7時開門のところまたも雪のため午後乗り(11時開門)に変更され、しかも使えるのは前日と同じ坂路とEコースだけとなった。競馬に使う陣営の殆どは、年末の12月31日に最終追い切りを済ましており、それほど影響は無いかもしれないが、直前の微調整が予定と違う事になっている厩舎もあるだろう。京都へ使う馬はもちろん、中山へ遠征する関西馬も含み、馬体重やパドックの状態には注意したい。

因みに、この影響は、今週のみならず変則3日間開催の次週の出走馬にも及ぶと思われる。今週のみならず次週も馬体重やパドックの状態は良く見て頂きたいところ。

 京都金杯、有力馬の一頭に挙げられるフルーキーは年末の調教中に目を外傷し、出否が危ぶまれていた。調整が遅れたため31日には追い切らず、3日に雪の中での最終追い切りとなった。目の外傷、雪での調整とアクシデントが続いたが、今年の飛躍を期待される素質馬が、全てを乗り越えて結果を出すのか否か。本命党・穴党にとっても注目の出来事と言えるだろう。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●中山金杯、その1●

例年5日から始まる中央競馬だが今年は4日からのスタート。

実は今年からもうひとつ昨年までとは違う大きな変更点がある。

それは昨年までは中山金杯のフルゲートが16頭だったことに対して、今年は17頭。

京都金杯に至っては16頭から18頭へ増加。

これはどうしてかというと、冬季は昨年のように降雪によるレースの中止やダート変更があり得るため、芝での競争をダート競争のフルゲートに合わせていたが、これを今年からは廃止・変更となったわけだ。

具体的な理由というのは明記されていないが、考えられるところではここ10年の中で降雪による開催中止は何度もあるが、ダート変更というのは1度もない。

つまり、競馬開催を行う上でファンの安全確保も求められるため、ダート変更で開催を行うなら開催を中止して後日行った方が、リスクを軽減できる、また1頭でもフルゲートを増やすことができれば当然馬券の売り上げは上がる。この2点が考えられる。

今年の中山金杯でフルゲート17番目の恩恵を受けた馬はラブリーデイ。

先週までの想定では補欠1番手、18番目だったが、当週月曜日になり上位馬で故障による回避馬が出たため、ひっそりと繰り上がりで出走が可能となったのだ。

ハンデ57キロのとおり実績はこの中に入れば上位。

鞍上は近年、年始と年末に騎乗しているお馴染のベリー騎手。

果たして、この運を生かすことができるのかどうか。注目したい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●中山金杯、その2●

昨年の有馬記念は過去に例がないほど出走馬決定賞金額が高く、そこで除外になったのがナカヤマナイトとラブイズブーシェ。

例年なら間違いなく有馬記念に出走できていたほどの賞金を稼いでいる2頭だが、昨年は例外中の例外。

そこで目標を切り替えることとなり、例年なら10日間以上あいだが空く年末と年始だが、今年はほぼ通常の間隔で競馬が行われるので、2頭ともに調整がしやすいため1週間スライドする形で中山金杯へゴーサイン。

ともに57キロと57.5キロという酷量を背負わされているが、そこは過去の実績を考えれば妥当なところかもしれない。

有馬記念へ出走できなかったうっぷんをここで晴らすことができるのか、もしくはトップハンデ馬たちは苦戦、軽量馬が活躍するハンデ戦らしい戦いとなるのか?!年明けから目が離せない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●思いのほか軽く…!?●

正月変則開催、世間が仕事始めとなる5日(月曜)にも競馬は行われる。競馬ファン諸氏の方々は、仕事前、若しくはお昼休みなどを利用して、是非競馬には参加して頂きたい。

京都のメインレースは、毎年正月競馬恒例となっている芝3000mの長丁場のハンデ戦、万葉S。例年、頭数の揃いにくいレースで、下級条件馬も参戦し見慣れない軽ハンデ馬も出現する異質なレース。今年も、最軽量は牡馬にも関わらず48キロのストロベリーキングを始め、49キロのグッドカフェ、50キロのシャンパーニュなどの超軽量のハンデが付いた。

通常、大概のジョッキーは3歳牝馬の定量である54キロ以上を乗れる様には調整しているが、それ未満となると乗れるジョッキーは限られてくる。

このレースで54キロ以上の馬は、13頭中僅か4頭のみ、残りの9頭はまず乗れるジョッキーを探す事が課題。

と言うのも、実は前述のシャンパーニュも、本来は福永騎手で予定していたのだが、思いのほかハンデが軽くなってしまい改めて乗れるジョッキーを探していた経緯。実はこの他、52キロのスノードンやタイタン、グッドカフェなども同じ類で、ハンデ発表後に鞍上が決まっている。

そしてもう1頭の52キロ、アドマイヤケルソもやはり同じ類、実は岩田騎手で予定していたのだが、これも52キロ(夏場なら乗れる様だが)は乗れず和田騎手にスイッチした。

このアドマイヤケルソは、デビューからダート戦を主体に使われて来たが、昨年の正月から芝に路線変更し成績を残してきている。特に前走のアルゼンチン共和国杯では、格上挑戦ながら直線は良い脚を見せ4着と好走。もう芝のオープンでも通用することは明白で、GⅡ戦でのハンデが52キロだったことからオープン特別の今回はもう少し課せられると踏んでいたところもあり、岩田騎手起用となったのだろう。

しかし蓋を開ければ前走と据え置きの52キロ、鞍上を替えなくてはならなくなった。ただ逆に考えれば恵まれた斤量、しかも軽い斤量で乗れるという限られた中で和田騎手を確保できたのは幸運。諸々イレギュラーのあるレースだが注目してみたい1頭だ。


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