採れたて!トレセン情報

第383回&第384回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●豪華メンバーのGP●

いよいよ今年も有馬記念、昨年はオルフェーヴル一色だったが、今年はジャスタウェイにジェンティルドンナまでも参戦した事によりGI馬10頭、GI連対馬15頭の豪華メンバーで争われる事になり、まさに「2014最強馬決定戦」となった。

そんな中で、ジャパンカップを圧勝した事により、上位人気に推されるであろうエピファネイアについて、当時にも触れたが、実はジャパンカップ前の段階では、有馬記念では福永騎手が手綱を取る予定だった。

言わばジャパンカップのC・スミヨン起用はピンポイントの代打、その一回で結果を出す辺りが世界のトップジョッキーたるところだが、この福永騎手も、レースでは乗れないながらも最終追い切りで自ら調教をつけ「エピファネイアは自分のお手馬」というところをアピールしていた。

ところが、ジャスタウェイが有馬記念も使うことになり、エピファネイアの鞍上は白紙になった。そこに白羽の矢が立たれたのは、今年重賞8勝、GIも2勝を挙げいよいよトップジョッキーとしての地位を確固たるモノにしつつある川田騎手。春には3歳クラシック戦線で主役級を張っていたハープスター、トゥザワールドに騎乗し常に注目される立場を経験し、さらにひと皮むけてきた感もあるジョッキー、この抜擢も頷けるところ。

ただ、これも以前にお伝えしたが、実は川田騎手は、この有馬記念では当初ラストインパクトに騎乗する予定だった。しかも前走の金鯱賞を走る前から決めており、当時から有馬記念を使う予定だっだGI馬ラキシス、そして3歳クラシック戦線を戦ってきたトゥザワールドも断っていた経緯がある。その関連する4頭全てノーザンF関係だったこともあってエピファネイア騎乗で収まった様だが、GIでの実績ある2頭を差し置いて騎乗予定だったというラストインパクトの存在は非常に気になるところ。そしてその鞍上にも誰が収まるのか注目されていた。

その鞍上には…

なんと有馬記念初騎乗どころか中山競馬場での騎乗経験も無い若手の菱田騎手となった。この起用の一番の決め手は管理する松田博資師。昔から、馬だけではなく騎手も育てる名伯楽、タガノグランパとのコンビでダービー・菊花賞と起用し、ある程度の結果を出せた事もあってかビッグチャンスを与えた様だ。2012年デビューのまだ3年目、重賞勝ちもまだ無い菱田騎手にとってみれば飛躍する大チャンスを貰ったことになる。

その師の期待に応え、自らの飛躍のチャンスを生かす事が出来るか、その可能性を秘める馬なだけに注目してみてみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●あなたの夢は・・・●

近年稀に見る豪華メンバーだったジャパンカップ同様に、今年の最後を飾る有馬記念も超のつく豪華メンバーが集結。

このレースでラストランとなるジェンティルドンナ、トーセンラー、ヴィルシーナに加えて、一時はジャパンカップで引退という話もあったジャスタウェイが参戦することとなり、さらに盛り上がりをみせることに。

グランプリレースにめっぽう強いゴールドシップ、ジャパンカップを圧勝したエピファネイア、今年のダービー馬ワンアンドオンリー、エリザベス女王杯を制したラキシスなどなどGⅠ馬が10頭。

ここで注目したいのは唯一の関東馬、天皇賞・春を連覇したフェノーメノ。フェノーメノの主戦は阪神JF、朝日杯FSを制してその存在感を示した蛯名騎手。

実際、2012年の青葉賞以降から今年の天皇賞・秋まですべてのレースで手綱を取り計5勝を挙げてきたコンビ。

ところが、前走のジャパンカップでひと悶着。

話は天皇賞・秋まで戻って、ここで蛯名騎手はお手馬イスラボニータとフェノーメノの依頼がかち合うことになり、蛯名騎手は先約のフェノーメノへ騎乗。

結果はフェノーメノが14着と大敗、一方のイスラボニータは惜敗の3着。

この話はジャパンカップの時にも書かせてもらったが、天皇賞・秋のレース後、オーナーサイドからすぐに蛯名騎手へイスラボニータの騎乗依頼があり有無を言わせずに決定。

経緯はどうあれ結果的に断られる形となったフェノーメノは騎乗馬が決まっていなかった岩田騎手を確保。

結果はフェノーメノが8着、イスラボニータは9着とともに惨敗。

ここで話は有馬記念に戻ってくる。

イスラボニータは来年に備えて放牧、フェノーメノは予定通り有馬記念となったが、前走で騎乗した岩田騎手にはジャパンカップ以前に有馬記念でのゴールドシップへの騎乗が決まっており、フェノーメノはまたまた鞍上を探すことに。

普通、もしくは今までの流れならここで蛯名騎手へ手綱が戻るところだが、そうはならずに今までフェノーメノに騎乗したことのない田辺騎手へ乗り替わり。そして、蛯名騎手はこちらも今まで騎乗したことのないオーシャンブルーへ騎乗することになった。

どういうことかというと、フェノーメノを管理する戸田調教師はジャパンカップで断られたということで静かに怒り心頭、蛯名騎手へ手綱を戻すという選択肢はなかったようだ。そして、なんと天皇賞・秋以降戸田厩舎&蛯名騎手のコンビは1度もなく、どうやら天皇賞・秋以降に依頼していた馬もすべてキャンセルとなったという話だ。

オーナーの意向とはいえ、天皇賞・秋とジャパンカップ、そして有馬記念での3戦を騎乗するという約束を反故されたことで、親密だった関係も疎遠になってしまったというわけだ。

ただ、それでも騎乗馬を確保できる蛯名騎手、そして今年初GⅠを制したことでさらに人気急騰の田辺騎手と、やはり有馬記念は「持っている」騎手と、そして馬の集まりなのかもしれない。

予想しても結論がなかなか出ない、そんな至福の時を楽しめるレースとなりそうな今年の有馬記念。

みなさんの「夢」が当たりますように。それでは良いお年を。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●今年の大トリを飾るのは…!?●

今週はいよいよ有馬記念。今年の最強馬を決めるに相応しい豪華メンバーが揃った。

もちろん、今週の大目玉ではあるが、有馬記念とともに競馬ファンなら誰もが注目するレースがある。そう、今年の中央競馬最後のレース、ファイナルSだ。

今年もダート1400mで行われるオープン特別、権利獲りなどの意向もあるだろうが特別登録はフルゲート16頭に対して57頭も登録してきた。やはり今年最後のレースとあって、使えるなら使いたいという陣営も多かった様だ。

そんな中、ギリギリ16番目で出走が叶ったのがコーリンベリー。この馬、前走は盛岡のJBCレディスクラシックに参戦したが、休み明けに加え距離も長く9着と大敗を喫した。

今回は適鞍とも言えるダートの1400m、阪神コースに実績は無いものの同じ坂のある中京ダート1400mで強い勝ち方をし、マイル戦の東京ユニコーンSでも2着と、不安は無い。しかも自分の競馬が出来そうなメンバー構成で、この2戦に比べれば格段に条件は良くなる。何よりも16番目で出走が叶った幸運、2014年中央競馬の最終レース、その大トリを飾るなら、こういった運も必要だろう。

余談だが、中山の最終レースハッピーエンドCにはキタサンラブコールが出走している。ご存知の通り昨年で紅白を引退した北島三郎氏の所有馬。今年は紅白の出場は無いが、中央競馬でトリを飾るかも知れない。

その中山を白組と見立てれば、赤組の大トリ阪神ファイナルSは…

牝馬はただ1頭、このコーリンベリーだけ。偶然とは恐いものだが、もしキタサンラブコールが勝つ様なら、その偶然も満更では無いだろう。

それでは良いお年を!


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