採れたて!トレセン情報

第375回&第376回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●日本一決定戦!●

今週は、1着賞金2億5000万円、2着でも1億円という国内最高賞金で争われるジャパンカップ。高額賞金の国際競走にも関わらず、近年は外国馬の参戦が少なく、しかも来たところで超一流では無い馬が多い。厳しい検疫や帯同馬に対しての規制、そして海外遠征して勝ち負け出来るほど日本馬のレベルが上がったこともあり、外国馬からしてみればアウェーの地である日本に遠征してくるのは、幾ら招待競走とは言えリスクが大きいのだろう。

そんな外国馬の参戦は少なくとも、今年は国内最強メンバー、ゴールドシップを除く考え得る超一流のオープン馬が揃い、まさに日本一決定戦、競馬ファンにとっては胸躍る一戦だ。

そんな有力馬揃いなだけに、乗り役に関しても、戦前からいろいろな噂が飛び交っていた。例えば凱旋門賞に参戦したハープスター、早くから帰国初戦はジャパンカップと言われていたが「乗り替わるのでは?」「外国人になる?」など囁かれていた。結局、川田騎手で続投となったが、理由のひとつに「53キロが乗れる外国人が居ない」という事もあるようだ。短期免許で来日している外国人騎手でも判る通り、大概が55キロ以上からの騎乗。再び騎乗することが叶った川田騎手にしてみれば、もうそうんな事を囁かれないためにもキッチリ結果を出しておきたいところだろう。

外国人騎手への乗り替わりと言えば、ジェンティルドンナとエピファネイアは実際に乗り替わっている。ただこちらは、戸崎騎手も福永騎手もクビになった訳では無く天皇賞の前から決まっていた話。ジェンティルドンナは昨年のジャパンカップで勝利し、今年の春のドバイでも手綱を取り勝利に導いたR・ムーア騎手、ある意味当然の騎乗だろう。
対してエピファネイアも、福永騎手にジャスタウェイというお手馬がいることもあって、フランスNO1ジョッキー、C・スミヨンを起用。非常に乗り難しいエピファネイアを、どう御してくるのか、その手腕には注目だ。

ただ、ここでまた嫌な噂もある。今回の来日では55キロから騎乗馬を集めていたが、急遽55キロの馬はキャンセルし、「56キロ以上」という制限を付けたようだ。と言うのも、噂では肋骨を痛めていて、減量するためのジョギングすら出来ないからという話。痛み止めを飲めば問題なく騎乗は出来るのかもしれないが、そんな噂があるだけに心配なところもある。金曜日の前売り2番人気に支持されているエピファネイア、結果は如何に…。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●年度代表馬決定戦●

レース史上最高のメンバーが揃ったと言われている今年のジャパンカップ。たしかに、3歳牡馬牝馬ともにトップクラス3頭、今年の古馬GⅠの勝ち馬が多数、昨年のジャパンカップ1着と2着に菊花賞馬と数えただけでも五指に余る豪華さ。

これにワールドクラスの外国馬の参戦があればもっと盛り上がったはずだが、3頭が遠征してくれただけでも十分だろう。

予想はかなり難解でどこからでも狙える馬ばかり。
少しでもお役に立てるように乗り替わり事情をお伝えしたい。

もっとも目立つところではイスラボニータとフェノーメノだろう。

先週ルメール騎手が落馬負傷したためフェノーメノは岩田騎手となったわけだが、まずはそうなる前まで話を戻したい。

天皇賞・秋のレース後、かなり早い段階で社台ファームと栗田博調教師の話し合いの結果、ジャパンカップはルメール騎手ではなく蛯名騎手へ手綱を戻したい、という結論となり蛯名騎手へ打診。

これは打診というよりも、言い方は悪いが半強制的な意味合いがあったようで、フェノーメノを断る・選ばなかったではなく、「乗ってほしい」「はい」、そんな流れだったようだ。

これによってイスラボニータと蛯名騎手のコンビが復活。

一方、鞍上が未定となったフェノーメノはジャパンカップと有馬記念をセットで乗れる騎手をということで見つけてきたのがルメール騎手だった。

ところが先週の落馬でルメール騎手は騎乗不可となり、改めて鞍上を探すという後手の回る結果に。

結局、有馬記念とセットで騎乗できる騎手が見つからなかったため、以前騎乗したことのある岩田騎手へ。

その岩田騎手は秋華賞直後の段階ではヌーヴォレコルトを予定していたが、ご存知のとおりエリザベス女王杯へ出走したので騎乗予定馬がなくなり、格下の存在であるサトノシュレンで決まっていたとのこと。

サトノシュレンとフェノーメノを天秤にかければ、いや、天秤にかけるまでもなくフェノーメノだろう。

ということで、サトノシュレンは断られることになり、フェノーメノと岩田騎手の久々のコンビ復活となった。

乗り替わりは当然あることで、この大舞台でのチェンジはどういった起爆剤となるのか。はたまた、ずっとコンビを組んできた馬の絆がそれを上回るのか。古馬の頂点を決める戦いが始まる。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●日本一決定戦の裏で…●

超一流の外国馬の参戦は無いものの、国内のトップクラスは集結した日本一決定戦と言える今年のジャパンカップ。2年前のオルフェーヴル対ジェンティルドンナの激闘の様に伝説的なレースになる可能性もあり、競馬ファンなら必見のレースだ。しかし、その裏の京都で行われる重賞・京阪杯も、いろいろな意味で注目のレースになる。

今の京都は、先々週のエリザベス女王杯、先週のマイルCSでも判る通り内を通った馬が有利、勝ち時計も速く外から差し込むのは至難。土曜の雨でその傾向がどうなるかだが、まずは枠順を重要視する組み立てで良いだろう。

前走のオパールSでは2枠3番という好枠から、道中はインで我慢し直線は内から鋭く伸びて圧巻のレコード勝ちを見せたヘニーハウンド、今回も1枠2番という絶好枠を引いた。前走後はこのレースに向けて順調に調整されてきたが、ひとつだけ前走と大きく違うところがある。そう、ご存知の通り転厩しているのだ。

先週、マイルCSの裏の東京メイン霜月Sでは、同じオーナーのガンジス(1番人気)が人気を裏切る大敗を喫している。この馬も転厩初戦だったが、その辺りの微妙な環境の変化がレースに影響を及ぼすのかも知れない。しかし逆を言えば、結果が出せればオーナーサイドへは大きなアピールになる。吉村厩舎と言えば、4年目の今年は既に25勝をマークしいよいよ頭角を現せて来ている勢いのある厩舎。いきなり好結果を出す可能性も十分あるだろう。

ところで、アピールと言えば、GIの裏、さらにWSJSの裏であり、関東の中堅騎手も多く京都へ遠征してきているのだが、急きょセイコーライコウの騎乗機会が舞い込んだ丸山騎手もある意味でアピールの場。柴田善騎手が調教中の落馬で今週のレースでの騎乗をキャンセル、そこで過去に乗ったことのある丸山騎手にチャンスが回ってきた。直線競馬で重賞を制したセイコーライコウだが、コーナーのある競馬でも好走実績があるのはもちろん、GIスプリンターズSでも7着とは言えコンマ2秒差、このメンバーなら上位とも言える存在。枠も2枠3番と言う好枠、チャンスをモノに出来るか注目の1頭と言えそうだ。


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