採れたて!トレセン情報

第362回&第363回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●東西の出走表を見ると?●

今週は3歳牝馬3冠最終戦の秋華賞が日曜日に行われるが、土曜日には古馬牝馬による重賞、エリザベス女王杯の前哨戦でもある府中牝馬Sが行われる。

この府中牝馬Sと京都メインの清水Sの出走馬と騎乗騎手を見て「オヤッ」と思った方はかなりの競馬通と言えるだろう。

まず、清水Sに出走しているフルーキーの鞍上が浜中騎手では無いこと。この馬の全4勝中3勝を挙げ、しかもここ4戦連続騎乗している浜中騎手のお手馬。前走は1年近くの休み明けながら楽勝し、オープンでも即通用するどころか、その後もを大きく期待されている存在、本来なら手放したく無いところだろう。ただ、重賞であり先約でもあるウリウリも府中牝馬Sに出走、もちろんこの馬もチャンスのある馬で、これほど体が2つ欲しいと思うシーンはそうは無いはずだ。両頭ともに注目できる。

もう1頭、スマートレイアーの鞍上も気になるところ。今回は武豊騎手では無く横山典騎手となっている。デビューから手綱を取り続け昨年の秋華賞では2着。今年の春の女王決定戦ヴィクトリアマイルでも1番人気に推されたほどの馬、前走は怪我のため乗れなかっただけで、本来なら無条件で騎乗していて不思議無い馬だ。ところが、武豊騎手は土曜日は京都で騎乗している。メインの清水Sではエアジェルブロワに騎乗、先週の毎日王冠ではエアソミュールで勝利を飾ってはいるが、もちろんそれが理由では無い。

実は、2歳500万条件の紫菊賞で手綱を取るティルナノーグが出走する関係で京都での騎乗を決めたそうだ。

と言うのも、かなり早い段階、7月の終わりには秋の京都開催で復帰する事が決まっており、ある意味で先約を優先した形。ただ、だからと言ってGIで1番人気になるほどの馬を断って騎乗するにはワケがある。そう、このティルナノーグは、実は来年の日本ダービーまで視野に入るほどの期待をかけられている。

デビュー戦は、着差も僅かで目立つ時計でも無かったが、相手が来れば伸びるという、まだ遊びながら走っての完勝。キャリアを積んで本気で走るようになれば、その期待に応えるだけのモノを秘めているようだ。このティルナノーグは、キズナ・ワンアンドオンリーで日本ダービーを連覇しているノースヒルズの生産馬、もし本当に日本ダービーを制する事になれば3連覇の偉業となる。まだ2戦目、今後の成長度合いもカギを握るが、関係者がそこまで期待を寄せる素質馬、注目せざるを得ないだろう。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●格下とはいえ侮れない存在に・・・●

フルゲートを大きく割る13頭で行われる府中牝馬S。

断然の実績上位はホエールキャプチャでキャトルフィーユ、スマートレイアーがあとに続くといったところ。

ここで注目したいのは1600万条件のアイスフォーリス。

ここ2戦は重賞に挑戦してともに僅差の4着と健闘。3歳時にはジェンティルドンナが勝ったオークスで3着という実績があり、元値は重賞級。

相沢調教師によれば「今までの中で一番いい状態。硬さのある馬がいつになく柔らか味があって動きがスムーズ。これならもうひと押しが利くんじゃないか」とかなり期待しているよう。

当初の予定では短期免許で来日しているベリー騎手の予定だったが54キロは騎乗不可となって三浦騎手へ。その三浦騎手も当初の予定ではヴィルシーナだったが、体調が整わないということで回避になり騎乗予定馬が空欄に。こういった巡り会わせは、格下馬の大駆け時には、案外ありがちな話。

古豪が力を示すのか、はたまは伏兵がエリザベス女王杯へ名乗りを挙げるのか。注目したい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●打倒ヌーヴォ!西の期待一番は!?●

今週は3歳牝馬3冠の最終戦、秋華賞が行われる。桜花賞馬でオークスでも圧倒的人気を集め、結果的には2着に敗れるも、札幌記念ではゴールドシップを退け、凱旋門賞でもハイ・パフォーマンスを見せたハープスター、恐らく「今年の最強3歳牝馬はハープスター」と思う方は多いだろう。

そのハープスターをオークスで破ったヌーヴォレコルトは、その実績も然ることながら、前哨戦のローズSでも本番を見据えた完璧な内容で快勝し、その後は栗東に滞在してすこぶる順調に調整。まさに非の打ち所が無く、ハープスターが出走しないここは断然の1番人気となるだろう。栗東に滞在しているだけあって、トレセン内でも「1強で致し方なしか」という声は多い。

しかし、そんな馬が存在するからこそ注目の関西馬も存在する。

栗東で「打倒ヌーヴォレコルト」一番手に挙がっているのは、紫苑Sで権利を取ったショウナンパンドラだ。

この馬は、その紫苑S当時にも触れている通り、デビュー当時から「クラシック」を意識されていた素質馬。春はカイ食いが細く馬体維持が課題で調整されてきたが、夏を越してカイ食いが良化。レース後の回復も非常に早くなり、また負荷を掛けた調教も出来る様になっている。

紫苑Sは不良馬場、しかも権利を取る為に目一杯の競馬であったため、普通は反動が心配されるところだが、そこは春とは違うところ。翌週には坂路で時計になるところを追われており、その後も負荷を掛けた調整を施しさらにパワーアップ、叩き3走目でさらなる上積みが期待できると陣営は自信を持っている。

今週の追い切りは終い重点だが、秋華賞当週は変則日程という事を考慮し、1週前に浜中騎手を背に実質の本追い切り。跨った浜中騎手も「春は非力でもうひとつギアが入ってこなかったけど、以前よりもパワーアップしている」と久しぶりに騎乗して好感触を得たとのこと。

春はスタートで後手を踏む事が多かったが、この2戦ではスタートも安定し、トリッキーな内回りコースへの不安もなくなった。また、この2戦は不良馬場で好走しているが、本来は鋭い決め手が持ち味、パンパンの良馬場での決め手勝負は望むところだ。

枠順は3枠6番、内にヌーヴォレコルトが入り相手を見ながら競馬が出来る絶好枠と言えるだろう。春はクラシックに出走できず最後の一冠に懸ける陣営の思いも相当、『打倒ヌーヴォレコルト』、その可能性は意外と高いと見ている。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●牝馬戦線異常なし●

オークスの勝利は展開が向いたもの、という印象があるのか前哨戦となったローズSでは2番人気。

1番人気は2歳女王のレッドリヴェール。

結果はご存知のとおり、オークス馬ヌーヴォレコルトの完勝。

そして、秋華賞。ハープスター不在ということもあって断然の人気に推されることが予想される。

よほどのことがない限り2冠達成は間違いないだろう。

なぜなら、前走のローズSは、なんとか仕上がったという状態で臨んでおり、一時は回避して直行しようかという話が出たほど状態が上がってこなかった。

ローズSの一週前追い切りに騎乗した岩田騎手はマスコミには「悪くない仕上がり」的なコメントを残しているが、近い関係者には「春に比べるとイマイチ」という本音をこぼしている。

が、今回はマスコミにも近い関係者にも「本当にいい仕上がり」と話しており、斎藤調教師も強気で知られる調教師ではあるが、「この状態なら負ける気がしない」とさらに強気なコメント。

ここを勝てば最優秀3牝馬の称号にグッと近づきハープスターを一歩リード。

スプリンターズSに続き関東馬の連勝を期待したいところだ。


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