採れたて!トレセン情報
第359回&第360回&第361回
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【関西事情通のちょっとイイ?話】
●同期に追いつけ追い越せ!●
今週から秋の東京・京都開催が始まり、いよいよ競馬ハイシーズンに突入する。その開幕週、東西で伝統の重賞が行われる。
日曜日は東京競馬場で、天皇賞やマイルCSへのステップレースと言える毎日王冠。ただ今年は、ジャスタウェイ・ゴールドシップは海外遠征中、ジェンティルドンナ・フェノーメノは天皇賞へ直行とあって、やや手薄なメンバー構成とはなったものの、まだビッグタイトルは手にしていないが、本番天皇賞の舞台でも主役級になり得る存在の馬が出走している。
そう、ジャスタウェイやゴールドシップ、フェノーメノの同期、その3頭が出走していた日本ダービーで1番人気に推された素質馬、ワールドエースだ。
ダービー後、脚部不安で長期休養を余儀なくされたが、今年の2月に復帰し、2戦目のマイラーズCであっさりとレコード勝ちし復活、その能力の高さを証明して見せた。
続く安田記念では道悪が堪えて5着に敗れたものの、やはりGIでも勝ち負けになるというところは見せた。当時手綱を取っていた鞍上C.ウィリアムズ騎手もそう感じた様で「勝ち負けになるから宝塚記念を使って欲しい」という打診をしたらしい。タフな馬場で目一杯走った後でもあり、結局宝塚記念は見送り秋に備える事にはなったが、GI勝利の手応えは掴めた春だった。
そして待望の秋初戦、もちろん先を見据えての仕上げではあるが、秋の初戦としては十分の仕上がりを見せ、当然ここはアッサリ通過して天皇賞へ向かって欲しいところ。
鞍上には、きさらぎ賞で代打騎乗し見事その代打騎乗の責任を果たした小牧太騎手。実は今回の騎乗も、本番の天皇賞では2週後から短期免許取得し日本で騎乗予定の、昨年フランスリーディング3位の若手、P.ブド騎手(身元引き受け調教師は池江泰寿師)が騎乗する可能性があり、一回だけの騎乗になる場合もある。そういった面でも一発勝負、そして勝てばもしかすると本番でも騎乗チャンスが巡ってくる可能性もあり(池江泰寿厩舎から複数頭出走予定があるため)、鞍上的にもとにかく良い結果が欲しいレース。
GI馬はロゴタイプのみというやや手薄なメンバーで争われる毎日王冠だが、先を越されている同期に追いつき追い越すべく出走するワールドエースの走りは、色々な意味で注目したい。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●師匠の言うことは・・・●
以前はオープン特別競争だったいちょうSだが、今年から新設重賞となり来年からはG(グレード)となる。
記念すべき第一回だが、頭数が揃わなかったうえに重賞としては疑問符がつくメンバー構成。
人気の中心は関西馬サトノフラムになりそうだが、注目したのは藤沢和厩舎の2騎ネオルミエールとミッキーユニバース。
ともに北村宏騎手で勝ち上がっており、ミッキーユニバースに至っては前走札幌まで遠征したほど。
結果は大敗となったが、その後はここを目標に調整。
一方、ネオルミエールは勝ち上がったあとローテーション的にここしかなく2頭出しとなったとのこと。
そこで主戦を務める北村宏騎手だが、どうやら取材していくと自らの判断でどちらに騎乗するか選んだのではなく、師匠である藤沢和調教師が割り振ったという情報が。
そして、北村宏騎手は残念そうな顔を浮かべたというのだから、選べるなら・・・、ということだったのだろう。
果たして、同厩舎の2頭出しで先着するのは、格言どおり人気薄の方なのかどうか?!
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●GⅠへの道、始まる●
毎日王冠と言えば、天皇賞・秋へつながる大事なステップレース、のはず。
ところが、今年は例年に比べれば小粒な印象は拭えない。
その理由としては凱旋門賞へ日本トップ3が遠征したこと、フェノーメノやジェンティルドンナ、エピファネイアなど古豪陣がぶっつけで天皇賞へ向かうこともあって、これは天皇賞→JC→有馬記念とGⅠ3連戦のための戦略ではあるが、そのためにGⅠ勝ち馬がロゴタイプ1頭だけという東京の開幕を飾るには若干さみしいメンバー構成となった。
その中で注目したのは、戸崎騎手が5戦連続で手綱を取っていたエアソミュールではなくペルーサに騎乗していること。そのエアソミュールには以前騎乗していた武豊騎手が騎乗していること。
これはどういうことかというと、戸崎騎手には先約として堀厩舎のベルキャニオンが予定していたようだが、ベルキャニオンは今年のプリンシパルSを制してダービーで8着入線、思ったように調整が進まずに放牧先から帰厩することができなかった。
ベルキャニオンが戻ってこられないと決まるより前にエアソミュールの打診があり、主戦を務める堀厩舎ということで泣く泣く断り、その時点でエアソミュールは武豊騎手へ依頼。
武豊騎手に決定した後では、さすがの全国リーディングを独走する戸崎騎手でも取り戻すことはできずに、鞍上の決まっていない馬を探したところ、ペルーサに落ち着いたという経緯のようだ。
また、ダイワマッジョーレは一時スプリンターズSへ出走という話もあったようだが、主戦を務める蛯名騎手の「距離は間違いなくこなせるし、今なら距離が延びた方がさらにいい」という力強い進言があったらしく、毎日王冠へ出走となったようだ。
天皇賞で人気を集める、つまり注目されるためには、かなり強烈な勝ち方が必要となる。
はたして、ここから天皇賞の主役へ名乗りを挙げることができる馬はいるのか?!
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●開業3年目で20勝超え!●
本格的秋競馬に突入する東京・京都開催の開幕週、台風の接近は心配だが3日目となる月曜日には京都競馬場で伝統の京都大賞典が行われる。
昨秋、悲願のGI制覇を成し遂げ、さらに京都コースは滅法強いトーセンラー、そして昨秋は秋華賞に続きエリザベス女王杯も連勝、牝馬限定戦とは言え3つGIタイトルを獲得しているメイショウマンボなど、まずまずの好メンバーが揃ったG2戦。ただ、京都を目標に仕上げられてきたトーセンラー、夏場順調に使われてきたラストインパクト以外の人気馬はみな久々らしい秋の初戦なりの雰囲気で、意外と波乱の決着もありそうだ。
そんな中、その波乱の立役者になり得るのは、七夕賞・新潟記念と敗れてはいるものの、順調に使われているヴィクトリースターだ。
管理するのは開業して3年目を迎えている吉村厩舎。その開業初年度は9勝、昨年は13勝、そして今年は既に22勝、馬房が増えた事はあるが、連対率でも2割を超えており、早くも一流ステーブルと言える存在にまでなってきた。そもそも、調教師になるまでは池江泰寿厩舎の番頭クラスのスタッフ、そのノウハウを活かして短期間で軌道に乗せてきている様だ。
このヴィクトリースターは、元はその池江泰寿厩舎の管理馬だが、デビュー時は池江泰寿師の師匠であり父である池江泰郎厩舎所属だった。弟子から弟子へ受け継がれているが、それもある程度の期待があるからこそ。そもそも池江泰郎厩舎時代にはクラシック候補生とも言われたほどだった。ここまで来るのに時間は掛かったが、徐々に徐々に段階を踏んで力を付け、いよいよ重賞で勝ち負け出来るところまで来た。
この2戦、7着9着と敗れているが、着順ほど内容は悪くは無い。今回は実績ある京都芝2400m、前述通り人気上位陣が先を見据えたステップレースならば、上位に食い込む可能性は十分にあるだろう。あわよくば厩舎初の重賞制覇もあるかもしれない。
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