採れたて!トレセン情報
第321回&第322回
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【関西事情通チョッといい話】
●今年は話題性十分のダービー●
いよいよ今年も競馬の祭典日本ダービーが開催される。昨年はあのキズナが感動的な勝利収めたが、同じ白帽の1枠に、同じノースヒルズ系列のワンアンドオンリーが入った。
あのダンスインザダークの2着以来、計4回も銀メダルで終わっている橋口厩舎から定年間際でビッグチャンス巡ってきた。金曜日の前々日発売1番人気も昨年のキズナと同じ。ますます盛り上がっている。
このワンアンドオンリーを始め、今年は例年にも増して何かと話題の多い日本ダービー。特に乗り替わりに関しての話も多く、戸崎騎手と福永騎手スイッチも不思議に思う方も多いだろう。
その真相には、凱旋門賞挑戦も視野に入っているレッドリヴェールは、「オークス3勝・阪神JF3勝、桜花賞2勝と牝馬に手が合う」と言うことで福永騎手に白羽の矢が立ち、皐月賞が終わった時点ではベルキャニオンが賞金的にダービーへ出走出来るか微妙だったこともありスンナリと決まった様だ。
主戦に先約が出来てしまったことで、ベルキャニオンは新たに戸崎騎手とのコンビでトライアルへ。そこで結果を出してダービーの切符をつかんだ戸崎騎手は、まさに意地を見せた格好だ。
乗り替わりと言えばハギノハイブリッドも注目の乗り替わり劇。前走のレース振りに「秋山君が本当に上手く乗ってくれた」とその騎乗ぶりを絶賛していた松田国英師。ところが本番ではC.ウィリアムズ騎手を起用してきた。その理由は…もちろん、少しでも載冠の確率を上げるため経験値の高い騎手に…ということ。
今年に入って5戦、しかもここ3戦は中三週・中一週・中二週と間隔が詰まっており、普通は疲れの方が心配なるところ。しかし、その心配とは裏腹に、前走後はいつも以上に回復が早かった様子。これこそ成長の証で、中間はバリバリ調教を積み「さらに良くなってきている」ようだ。
思い起こせばこの厩舎のダービー馬キングカメハメハも、トモなど緩かったところが春先にグングン成長し、短期間で見違えるほど良くなったのだが、まさに同じ様な成長を見せている。そしてこの大舞台での騎乗を一任したのは、C.ウィリアムズ騎手。地元オーストラリアのヴィクトリアダービーを勝っており、自国ではすでにダービージョッキー。
その経験はダービーの独特な雰囲気の中でも呑まれる事は無いだろう。そもそも彼本人、一昨年には積極的な競馬で3着した実績もある。初騎乗という懸念も、この馬自身が全9戦中8戦で違うジョッキーが騎乗、それでいて成績も残しており、初騎乗の不安も無い。充実著しいこの馬に、経験豊富な外国人騎手、このビッグチャンスでの騎乗ぶり、混戦模様の今年のダービーでは目が離せない存在になりそうだ。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●第81回ダービー●
今年のダービーに出走する関東馬は5頭と相変わらずの西高東低だが、皐月賞を制しダービー制覇にもっとも近いイスラボニータ、関東で行われる2つのトライアルレースの青葉賞とプリンシパルSはともに関東馬、ショウナンラグーンとベルキャニオンがそれぞれ制しており、数では劣っても質では負けていない布陣。
やはり1番の注目は皐月賞馬イスラボニータ&蛯名騎手のコンビ。
近い関係者によると、「ここ数週間は非常にピリピリした雰囲気」ということで、ベテランとはいえ、ダービーの重圧は相当なようだ。
ただ、それもそのはずで今年45歳となった蛯名騎手にあと何回ダービー制覇のチャンスがあるかと常識的に考えれば5回程度、勝ち負けになる馬となれば、さらにその数は減るはず。
プレッシャーは当然相当なものだろうが、それだけ勝ちを意識できているということの裏返しでもあるはず。蛯名騎手の悲願達成となるか。
また、悲願というか、劇的と言えばショウナンラグーンの大久保洋調教師と吉田豊騎手の師弟コンビだろう。
大久保洋調教師は来年3月で定年となるため今年が最後のダービー。
そのレースを大久保洋調教師が育ててきた名牝メジロドーベルにつながる血統で、そしてデビューから育ててきた弟子の吉田豊騎手でダービー制覇となれば、こんな劇的なことは漫画でもそうはないはずだ。
果たして頂点に輝くのはどの馬とどの騎手なのか!?ダービーが待ちきれない。
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●今週が年度末?●
今週は、いよいよ競馬の祭典日本ダービー。全てのホースマンの夢であり、目標でもある。ゆえにダービーが終わるともう「来年のダービー」が目標になるため、今週はある意味で年度末の総決算となる。
そしてもう一つ、次週からは新たな世代の新馬戦開幕するため、クラス再編成も行われる。これもこの時期特有の出来事、現四歳馬は次週には収得賞金が半分なり、上のクラスの馬は下のクラスに降級する。
ゆえに、次週までまてば降級するところを敢えて今週使うのにはそれなりにわけがある。
一番分かり易いのは、例えば1000万条件の馬は、次週には500万に下がるが、1000万クラスでも勝ち負け出来ている馬なら、勝って降級が望ましい。
ゆえに、こういうケースの場合は、今週は勝負の仕上げで挑んでくる。
例えば、土曜日京都9R御池特別に出走するワールンガ。このクラスで3着2着2着と、いつ勝ってもおかしくない状況、降級する次週ではなく今週使うのはそういう意味だろう。
日曜日メインの安土城Sにも四歳馬が3頭出走するが、その内の一頭プリムラブリガデスは、早く重賞へ出走させたい馬でもあり、降級して遠回りはしたく無いクチ。ある意味で勝ちたい一戦の様だ。
さらに、もっと分かり易いのは500万条件。
ひと昔前なら、クラス再編成後でも、勝ってから再度同条件を使えたが、今のシステムではそれ無い。なのでクラス再編成前に勝つ方が明らかに得、ゆえに、勝てそう勝てなかった馬なら今週は目一杯の勝負で挑んで来るだろう。
流石に対象馬は多いが、今週は迷ったら四歳馬を狙った方が、理にかなっている週末では無いだろうか。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●除外ラッシュのオープン特別●
ダービー前日の東京メインレース、欅S。
16頭中、前走で掲示板に載っているのが4頭だけで、そのうち1頭(カチューシャ)は昇級戦。
つまり、非常に低調なメンバー構成になったと言える。
特別登録の時点ではベストウォーリア、キズマ、ナガラオリオンなどダート短距離の猛者の名前があったが、蓋を開けてみると、この上位陣はすべて除外。
これは欅Sに出走している16頭すべてが優先出走権を持っていたからで、補欠1番手だったベストウォーリア以下は優先権がなかったため除外に。
これでは強くて人気になる馬、つまり馬券が売れる馬が狙ったレースを使えないという弊害が出てくるうえ、いつ使えるか判断しにくいので調整が非常に難しくなる。
ただ、別の角度から見れば、強い馬たちが出てこないところで賞金を加算して今後につなげていく馬や、穴党のファンにはなにが勝つのか分からない=荒れる、という図式で興味を引くのかもしれない。
人気通り平穏におさまるのか、やはり荒れるのか!?さあ、どっち。
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