採れたて!トレセン情報

第317回&第318回

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【関西事情通チョッといい話】

●芦毛対決のVマイル!?●

5週連続東京GI、今週は上半期の古馬牝馬№1決定戦のヴィクトリアマイルが行われる。

上位人気の2頭は名手武豊騎手鞍上のスマートレイアーと、今年は皐月賞を制し、先日の天皇賞・春でもフェノーメノで連覇を決め、ノリにノっている蛯名騎手が手綱を取るホエールキャプチャ。

そんな花形人気ジョッキーが手綱を取り、しかも共に芦毛の牝馬とあって「芦毛対決」などと盛り上がってきている様だ。

そんな華やかな対決の裏で、実はこの馬も意外と盛り上がってきている。決して人気ジョッキーとは言えない柴山騎手が手綱を取る、第三の芦毛の牝馬、クロフネサプライズだ。

オークス以来の約1年振りだった前走の阪神牝馬Sで8着と大敗し、しかもマイナー厩舎所属でマイナー騎手が騎乗、やはり前売りでも全く人気は無い。

しかし、実は「緩かった前走を使って体が引き締まり、動きもガラッと変わっている。いいころのようにスイッチが入ってきた感じがある」と言う様に、状態はかなり上向いているそうだ。

元々、2歳時には阪神JFで僅差の2着、桜花賞トライアルのチューリップ賞では圧勝している様に、秘めた能力は十分。桜花賞は番手の競馬で折り合いを欠いてしまい、オークスは明らかに長い距離、前走は久々と敗因ははっきりしており、「早熟だった」ではまだ片付けられない。

ましてや前走のレース内容も「緩い分、終いの伸びを欠いた」だけで、陣営として内容は合格点だった。

この厩舎で柴山騎手のコンビと言えば、先日も取り上げた、あのキズナに肉薄し、しかも馬連でも70倍というイイ馬券にもなった大阪杯のトウカイパラダイスが記憶に新しい。

当時もお伝えしたが、この田所秀孝師は柴山騎手を高く買っており「何とかタイトルを獲らせてやりたい」と拘ってチャンスを与えている。

失敗すればすぐ乗り替わり、失敗しなくても上位騎手や外国人騎手に乗り替わり、義理人情関係なくそんな事が日常茶飯事なご時勢にあって、こんな昔ながらの、人情味ある騎乗依頼は、否が応でも注目したくなる。

幸い、ハナを主張する陣営は見当たらず、単騎で行ける可能性が高い。さらに、マイナー厩舎でマイナー騎手なだけにノーマークの逃げになる可能性もある。有力どころがけん制している間に、あれよあれよと逃げ切るシーンは容易に想像できるだろう。

第三の芦毛の牝馬クロフネサプライズ、馬にも注目だが、その与えられたチャンスを活かし『美談』とする事が出来るか、柴山騎手の手綱捌きにも注目したい。もちろん、馬券的にも是非『美談』にして欲しいところ。



【美浦の『聞き屋』の囁き】

●春の女王決定戦●

昨年の覇者ヴィルシーナ、一昨年勝利し昨年は2着のホエールキャプチャ、遅れてきた大物スマートレイアー、ドバイ帰りのデニムアンドルビー、上昇著しいフーラブライドにウリウリにラキシス、など。

主役級から伏兵陣も多彩で女王決定戦に相応しいメンバーが集結。今回注目したいのは人気にはなりにくい馬たち。

先週のNHKマイルCのように断然の1番人気が勝っても相手が超人気薄で決まったりするのが競馬の面白いところでもあり難しいところで、また東京の長い直線はそれだけドラマが生まれやすい舞台ともいえる。

まずはエバーブロッサム。

昨年のオークス以降の3戦がすべて2桁着順と大敗続き。

先週までの予定では鞍上は田辺騎手だったが、先にお伝えしたとおり水曜日の朝一番で騎乗不可に。

その後選ばれたのが柴田善騎手で、これもお伝えしたとおり負傷のため騎乗不可となり空欄となった。

最終的に選ばれたのはベテラン田中勝騎手。今年も順調に勝ち星を挙げており腕はまだまだ健在。

もう1頭はゴールデンナンバー。

火曜日の時点では補欠1番手だったが、水曜日の想定ができる段階、つまり昼の時点で繰り上がることに。

これは18番目だったマコトブリジャールが京都の都大路Sに回ることとなったため。

オープン入り後の2戦は掲示板に載っていない状況だが、近5戦ともに上がり3Fはすべてメンバー最速を計時。瞬発力は現役屈指といえるかもしれない。

その鞍上に選ばれたのが、先週のNHKマイルCで17番人気のタガノブルグとのコンビで2着となった三浦騎手。この東京開催は好調をアピールしているだけに一考の余地はありそうだ。

4歳から7歳までの4世代の戦いは、果たして!?



【関西事情通のちょっとイイ?話】

●昨年の再現もある!?●

今週は日曜日に東京競馬場で、上半期の古馬牝馬の№1決定戦ヴィクトリアマイルが行なわれるが、土曜日の伝統の重賞・京王杯SCも、安田記念に向けて注目の一戦。

ただ今年は、GI馬の出走は先日の高松宮記念を勝ったコパノリチャードと、2歳時に朝日杯FSを勝ったアルフレードのみ、しかもフルゲートに満たない15頭立てと、例年に比べやや小規模なG2となってしまった。

しかし、そんな状況だからこそ馬券的には面白い。

注目してみたいのは、昨年2月の共同通信杯当時にも、路線変更や鞍上起用の裏話をお伝えしたメイケイペガスターだ。

当時ほどの勝負度合いではないが、状況は酷似している。

この馬、以前からお伝えしている通り、能力は相当ながら折り合いが難しく、我慢しきれず掛かって大敗する事も多かった。そこで休み明けの前走谷川岳Sでは、溜めて終いの脚を伸ばす事を課題に、意識的に我慢させる競馬をさせるため、敢えて後方で競馬を進めた。

結果的には、上がりの速い決め手勝負になってしまい、後方からの馬には不利な展開で10着と敗れたが、着差はコンマ7で上がりは出走メンバー最速タイの32.3秒の脚を繰り出し、陣営としては、負けはしたものの意識していた競馬は出来た事で収穫のあるレースだった。

その後は、京王杯SCも視野に入っていたが、例年では賞金的に厳しいためダービー週のオープン特別安土城Sを目標にしていた。

しかし、京王杯SCが意外にも頭数が揃わず、メンバーも手薄になったこと、そして何より、共同通信杯で見事な手綱捌きを見せた横山典騎手が空いていた事もあり、急遽参戦を決めた。

2週前倒しで使う事になったが、元々気性の勝ったタイプで強い調教はそれほど必要なく、ましてや休み明けを使って中一週で逆に丁度良い雰囲気もある。

コパノリチャードが自分の競馬に徹し、ある程度なペースで逃げる事が想定され、レースも流れまさにこの馬に絶好の展開、前走の試走を糧に、手の合う名手のエスコートがあれば、昨年2月の再現も十分にありそうだ。是非注目してみたい。



【美浦の『聞き屋』の囁き】

●チャンスが回ってきたのは●

後藤騎手の落馬負傷に続き、先週は田辺騎手が返し馬で落馬負傷。

その後の経過で今週は騎乗予定だったが、水曜日の追い切り後にまだ痛みがあるとのことで急きょ騎乗予定をキャンセルすることに。

また、同日柴田善騎手が追い切り後馬場へ戻ってくる際に馬が転倒。

大事には至らなかったようだが、足のすねを軽度の骨折と診断されて、こちらも急きょ騎乗予定をキャンセルすることとなり、関係者は大変慌ててようだ。

両騎手の今週の有力どころでは、土曜日3レースのエストゥペンドが田辺→石橋騎手。

4レースのニナフェアリーが柴田善→川田騎手。

5レースのバスティードが田辺→三浦騎手。

6レースのマサノグリンベレーが田辺→川田騎手。

日曜日7レースのヘイローフォンテンが柴田善→戸崎騎手へ。

他にも多くの乗り替わりがあるようなので前走の騎手に注目しても面白いかもしれない。

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