採れたて!トレセン情報

第305回&第306回

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【関西事情通チョッといい話】

●中山遠征するワケは!?●

高松宮記念と桜花賞の谷間となる今週だが、第三場の裏開催も無い開催の谷間でもあり、中堅騎手のみならずトップジョッキーでさえ騎乗馬集めには苦労していた。

そんな中でもあり、関西ジョッキーでも関東に遠征しているジョッキーも多い。四位騎手、秋山騎手、藤岡康太騎手などはメインのダービー卿CTに騎乗のために中山遠征。これは当然と言えば当然だが、メインの重賞に騎乗していない藤岡佑介騎手と川須騎手も中山へ遠征してきている。

中でも川須騎手、メインのダービー卿CTには、以前のお手馬レッドアリオン、さらに前走も騎乗し重賞も2度勝たせているダイワファルコンが出走しており、複雑な心境な中でも中山へ遠征、その理由は10R伏竜Sへ出走するスピナッチの存在があるからだ。

この馬は、初ダートで未勝利戦を勝った当時から「乗り続けたい」と川須騎手が思っていた馬で、前走時も主戦場だった小倉からわざわざ京都に戻って騎乗していた。今回もやはり、この馬のために中山行きを決めた様だ。

牝馬ながら、女馬とは思えないくらい何事にも動じず遠征競馬も心配ないとの事。そして飼い葉食いも良く調教もビシっと追い切れるそうで、心配らしい心配は無い。その鞍上の思いに応えるか、強力牡馬相手にどんな競馬を見せてくれるのか、楽しみでならない。



【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ダービー卿、その2●

穴っぽいところではインプロヴァイズカオスモス。

前走、戸崎騎手で快勝したインプロヴァイズは津村騎手に乗り替わり。

これは戸崎騎手がインプロヴァイズを断ってエールブリーズを選んだということではなく、先約だったエールブリーズを断れなかった、ということでの乗り替わりのようだ。

3歳時のアーリントンCではコパノリチャードの2着、レッドアリオンに先着していたカオスモス。

先週阪神で行われたオープン特別の六甲Sへ出走というプランが本線だったようだが、急きょ回避して今週へスライド。

先週の日曜日は高松宮記念とドバイWCデーでリーディング上位騎手の多くはドバイか中京へ行っていたこと、阪神は選べる騎手が少ない状態だったこと、内田博騎手のダービー卿での騎乗馬がいなかったこと、が絡み合ってオープン特別ではなく重賞へということになったようだ。

復調に手間取っているが日本レコードを持っているレオアクティブ。

当初の予定では江田騎手が騎乗する予定だったが騎乗停止処分となったため、勝浦騎手に乗り替わり。

などなど、1つのレースで少なくともこれだけの大人の事情があるのだから競馬は面白くて難しい。



【関西事情通のちょっとイイ?話】

●豪華メンバーの大阪杯だが!?●

8頭立てと少頭数ながら、昨年の牡馬・牝馬のクラシックウイナーが始動戦を迎え、非常に中味は濃いメンバーで争われる大阪杯。

昨年の日本ダービー馬、そして世界最高峰レース凱旋門賞でも4着のキズナ、皐月賞・日本ダービーをともに2着も菊花賞を制したエピファネイア、さらにオークス・秋華賞の3歳牝馬2冠を制し、古馬混合のエリザベス女王杯をも横綱競馬で快勝したメイショウマンボ、この3頭に加え、一昨年の天皇賞(春)を制したビートブラック、さらに1昨年のこのレースの勝ち馬で昨年もオルフェーヴルに迫ったショウナンマイティなど、メンバーだけ見ても対戦が楽しみになる。

ただ、エピファネイアは香港遠征を見据えての一戦、キズナとメイショウマンボにしても天皇賞(春)を見据え、距離や休み明けの状態など、課題のある試走、ビートブラックは長期休養明け、そしてショウナンマイティも、あの大雪で開催延期のあった東京新聞杯で、空輸送に加え、翌週には道中8時間ほど足止めを食らった長時間輸送という過酷な状況での競馬を強いられ、その後、本調子に戻すのには苦労していた。

そんな状況なら、「もしかしたら…」と思わせる馬がいる。実績では落ちるトウカイパラダイスだ。8ヶ月振りの前走はゴール前伸びあぐねたものの、叩いた上積みは十分。元々相手なりに走るのが長所でもあり、この強力メンバーでも頑張ってくれる可能性はある。そして何よりも鞍上、実は調教師が「柴山に重賞を勝たせてやりたい」と拘って続けて騎乗させている経緯がある。失敗すればすぐ乗り替わり、失敗しなくても外国人騎手に乗り替わり、そんな事が日常茶飯事な今のご時世にあって、こんな昔ながらの人情味ある話は、逆に注目したくもなる。実績や血統、そのメジャー度ではとても追いつかないが、もし勝つような事があれば歴史的な勝利、その喜びも一際だろう。応援してみたくなる。



【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ダービー卿、その1●

一線級というよりは、古馬マイラーの第二勢力による戦いといった趣が強いダービー卿CT。

ハンデ戦ということも難解さと馬券の難しさに拍車をかけている。

まず注目したいのは本命候補のコディーノ。

近2戦は外国人騎手が騎乗。現在もノーザンファームラインの外国人騎手、シュタルケ騎手とペドロサ騎手が来日しており、今までの流れならこのどちらかの騎手が騎乗しているところだが、今回は北村宏騎手。

実際、早い段階で北村宏騎手という発表があったようで、このレースの結果次第だろうが、本番となる安田記念も同じ騎手で臨みたいというオーナーサイドの希望があったのかもしれない。

トップハンデの58キロを背負っているダイワファルコン。

近3戦は川須騎手が騎乗しており、その川須騎手はこの日中山に遠征してきているが、鞍上は田辺騎手に乗り替わり。これは田辺騎手―上原厩舎ライン、ということらしく川須騎手がクビということではないようだ。

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