採れたて!トレセン情報

第303回&第304回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●今年も賑わせてくれるか!?●

今週は、春のGIシーズン開幕の号砲とも言える高松宮記念が行なわれる。昨年は絶対的存在だったロードカナロアが勝利を飾ったが、ゴール直前までアワヤと思わせたのはあのハクサンムーン。当時「何が何でも行く」と周りをけん制し、同脚質だったアイラブリリとメモリアルイヤーの競りを回避し、マイペースの競馬に持ち込み好走した。その後CBC賞を2着、アイビスSD優勝と本格化を迎え、セントウルSではついにロードカナロアまでをも撃破した。完成された後のロードカナロアを破ったのはこのハクサンムーン唯一頭、スプリンターズSではリベンジされてしまったが、その絶対的王者が引退した今なら、本来は暫定王者とも言える存在だ。

ところが、前走のオーシャンSでは13着と大敗。聞けば「夏馬でもあり、暖かくなってから調子を上げるタイプ」との事。今年は特に寒かった事も影響したのかもしれない。

ここのところ漸く暖かくなってきたため、前走よりもかなり状態は良くなってきた様子。ただそれでも「あと2週間くらい欲しい」という弱気なコメントが週中には出ている。実際、昨年は桜の開花が早かった様に暖かくなるのも早かったが今年は約1週間遅れ、本音かブラフか、果たして…。

「それでも、この馬はいつも通りに小細工なしの競馬をするだけ」と堂々の逃げ宣言をしており、自分のスタイルは貫く構えだ。

そんなこともあり、トレセン内では「ハクサンムーンが完調ではないことで、他の行きたいクチは逆に色気を持って大事に乗るはず。だから意外と流れは落ち着くのでは」と囁かれている。

絶好調とまでは言えないものの、いろんな面で中心となるハクサンムーン、やはり今年も注目の1頭になるのだろう。



【美浦の『聞き屋』の囁き】

●GⅢのあれこれ●

高松宮記念の裏になるがマーチSには好メンバーが集結。

トップハンデのグランドシチーは津村騎手→外人騎手→外人騎手→津村騎手で柱だけ見れば外国人騎手がいたからその間だけの乗り替わりに見えなくもないが、実際はジャパンカップダートで結果を出せなかったら乗り替わりとなっていたようだ。

ところが、高松宮記念とドバイWCデーと日程が重なり東西のリーディング上位騎手が中京とドバイへ遠征したため、中山は普段よりも騎手が少ない状態に。

それもあってグランドシチーを管理する相沢調教師がオーナーサイドに津村騎手でと強く推したことで、再度のコンビ結成となったとのこと。

昨年のマーチS勝利以降は歯がゆい競馬が続いているが、このチャンスで発奮しない騎手はいないだろう。

また、関西馬だが、注目したいにはエーシンゴールド。

主戦の川田騎手が高松宮記念でレッドオーヴァルに騎乗するか、それを断ってマーチSでエーシンゴールドに騎乗するか、相当悩んだという話があるぐらいで、それだけこの馬の能力を評価しており、他の騎手に奪われたくないので日本人騎手ではなくバルジュ騎手へとなったとのこと。

荒れるハンデ戦となるのか、人気どおり順当に収まるのか、楽しみだ。



【関西事情通のちょっとイイ?話】

●『キズナ路線』?●

今週はGI高松宮記念を始め、土日で注目重賞が計4鞍行われる。土曜日阪神では3歳オープンの毎日杯、皐月賞出走へ向けラストチャンスが恒例ではあるが、昨年のキズナはトライアルで権利が取れず、目標をダービーへ切り替えココへ出走、そして結果頂点にまで登り詰めた。

実は今年も、トライアルで皐月賞の権利を取りそこね、目標をダービーに切り替え出走してきている馬がいる。弥生賞6着のアズマシャトルだ。

前述のキズナと言えば、新馬戦を見事な決め手で勝利し、2戦目の黄菊賞も快勝、しかし暮れの重賞ラジオNIKKEI杯で3着に敗れ賞金加算が出来ず、年明けの始動戦・弥生賞でもやや窮屈な競馬で5着に敗れ、そこで皐月賞を諦め目標をダービーに切り替えた。

このアズマシャトルも、新馬戦を見事な決め手で勝ち上がり、2戦目の千両賞を2着、暮れの重賞ラジオNIKKEI杯で2着と賞金加算はしたものの、年明け初戦の弥生賞はやはり窮屈な競馬と馬場も合わず6着に敗れ、皐月賞の賞金ボーダーが1150万円と言うこともあり、目標を切り替え毎日杯に出走してきた。まさにキズナと同じ路線を歩んでいる。

そのキズナはこの毎日杯を快勝し、京都新聞杯も圧勝、そしてダービー馬となったが、この毎日杯を勝った後の成長力がモノ凄かった。

このアズマシャトルも、現時点ではダービー馬になるまでに至っていないかも知れないが、同じような臨戦過程がキズナとダブらせる。同じ様に成長していけば可能性はある。

まずはこの毎日杯、阪神外回りコースは、ノメって踏み遅れた中山の馬場とは違いこの馬の決め手を生かすのは絶好の舞台、ここでキズナと同じ様な結果を出せるか注目したい。そして勝つ様なら、ダービーへ向けて本気で注目してみたい。



【美浦の『聞き屋』の囁き】

●GIのあれこれ●

王者ロードカナロアの引退、前哨戦でのハクサンムーンの惨敗によって混沌としてきた高松宮記念。

人気を集めそうな新興勢力はストレイトガールとスマートオリオンだろう。

そのスマートオリオンについて。

前走オーシャンSで勝利に導いた横山典騎手にはサクラゴスペルという先約がいた。サクラゴスペルは出走馬決定賞金順では補欠候補だったが、昨年の高松宮記念4着、安田記念5着というGⅠ好走の結果、レーティング上位5頭が優先的に出走できる、というルールが適用されて補欠候補から一転、出走が確定。

が、馬柱にあるとおり、主戦の横山典騎手はサクラゴスペルではなくスマートオリオンに騎乗。スマートオリオンに連闘の反動がなく出走が可能という判断を待ってから、正式にサクラゴスペルを断ったとのこと。つまり、レーティング上位で昨年からずっと手綱を取ってきたお手馬よりも、魅力を感じたということだろう。

8戦連続連対中という記録を伸ばし新王者となるのかどうか。

一方、ドタキャンされたサクラゴスペルは若手の松山騎手に決定。水曜日は美浦で追い切りに騎乗して感触を確認。果たして、レーティング上位の意地を見せることはできるのか。

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