採れたて!トレセン情報

第300回~第302回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●伝統の一戦●

今年で62回目を迎える伝統の重賞、阪神大賞典。1987年以降、春の天皇賞の前哨戦として数々の名勝負が繰り広げられてきた。タマモクロスとダイナカーペンターの1着同着、メジロマックイーンの連覇、ナリタブライアンとマヤノトップガンのデットヒート、メジロブライトとシルクジャスティスの同期ライバルの一騎打ちなどなど、挙げればキリが無いほど「名勝負」と言えるレースが多い重賞でもある。

今年は9頭立て、しかもゴールドシップを除くと、まだ「GI級」と言えるほどの実績を残している馬は見当たらず、やや小粒なイメージ。それでも、イキのいい明け4歳馬が3頭出走し、ゴールドシップにどれだけ迫るのか、負かす事はあるのか、先を見据えて注目の一戦。

その受けて立つゴールドシップは、今回の鞍上は岩田騎手となる。実はこの岩田騎手、春の天皇賞では既にウインバリアシオン陣営からオファーを貰っている。ゆえに、今回のゴールドシップは「一回限りのピンポイント騎乗」と言うことになる。

後先が無いこういった騎乗は、ただただ目一杯のレースをするだけ、その事を岩田騎手も良く理解している。昨秋、一時スランプに陥ったが、有馬記念でR・ムーア騎手に乗り替わり、それまでの?な走りから、あの全盛期の走りを思い出させる好走をして見せた。今回の岩田騎手の使命も、ゴールドシップのスイッチを入れる事、そしてメジロマックイーンやナリタブライアン・ナリタトップロードに続く「連覇」、その走りはもちろん騎乗振りにも注目だ。



【美浦の『聞き屋』の囁き】

●クラシックへの道、その2●

皐月賞トライアルは今週のスプリングS、若葉S、来週の毎日杯があり、現時点ですでに2勝馬で本賞金が900万の馬では出走枠が微妙な状況。

それに今年はファルコンS組からも皐月賞を睨んでいる馬がいるという情報もあるので、フルゲート18頭の枠は厳しい戦いになりそう。

スプリングSには3戦3勝の2歳王者アジアエクスプレスが出走。

結果次第でマイル路線から皐月賞を判断するということと、2歳王者がここで大きく負けるようなことがあれば牡馬クラシックはより混戦模様となるので非常に大事な一戦。

鞍上の戸崎騎手には弥生賞で3着に入線して優先出走権を持っているアデイインザライフがおり、もしアジアエクスプレスが皐月賞を回避するようなことになっても一応の保険がある状態。

関東リーディング上位でクラシックにお手馬がおらず、ここがラストチャンスになるのがクラリティシチーに騎乗する内田博騎手。

クラリティシチーは3着以下のない堅実な末脚も持っており、過去の戦績どおりクラシック候補筆頭のイスラボニータには及ばないまでも僅差まで迫っている実力のある1勝馬。

皐月賞で現在騎乗予定馬のいない内田博騎手はクラリティシチーがスプリングSを除外になっていた場合は、中山での騎乗依頼馬をキャンセルして来週阪神で行われる毎日杯へ乗りに行く予定にしていたようで、それだけクラリティシチーで権利をという強い気持ちがあるようだった。

もちろん、他の予定馬もここがラストチャンスなので、なんとしても権利をという気持ちは同じだろう。果たして、優先出走権を得る上位3頭は!?



【関西事情通のちょっとイイ?話】

●今年もこのレースは注目です!?●

チューリップ賞をハープスターが圧勝し、先週土曜日のアネモネSでは伏兵ペイシャフェリスが逃げ切り勝ち、日曜日フィリーズレビューは武豊騎手鞍上のベルカントが見事な脚質転換で差し切り勝ちと、桜花賞トライアルも全て終わりほぼ出走予定メンバーも固まってきたが、今週はその桜花賞出走への最後のチャンスとなるフラワーCが行なわれる。

優先出走権の得られるトライアルでは無いが、1着なら文句無く、2着でも獲得賞金順で出走が叶う可能性がある毎年恒例の重賞。「最終切符」と言うとギリギリなイメージで、とても本番には直結しない様に思えるが、過去10年以内でも、桜花賞馬やオークス馬、秋華賞馬も誕生し、桜花賞連対馬も複数輩出している、ある意味でチューリップ賞に次ぐ桜花賞前の出世レースでもある。

今年は、重賞連対馬が4頭、500万条件勝ち馬が2頭、計6頭は無抽選で出走、残り10頭の枠に1勝馬15頭が登録し、確率3分の2の抽選となった。

もちろん、優先出走の6頭も注目なのだが、最も注目してみたい馬はその抽選対象の中にいる。浜中騎手が騎乗予定のショウナンパンドラだ。

かなり緩い仕上げだったデビュー戦でも上がり33.4秒という決め脚で2着、2戦目は前残りの馬場を出負けして後方からの競馬ながら大外を豪快に捲くり勝ち、この時点でクラシックを意識できる器と言うことが証明されていた。

陣営としては、前走のエルフィンSを勝って桜花賞という青写真を描いていたのだが、展開のアヤで逃げ切りを許してしまい2着に敗れ、桜花賞前にもう一回使うことになった。体を回復させることを優先していたため、先週までのトライアルには間に合わなかったものの、今週まで待った甲斐があって不安の無い状態にまで持ってこれた様だ。

何よりも鞍上の浜中騎手、この金曜日は関西の騎手ならば普通は中京で乗っていておかしくないのだが、抽選の身ながらこの馬のために中山での騎乗を決めた。さらに、もし除外ならば土曜日の若葉Sへ向かう予定をしていたため、その若葉Sでの他馬の騎乗依頼も(ショウナンパンドラが再投票で出走する可能性があるため)断っていたそうだ。

リーディング上位を争うトップジョッキーがそこまで拘るこの馬、そのレース振りはもちろんの事、出走が叶えば桜花賞・オークスでも注目してみたい一頭だ。



【美浦の『聞き屋』の囁き】

●クラシックへの道●

フルゲート16頭中、1勝馬が11頭という低調なメンバー構成となったフラワーC。

注目したいのは、除外の可能性もあった1勝馬のために遠征してきた武豊騎手騎乗のチョコレートバイン。

武豊騎手の桜花賞でのお手馬は先週のフィリーズレビューを勝ったベルカントが予定しており、ではなぜ、わざわざ中山にということになるが、そこは桜花賞ではなくオークスを見据えての戦略のようだ。

ベルカントはスピード、気性的に考えてもオークスというタイプではなく、桜花賞の次走があるとすればNHKマイルCが濃厚だというのは的外れな推測ではないはず。

となれば、オークス用に別のお手馬が必要になるわけで、それがチョコレートバインということだろう。さすが武豊騎手となるのか、実績馬の壁に跳ね返されるのか、果たして!?

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