採れたて!トレセン情報
第234回[2013年8月3日] 最新号は毎週金・土曜日の20時にメルマガ配信。
【小倉記念】七夕賞の再戦?いや違う!?
【関西事情通チョッといい話】
●七夕賞の再戦?いや違う!?●
今週、西の重賞は小倉記念。上位人気になるであろう殆どの馬、さらに出走馬中9頭が七夕賞からの参戦で、まさに再戦とも言えるレース。但し、前走の七夕賞が行われた福島競馬場は、やや下が緩い多少力のかかる、しかも内が断然有利な馬場だった。今回の舞台小倉競馬場は、芝の草丈は短くしかも下が硬い馬場、時計も速く、福島の時とは馬場の状況にはかなり違いがあり、再戦とは言ってもレースの質は変わると思われるので、別物と考えても良いだろう。
また、いろいろワケアリで挑むジョッキーも多く存在する。土曜日は北海道の函館で騎乗し、日曜日は九州の小倉まで遠征する丸田騎手と古川吉洋騎手。前者は、一度は蛯名騎手に譲った手綱を自らの営業で取り戻した経緯。後者は、函館リーディングをも狙えるほど今期絶好調。そのリーディングを狙うためには貴重な一日なのだが、それ以上にマックスドリームに魅力があるのだろう。
そして何と言ってもこの人、今年はダービー制覇を始めすでに重賞7勝と、全盛期に近い実績を残している武豊騎手。騎乗するのはまだ条件馬のメイショウナルト、しかも前走が終わった次点では出走できるかどうかの見通しは半々だった。にも関わらず、この馬の騎乗を早くから決めていた。しかも、自らで1000万条件を勝たせ、除外の心配も無く、勝ち負けの可能性も秘めるレパードS出走のサトノプリンシパルの依頼も断って騎乗する。
普通、彼ほどのジョッキーなら確実に出走できる方を選ぶもの、ゆえにメイショウナルトへの拘りが窺い知れる。
この他、前走は他のジョッキーが手綱を取ったエクスペディションの浜中騎手。好走と大敗の両面を持つこの馬、昨年と同じ七夕賞をステップに挑むが、「この馬は、いいと時も悪い時も、調教も同じ、レースに行っても同じ、違うのは勝負どころになった時、追い出して重心が下がってグッと伸びるか、アゴが上がってバタバタになるか、この時まで判らない」そうだ。もちろん、当地での実績を考えれば注目だが、言うほど信頼度は無いようだ。
それぞれの思惑、それぞれの感触が入り混じる小倉記念、七夕賞組の再戦とは言え、やはり『混戦のハンデ戦』であることには違いないだろう。
●拘りの遠征騎乗は東にも●
今週、東では3歳限定重賞レパードSが行われる。夏の新設重賞とは言え、第1回のトランセンド、第3回のミラクルレジェンド、そして昨年のホッコータルマエと、後のGI馬を多く輩出している注目のレース。現時点での世代ダートNO1のクリソライトは出走しないものの、ユニコーンS、ジャパンダートダービーともに3着のケイアイレオーネ、牝馬ながらも関東オークスの1・2着馬アムールポエジーとオメガインベガス、さらに古馬混合の1000万条件を勝ってきた馬インカンテーション、サトノプリンシパル、ジェベルムーサなど、今年も好メンバーで争われる。
そんな中にあって、目立たないが珍しく新潟遠征するジョッキーがいる。タイセイバスターに騎乗する小牧太騎手だ。昨年は新潟での騎乗は無く、それ以前でも1年に1回ほどしか遠征していない。しかも今回の騎乗馬タイセイバスターは抽選対象、この遠征を決めた次点での出走できる可能性は半々と言われていた。それでもワザワザ小倉から遠征を決めたのは、それだけこの馬の能力を買っているからだろう。
実は土曜日の最終レースで、前走自らで勝たせているクリノアマダブラムの騎乗チャンスもあったが、減量が必要な52キロ、そして忙しない移動になる事もあって見送っている。落ち着いて、万全の体調で日曜日に挑みたいからだろう。
西の小倉記念の武豊に比べ地味な感じだが、同じくこの拘りの遠征騎乗、注目したくなる。
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