採れたて!トレセン情報
第217回[2013年6月7日] 最新号は毎週金・土曜日の20時にメルマガ配信。
【マーメイドS】下剋上が続く、ハンデ戦
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●下剋上が続く、ハンデ戦マーメイドS●
今年でデビュー18年目。先日JRA通算200勝をNHKマイルCのマイネルホウオウで決めた柴田大騎手。平地GIと障害GIを共に制したのは過去に熊沢騎手だけで史上2人目の快挙。今やビッククラブ・ラフィアングループの主戦と呼ばれるほどの活躍ぶり。なぜ、柴田大騎手が主戦と呼ばれるまでになったのか。
それはいい意味での「忠誠心」があるからではないだろうか。例えば、今週の日曜日はマーメイドSでマイネオーチャードに騎乗するために阪神へ遠征。しかし、このマイネオーチャードは4走前にエリザベス女王杯4着という実績はあるが実はまだ準オープンの立場、つまり重賞などのオープン競走ではフルゲートを割っている状況でようやく出走が可能になる。
たしかに牝馬の芝中距離路線は例年どおりならフルゲートを割ることが多いので、準オープンの馬でも出走は叶うことが多いが、やはりリーディング上位騎手ではなかなかすぐに「行きます」と即決はしにくいはず。その点、今年挙げている11勝中9勝がラフィアングループでまさに専属騎手的な存在の柴田大騎手なら迷うことなく即答しているはず。
リーディング上位ではないが腕はある、また最後まで諦めないガッツや真面目さなどが総帥・岡田繁幸氏の目に留まったという話があるように、人気がありすぎる騎手では受けてもらえない依頼などを即答できるフットワークの軽さも柴田大騎手の大きな武器の一つだろう。
タイトルどおり、例年マーメイドSは荒れる重賞としても非常に有名。実際、ハンデキャップ競走となった2006年以降優勝した馬のうち、前走までにオープンクラスで勝利していたのは2011年のフミノイマージンだけ。
逆を言えば、残りの6回は格下の軽ハンデ馬が勝利しているということになる。マイネオーチャードは実力のある格下馬。また男泣きが見られるかもしれない。
●戸崎騎手をメインに回りだした関東圏の競馬について●
先週までの時点で52勝、全国リーディング4位、関東リーディング2位。全国トップの岩田騎手が55勝なのでその差はたったの3勝。3月からというビハインドを考えれば実質的にはトップといっても過言ではない戸崎騎手の活躍ぶり。
例えば、今週土曜日のメインレース、アハルテケS。ここで前走、戸崎騎手が騎乗していたのがスズカセクレターボとタガノロックオン。しかしアハルテケSでの騎乗馬は重賞の常連ダノンカモン。どうやらダノンカモンの前走、かきつばた記念後すぐに依頼があり承諾。その後騎乗したスズカセクレターボとタガノロックオンは、ダノンカモンの依頼よりも後日のレース。ともに好内容と好結果ではあるが、先約を優先したため断られることに。戸崎騎手サイドがダノンカモン以上、と判断しなかったともとれる。
つまり、多くの有力馬・人気馬が、まずは戸崎に依頼をという流れができており、となれば腕があり馬がいいので量産態勢になり、さらにいい馬が回ってくるという、まさに好循環。実際、美浦では戸崎が乗れるなら、一週早めてもいい、一週待ってもいい、という関係者が多く存在する。今週も豪華なラインナップ、この勢いは増すばかりだ。
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