採れたて!トレセン情報

第214回[2013年5月25日] 最新号は毎週金・土曜日の20時にメルマガ配信。

【日本ダービー】穴で一考できるかも!?

【関西事情通チョッといい話】

●穴で一考できるかも!?●

いよいよ今週は、全てのホースマンの憧れであり目標でもある競馬の祭典『東京優駿日本ダービー』

毎年8000頭近くが生産され、その頂点を決めるレース、18頭の出走枠に入るだけでも大変な事。GI常連の国枝厩舎は2003年マイネルソロモン以来、10年振りに管理馬が出走。騎手時代にナリタブライアンでダービーを制している南井調教師も、2000年の開業以来、10年以上の時を経て初めてのダービー出走、それだけ狭き門なのだ。

そんな狭き門に、開業2年目の吉村調教師が管理馬ペプチドアマゾンを出走させた。トレセン内では「運がイイ」とも言われているが、決して運だけで掴んだ出走枠では無い。前走の京都新聞杯で2着し賞金加算、開業2年目の若い調教師なら、普通はこの次点で「次走はダービーへ」と舞い上がるところなのだが、「中一週で使ってまた中二週なので、反動や痛みなど馬の状態を見極めてから考えます」と、現実を見て冷静に判断していた。そして改めて出走を決めてきた。

「ローテはキツイけど、ダービーだし生半可な仕上げでは通用しない。キッチリと負荷を掛けた調教をしてきた。前走よりイイ位の仕上がり」との事。距離に関しても折り合いは付く馬で心配はしていない。また、「右トモがまだ緩いので、左トモで蹴りだす右手前の方がイイ。左回りの直線は右手前。調教でも左回りの方が伸びはイイからね」との話もある。実際、左回りの中京では強い勝ち方をしている。

開業前は池江泰寿厩舎の番頭格、その経験も生きているのだろう、運だけでは無く堂々とした出走だ。この馬自身、本格化は秋だと思うが穴で一考できる存在にはありそうだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●すでに白旗宣言ですか!?●

皐月賞馬ロゴタイプVS別路線組・武豊キズナの2強ムードのダービー。

もちろん、先週のオークスのように桜花賞で大敗していてもそこから巻き返したメイショウマンボのように、皐月賞大敗組も侮ることはできない。

が、その中でも3頭出しという攻勢をかける藤沢和厩舎のトーンがあまり上がってこないという情報が。もちろん、東京競馬場に10頭入厩して異例の木曜追いを行ったように、ある意味で奇策を仕掛けてやれるだけのことはやっているのだが、違った見方をすれば、ただのパフォーマンス!?なのではと勘繰ることができる。

では、白旗宣言とはなんなのか。それは今年から行われる「ベストターンドアウト賞」だ。まず「ベストターンドアウト賞」とは、ダービー出走馬を対象に手入れが行き届き、パドックで最も美しく見えた馬の担当厩務員に贈られる賞で、厩務員の身だしなみも審査の対象になる。

つまり、一番強い馬ではなくて、一番見た目のカッコいい馬を決める賞ということ。そして、藤沢和調教師は「なんとしてもベストターンドアウト賞を獲るぞ」と意気込んでいるというのだ。なぜか!?

ダービーでの逆転は難しい、ならば違う次元での勝負、ベストターンドアウト賞だけは獲るぞ、ということだろう。深読みしすぎだ、と思う方がいるかもしれないが、紙面上で記事になっていない場合があるだろうし、なったとしても(笑)などとなっているかもしれないが、こういった発言をしていることは事実。

もちろん、だからといってコディーノ・レッドレイヴン・フラムドグロワールがすべて「消し」ということではない。が、先日書かせてもらった、横山典騎手との「ライン解消」騒動など、勝負ごとで大事な要素のひとつである流れや勢いがあるか、と考えれば「きていない」ような気がする。

要は、昔から言われている「皐月賞はもっとも速い馬」、「ダービーはもっとも運のある馬」、「菊花賞はもっとも強い馬」、の「運」が欠けてしまったのでは、ということ。待ちに待ったダービー。あなたの運はいかほどか。


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