採れたて!トレセン情報
第211回[2013年5月17日] 最新号は毎週金・土曜日の20時にメルマガ配信。
ローカル開催の主役の引き際
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●ローカル開催の主役の引き際●
ここ数年は外国人騎手の台頭や地方競馬からの移籍など、JRA外部からの騎手の活躍が目立つ。地方からの移籍騎手のパイオニアと言えば、今年の1月に引退した安藤勝騎手だろう。キングカメハメハでのダービー制覇や、ダイワスカーレットの有馬記念、ブエナビスタでの2冠などGI制覇や活躍馬を挙げれば枚挙にいとまがないほど。
一方、タイトルにあるローカル開催の主役は、ほぼローカル開催(福島・新潟・中京・小倉)だけで2001年、2005年から2009年の5年間、計6度も年間100勝以上を達成し、2005・06年にはワールドスーパージョッキーシリーズに日本代表として参戦。本場開催(中山・東京・阪神・京都)とローカル開催の開催日数では断然、本場開催の方が多い。
そんな中で100勝以上を挙げることはたいへんな数字であり偉大な記録だろう。「逃げの中舘」という代名詞を持ち通算で1800勝を挙げている名ジョッキーだ。その中舘騎手が今週の新潟開催で調教師試験に備えて休業に入るようだ。
近い関係者の話によれば、調教師試験後、もう一度復帰し騎乗する可能性もある、ということだが、仮にそうなったとしても言葉は悪いが、それはある意味で付録のようなものだろう。となると、中舘騎手の全力プレイは今週が最後になる可能性が大。しかも、ローカルである新潟開催、しかも先週までの時点で新潟リーディングは中舘・吉田隼・大野・菱田の4騎手が3勝でリーディング争いをしており、2勝以下の騎手にもチャンスがある混戦模様。
ベテランが最後の意地を見せるのか、若手が引導を渡すのか。熾烈な戦いをみせてほしい。
●若手VSベテラン●
桜花賞馬アユサン、桜花賞2着馬レッドオーヴァル、フローラSの覇者デニムアンドルビーが中心となりそうな今年のオークス。
もっとも注目されているのは桜花賞で乗り替わりとなってしまった丸山騎手だろう。C・デムーロ騎手が社台ファーム生産で兄M・デムーロからバトンを受ける形となったレッドオーヴァルがいなければ、アユサンとのコンビ再結成はなかったはず。それだけに責任と重圧は重いものとなる。
本人は「絶好の枠を引けました馬の状態もすこぶる良好。ここでもアユサンが一番強いと信じて乗りたい」とガラにもなく殊勝な態度でコメント。引きつった笑顔から緊張していることがありありと伝わってくるが、違った見方をすればそれだけ本人の中でもチャンスがあると感じているからともみれる。
一方、天皇賞・NHKマイルCと1番人気で負けてしまった内田博騎手だが、先週は人気に応えて勝利。このオークスでも1番人気に支持される可能性は大きいが、そこはベテラン。重圧など感じさせない対応で、「自分の馬が一番強い」と信じ切っているようだった。
責任に押しつぶされそうな若手と、責任をも楽しめてしまうベテランと対照的。それを乗り越えてこそのGI制覇だろうし、乗り越えたからこそGIを数多く勝ってきたのだろう。若手VSベテラン、関東馬VS関西馬、対決が待ち遠しい。
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