採れたて!トレセン情報

第209回[2013年5月3日] 最新号は毎週金・土曜日の20時にメルマガ配信。

【ヴィクトリアマイル】池添が熱いんとちゃう?

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●少ないチャンスを生かせるかが若手騎手の分岐点●

昨年に続きオルフェーヴルのフランス遠征での鞍上は池添騎手ではなくスミヨン、ダービーではコディーノが横山典騎手からウィリアムズへの乗り替わりなど、賛否両論良い悪いは別にして今はそういう時代ということだろう。

そのコディーノの乗り替わりから起きた出来事について。藤沢和調教師と横山典騎手は古くからの付き合いで、競馬を知っている人なら強力な「ライン」であることはご存じだろう。が、今回の乗り替わりで事実上「ライン」を解散したというのだ。以前にゼンノロブロイの乗り替わりでも同様のことがあったのらしいが、どうやら今回はその時以上に根が深いという。

実際、今週この「ライン」で予定していたマンインザムーン(土曜日9レース)やレッドスパーダ(京王杯SC)などを横山典騎手が文字通りのドタキャン。来週以降でも予定していた馬、すべてをキャンセルしたとのこと。オーナーの意向や牧場サイドの意見、調教師が厩舎を経営していくうえで妥協や譲歩など、我々には見えてこない部分が多くある中での、乗り替わりという決断。

たった1度の失敗だけで乗り替わりはひどい、という意見も当然あるだろうが、やはりプロである以上結果がすべてで負けたら失ってしまうことは当たり前の世界。たしかに、昔は1頭の馬に同じ騎手が乗り続けることで「個性」が生まれて人気が出て色々なドラマがあったのだろうが、流れて変わっていくのが世の常。悪く言えば競馬がつまらなくなったのかもしれないが、良く言えばようやく世界の流れに追いついたということ。

ベテランからの乗り替わりで有力馬が回ってきた北村宏騎手と杉原騎手。特に杉原騎手は来年の3月には減量の恩恵がなくなってしまうため、3年目の今年が勝負の年。どんな形であれ巡ってきたチャンスを生かしてこそ、一流へ近づけるというもの。関東の若手騎手の奮起に期待したい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●傷心帰国?いえいえ実は逆境に強い?●

先週末は衝撃的な乗り替わりが2件公表された。土曜日には凱旋門賞でのオルフェーヴルの鞍上がCスミヨンに決まった事が発表され、翌日曜日には日本ダービーでのコディーノの鞍上がCウィリアムズに乗り替わる事が発表された。共に同じクラブの所属馬、様々な事情があるのだろう。特にオルフェーヴルの鞍上については、宝塚記念までは池添騎手で続投という、池添騎手の立場を考えると非常にナーバスになっておかしくない決定だろう。その池添騎手、今週は元々一時帰国して日本で騎乗を予定していたが、さすがにこれ以上フランスに居ても仕方が無いので、一時帰国では無く今週から日本で腰を据えて騎乗する事になった。その胸中を察するにあまりある状況、普通なら「傷心で乗れないのでは?」と思うところだ。

しかし、意外にも「今週は池添が熱いんとちゃう?」と栗東トレセンでは囁かれている。

その理由は、昨秋のオルフェーヴルが凱旋門賞へ出走した当週、へこむどころか土曜日にはテイエムイナズマでデイリー杯2歳ステークスを勝ち、月曜日にもメイショウカンパクで京都大賞典を制すという離れ業をやってのけた。しかも6人気と5人気での勝利だ。まさに「逆境」を跳ね返す快勝劇だった。

今週、GIヴィクトリアマイルでは有力馬の一頭サウンドオブハートの手綱を取るが、そのサウンドオブハートを始め、まずまずラインナップは揃っている。一見、傷心騎乗に思えるが、実は逆境にも負けない、強いハートを持った騎乗がまた見られるか、心配よりも楽しみでならない。

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