採れたて!トレセン情報

第186回[2013年2月22日] 最新号は毎週金・土曜日の20時にメルマガ配信。

【中山記念&阪急杯】まさに老獪でございます

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●調子は上々、喋りも上々●

連日0℃近い寒い日が続く美浦トレセン。取材の合間、ある騎手が「人気はないと思いますけど勝負になる馬がいますよ」と自信満々の笑顔。それは昨年末の不振から脱して徐々に調子を上げてきた三浦騎手。

どちらかと言えば元々先輩などをからかう調子のいいタイプの性格なので、そう言われたこちらも冗談で受け答えしていたら、「本当ですから」や「血統は地味ですけど、すごく雰囲気のある馬で追い切りも良かった」など、どうやら本当なのか、と思わざる得ない感触だった。

その馬は日曜日、中山6レースに出走するスリーデーモン。9頭立てと少頭数ではあるが藤沢和厩舎2頭に堀厩舎と関東を代表する2厩舎の良血馬がスタンバイ。三浦騎手自身もそのことは知っていたらしく、「だから人気にはならないんですよ」と買うなら今回と言わんばかりの口ぶり。スリーデーモンを管理する柄崎厩舎の担当トラックマンに話を聞いてみると、「柄崎厩舎担当が多い北馬場では盛り上がっていますよ」と、やはり本当のようだった。

どうしてここまで疑うのかと言えば、やはり多くの騎手の「この新馬走る説」は良く外れるから。実際、三浦騎手も自分をフォローするため別れ際に「これで4着だったら笑えますね」と笑って退散。このあたりも彼らしいと言える言動ではある。信じるか信じないかは、お任せします。


●まさに老獪でございます●

例年以上といった印象で共に好メンバーとなった中山記念と阪急杯。この両重賞でお手馬が重なったのが横山典騎手。中山金杯で7歳にして初重賞勝ちを飾ったタッチミーノット。今年オープン入りして短距離路線での飛躍が期待されているミトラ。どちらに騎乗しているか、ご存じのとおり中山記念のタッチミーノット。

ただ、これは天秤にかけて選んだわけではないようだ。どうやら単純にタッチミーノットが先約、つまり中山金杯が先に行われてミトラのニューイヤーSが翌週だったため、そのまま次走についても時間差で決まったためミトラをキャンセルとなったらしい。

が、ここでさすがだな、と思わずにはいられないのが、ミトラの鞍上が大野騎手になっていること。どういうことかと言えば、萩原厩舎で大野騎手といえば函館記念と新潟記念を制したトランスワープのコンビ。大野騎手は萩原厩舎の調教を手伝っており、大きく括れば萩原厩舎セカンドジョッキー。

もちろん、ファーストジョッキーは横山典騎手。つまり、簡単に言えば代打・大野。みたいなもの。ミトラの次走が高松宮記念なのか、ダービー卿なのか、分からないが阪急杯を勝っても負けても次走は横山典騎手が騎乗しているはず。

ここでミトラに関西のリーディング上位騎手が騎乗して好勝負になると次走もそのままコンビ続投、となることをうまく阻止した形だ。衰えどころか、益々冴えている名手の手綱捌き、今週も目が離せない。

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