採れたて!トレセン情報

第163回[2012年12月7日] 最新号は毎週金・土曜日の20時にメルマガ配信。

【唯一の外国人騎手!?】今週のミルコ・デムーロは目が離せない

【関西事情通チョッといい話】

●唯一の外国人騎手!?●

今週は阪神でGI阪神ジュベナイルフィリーズが行われるが、香港では毎年お馴染みの香港国際競走が行われるため、日本からも武豊、岩田、内田博、池添騎手が遠征、さらに日本で短期免許を取得している外国人騎手も、C.スミヨン、C.ウィリアムズ、R.ムーア、C.ルメール騎手とそろいも揃って香港で騎乗する。

短期免許を取得して日本で騎乗している外国人騎手は5人、残る一人は…そう、ミルコ・デムーロである。外国人騎手の需要が多い今の日本の近代競馬、唯一残るミルコ・デムーロには、やはり今週は騎乗依頼が殺到した様だ。

但し、年間制裁点の関係(30点を超えると、来年は短期免許が下りない)で、騎乗数は絞っている状況。そんな中でも乗ってくるという事は、それだけ「勝てる」という感触がある馬に他ならない。一応、身元引き受け馬主の関係で社台ファーム生産馬が優先で一概には言えないが、唯一残る外国人騎手、今週のミルコ・デムーロは目が離せない。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ターニングポイント●

阪神JFの近5年の勝ち馬はジョワドヴィーヴル、レーヴディソール、アパパネ、ブエナビスタ、トールポピーと錚々たる顔ぶれで、翌年の牝馬クラシック戦線の主役級どころか、牡馬相手にも対等以上に渡り合ってきた女傑ばかり。紛れの少ない阪神の1600mだけに「強い馬が勝つ」、そういったレースと考えて間違いはなく、今年の勝ち馬も来年以降の活躍が約束される舞台になるだろう。

注目したいのは関東馬サンブルエミューズだ。未勝利戦と芙蓉Sを連勝してきた同馬の評価すべきは芙蓉Sでの勝ちっぷりと対戦相手。中山1600mではご法度の、出遅れ+終始外々からの大外一気で圧勝。2着に負かしたフラムドグロワールが次走のいちょうSで快勝したようにレベルの高さは折り紙つき。そんなサンブルエミューズだが、どうして1度も騎乗していない津村騎手になったのか。まさに紆余曲折の経緯があったようだ。

まず主戦の岩田騎手だが、日曜日に香港で行われる香港スプリントでロードカナロアに騎乗するため渡航。次に指名されたスミヨン騎手だが、1度は依頼を受けたものの、こちらも香港で騎乗することになりキャンセル。

次に指名されたのは川田騎手。依頼を受けた時点での先約は1勝馬でサンブルエミューズと同じ馬主のディアマイベイビーだった。白菊賞でディアマイベイビーが勝たなければサンブルエミューズに騎乗する予定になっていたようだが、あっさりと逃げ切り勝ちを決めて陣営が早々にGI出走を表明したために白紙に。それならと関東のリーディング上位騎手に打診したようだが、蛯名・横山典・松岡・石橋脩・柴田善騎手などは、カペラSを含めて多数の先約を中山で受けていたため身動きが取れなかった。

そこで、白羽の矢が立ったのが加藤征厩舎と「ライン」のある津村騎手ということらしい。ただ、この騎乗依頼には川田・浜中・福永・デムーロ騎手など、リーディング上位騎手の騎乗馬がなんらかの理由で回避することになった場合は、「乗り替わりもあり」という条件つきだったようだ。

岩田→スミヨン→津村と、あっさり決まったわけではなく、津村騎手にたどり着くまでには、まさに紆余曲折。火曜日と水曜日、栗東で稽古をつけてきた津村騎手。この回りまわってきた大きなチャンスを手に入れることができるかどうか。関東馬と関東騎手のコンビ。応援せずにはいられない。

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