採れたて!トレセン情報
第148回[2012年10月13日] 最新号は毎週金・土曜日の20時にメルマガ配信。
【秋華賞】ニコラ・ピンナ騎手の渾身騎乗には注目してみたい
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●まだまだ若手と言い張るからには…●
関東ジョッキーリーディングのトップ3は蛯名、内田博、横山典騎手のベテラン勢。
先週の3日間行われた開催でも障害1レースを除く35レース中18勝、1人6勝×3で約5割をこのトップ3が占めており、連対率ともなればさらに跳ね上がる。関西では浜中、川田騎手と若い世代がトップ争いをしており、確実に世代交代が進んでいる。
そんな中ベテラントップ3に迫るべく、今年32歳となった北村宏騎手が追い上げを見せている。パララサルー、ダイワズームに乗れなかった諸事情は以前当欄で書かせてもらったとおりで、しかし、今週に限って言えばプラスに出たと見ることもできる。
なぜなら、関東ベテラントップ3が秋華賞のため京都に遠征しており、なおかつ、早い段階から今週の日曜日の東京では騎手の数が少ないことが関係者の多くに広まっていたいため、現在リーディング4位につけている北村宏騎手に依頼が殺到。
そのほとんどが上位人気になるであろう、有力馬ばかり。ここで勝ち星を量産することができれば自身の持つ年間最多勝である87勝(先週の時点で72勝)を超えること、初となる100勝という数字が現実味を帯びてくるというもの。
この日曜日は大暴れの予感漂う、北村宏騎手から目が離せない。
【関西事情通チョッといい話】
●日本で騎乗するのは最後?●
来日週にも取り上げた、もうお馴染みとなっているニコラ・ピンナ騎手。短期免許の期限が切れる今週が、ひとまず今年の最終騎乗となる。が、来年も短期免許が取得できるかというと、今の時点では現実的に厳しい。
以前にも触れた通り、今、日本で乗りたい外国人ジョッキーは非常に多く、JRAも各国に於いて短期免許を取得するための一定の要件を定義している。そのクリアしなければならない要件のひとつに「所属国でのリーディング」がある。国によって内容は少し変わるが、今年のピンナ騎手はイタリアリーディング30位前後、昨年は25位でお話にならない。
唯一、可能性があるのは、「過去2年で、JRAのGIを2勝以上しているジョッキー」という特例の適用。昨秋、天皇賞(秋)でGIを勝っている彼、もうひとつ勝つ事が出来れば来年も日本で短期免許を取得出来ることになる。そんな事情もあり、身元引き受け馬主の吉田勝己氏は、GI秋華賞に出走する所有馬ハワイアンウインドに騎乗チャンスを与えたようだ。
チャンスを貰ったピンナ騎手、そのハワイアンウインドに木曜日の調教で跨り感触を掴んだが「ベリーベリーストロング!」と、降りてからも「すごい!すごい!(すごいという日本語は言える)」と連呼し「ジェンティルドンナも負かせる」と言うほどご機嫌だったそうだ。スタートが悪いところはあるが「ある程度の位置で競馬する」との事。昨年も最終騎乗の天皇賞(秋)トーセンジョーダンでGIを制覇しており、間違いなく“持っている”。今年は意味深い最終騎乗のGIとなるが、もし勝つことが出来れば再び来日するチャンスが巡ってくる。逆に負ければこれが恐らく日本で最後の騎乗。そんなニコラ・ピンナ騎手の渾身騎乗には注目してみたい。
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