うまスクエア

第138回［2012年9月15日］　最新号は毎週金・土曜日の20時にメルマガ配信。

【ダービーの価値】フェノーメノがセントライト記念から始動

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●菊花賞or天皇賞●

ダービー２着馬、フェノーメノがセントライト記念から始動。

東京コース(１)(１)(１)(２)着に対して、中山では(７)(６)着と適性の差は明らか。外回りの２２００ｍにどう対応するかがポイントになりそうだ。

そして、ここでの結果がこの後のフェノーメノの路線選択に大きく影響する。どういうことかというと、主戦である蛯名騎手は菊花賞を獲れるという自信があり、また、管理する戸田調教師は古馬相手でも通用するという自信があり天皇賞を狙っているのだ。折り合いに不安があるタイプではないが、やはり抜群の適性を示してしる東京コースでこそ、という気持ちが戸田調教師にはあるのかもしれない。

一方、蛯名騎手からすればディープブリランテにダービーの借りを返したいという気持ちと、天皇賞では中山金杯と中山記念を制したフェデラリストがすでに先約として予定しているということもあるようだ。

実績のない中山コースと右回り、そして驚くほど速い時計の出る馬場。これらを克服して、なおかつ高い次元の走りを求められる。やはり、２着に負けたとはいえ、ダービーの価値は高いということだろう。