うまスクエア

第103回［2012年5月18日］　最新号は毎週金・土曜日の20時にメルマガ配信。

【今週注目】ウィリアムズ鞍上のミラクルレジェンド

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●俺にぴったり●

「俺にぴったり」
この発言をレース後、ベテラン柴田善騎手が一言一句正確にしたかどうかは定かではないが、某週刊誌のコメント欄にはしっかりと記されている。これに似たようなコメントを発したことは間違いないだろう。

どのレースかといえば、今週メイＳに出走するステラロッソの前走、府中Ｓでのコメントだ。昨年のスプリングＳでオルフェーヴルの3着があるように、素質の片りんは早い時期から見せていた。そして、ここにきてグングンと力をつけ本格化を印象づける2連勝。その2連勝で手綱を取ったのが柴田善騎手。一部情報によれば、このコメントを見た角居調教師が本来なら放牧に出し降級、夏競馬から再度1600万へ出走させるという予定を、ならば柴田善騎手にもう一度乗ってもらおう、と予定を変更させたとのこと。5戦3勝の東京競馬場で、今の勢い、ぴったりな鞍上となれば、昇級戦でも買いだろう。


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【関西事情通のちょっとイイ？話】

●今週も注目！●

５月５日より短期免許を取得して騎乗している、日本でもお馴染みになりつつあるクレイグ・ウィリアムズ騎手。世界各国で騎乗し、この一年でＧＩを８つ勝っているのだが、来日初日から京都新聞杯で重賞制覇、翌日曜日にはＮＨＫマイルＣで２着。そして先週も土曜日には京王杯ＳＣを勝ち、翌日曜日にはヴィクトリアマイルで２着と、相変わらずその腕前を歴然と見せてくれている。

土曜重賞勝ち、日曜ＧＩ連対という非常に良いリズムで来ているが、実は今週の土曜日は、当初イギリスで騎乗する予定があり、日本での騎乗スケジュールは白紙だった。日本で騎乗できることが決まったのは。ＮＨＫマイルＣの日、しかも調整ルーム内では外部と連絡が取れないため、全てレースが終了してからその確認があった。普通は、２週前からの騎乗馬集めとなると骨を折るのだが、丁度そのタイミングでミラクルレジェンドの陣営から騎乗依頼があった。そう、岩田騎手がＮＨＫマイルＣで制裁を受けて乗れなくなってしまったからである。もし、早くからこの日に日本で乗る事が決まっていればこの騎乗は無かっただろう。勝負事には運やタイミングが付き物だが、いい流れで来ている者には全てが良い方に進んでいくものだ。

クレイグ・ウィリアムズ鞍上のミラクルレジェンド、注目しなければいけないコンビだろう。


●再輸送の連闘もノウハウあれば!!●

関西栗東所属厩舎ながら２回東京リーディングトップの矢作厩舎。出張馬房が取れず美浦を経由しなければならないケースや、連闘再輸送などあっても、積極的に遠征している。やはり、下級条件では特に「栗東と美浦のレベル差」が明確で、「勝つ事」だけを考えれば、多少のリスクを背負ってでも連れて行くのだろう。

先週もマコトローゼンボーは再輸送の連闘で勝利を挙げた様に、どんどん連れて行って結果を出している。今週も２頭東京へ連れて行っているが、土曜日メインのメイＳに出走させているオセアニアボスは先週の京王杯ＳＣからの連闘、もちろん再輸送となる。もちろんこれも勝算あっての行動。年齢的にズブくなっているところがあり、今は1400だと追っ付け通しで脚が溜まるところが無いらしく、逆に掛かり気味に行く1800くらいあった方が脚が溜まると睨んでいるようだ。

オープン馬の再輸送での連闘、普通はあまり考えられない事だが、そのノウハウがあるからこそ出来る芸当、そして勝算があるからこその行動で、決して無理使いではないのでご注意頂きたい。