うまスクエア

第102回［2012年5月12日］　最新号は毎週金・土曜日の20時にメルマガ配信。

【ヴィクトリアＭ】ラッキーボーイ！?

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ラッキーボーイ！?●

先週のＮＨＫマイルＣ。マウントシャスタの斜行により、シゲルスダチが転倒。これにより岩田騎手は４日間の騎乗停止と、落馬した後藤騎手は頸椎骨折。ただ、幸いにも非常に軽度の骨折で来週以降は騎乗する予定。

ここで、今週のヴィクトリアマイルの話。当初、岩田騎手はマルセリーナ、後藤騎手はアニメイトバイオに騎乗予定だった。当然、ほとんどのリーディング上位騎手はヴィクトリアマイルでの騎乗馬が決まっているし、またそれ以外の騎手も京都・新潟での予定を組んでいるので、東京にいてヴィクトリアマイルに騎乗馬がいない騎手の中から選ぶということになる。

そこで「ラッキーボーイ」＝田辺騎手ということになる。まず、マルセリーナ。この桜花賞馬だが、今年の２戦は外国人騎手が騎乗しているように、安藤勝騎手が「クビ」に。そして、マルセリーナに何度か騎乗している福永騎手にオファーはあったようだが、先約のレディアルバローザがいるために泣く泣くキャンセル。そこで、松田博厩舎と強固なラインを築いた田辺騎手にオファーが舞い込ん
できた。

次に、アニメイトバイオ。田辺騎手は昨秋２度騎乗しているが、今年になって乗り替わっているように要は「クビ」。 これが、他馬とのタイミングでの乗り替わり（例えばアニメイトバイオの出走は東京、田辺騎手の予定は京都など）だったら、今回アニメイトバイオとのコンビが復活していたわけで、そうなればいくら松田博厩舎とはいえども断るしかなかったはず。（これはアニメイトバイオの鞍上がマルセリーナよりも先に決まっていたため）結果的にアニメイトバイオを「クビ」になっていたことで大きなチャンスが回ってきた。

やはり、こいうった巡り合わせ・運を掴めるかが一流への近道になる。


●ラッキーホース！？●

レーティングとは、競走馬の能力を示す客観的な指標となるもので、着差・負担重量・過去の勝馬との比較などをもとに、国際的に統一された基準により、数値化したもの。つまり、ドラゴンボールのカウンターで調べる戦闘能力のようなものと思ってもらえばいい。か？今年のヴィクトリアマイルのレーティング順位は上位から、アパパネ、レディアルバローザ、ホエールキャプチャ、グランプリエンゼル、そしてレインボーダリア。

なんと格下の準オープン馬であるレインボーダリアが桜花賞馬マルセリーナよりも、重賞勝ち馬のオールザットジャズ・クィーンズバーン・フミノイマージンよりも上の戦闘能力がありという測定結果に。これによってレーティング上位５頭は優先的に出走できるというルールのもと、格下の存在ながらこの舞台に立つことになったレインボーダリア。

重賞で連対すらないレインボーダリアのどのレースが評価されたのかといえば、やはり３走前のエリザベス女王杯で世界的な名牝、スノーフェアリーの５着が認められたということ。隠れた実力の持ち主とすれば、人気的にも「穴で一考」してもいいのかもしれない。


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【関西事情通のちょっとイイ？話】

●あ行の騎手に注目!?●

今週のＧＩは古馬牝馬によるヴィクトリアマイル。勘のいい人はもう気付いていると思うが、今トレセンで話題になっている事がある。今週、栗東トレセンで「今週はいよいよ藤岡祐介が中央初ＧＩ制覇か」という話になったところに「イヤ、あ行じゃないから勝てないだろう」という掛け合いが聞かれた。あ行？そう、今年のＧＩは、驚くことに…

岩田康誠フェブラリーＳ
池添謙一高松宮記念
岩田康誠桜花賞
内田博幸皐月賞
石橋脩天皇賞（春）
秋山真一ＮＨＫマイルＣ

と、全て「あ行」の騎手が勝っているのだ。今週のヴィクトリアマイルに出走する「あ行」の騎手は…

蛯名正義アパパネ
内田博幸クィーンズバーン
池添謙一フミノイマージン
石橋脩レインボーダリア

蛯名正義＝アパパネは普通に可能性がありそうな1頭、絶好調内田博之に、太宰騎手からバトンを受けたＧＩハンター池添謙一、さらに勢いある石橋脩、みなチャンスがありそうでどの騎手が勝っても驚けないが、実はもう一人「ア行」騎手がいる。ドナウブルーの手綱を取るクレイグ・ウィリアムズ。次週上位人気になるであろう桜花賞馬ジェンティルドンナの全姉。土曜日にもサダムパテックでキッチリ仕事をしたウィリアムズとのコンビなら１週前に華を飾る可能性もあるだろう。

引き続き「あ行」の騎手が勝つのか、それとも…結果は如何に!?