うまスクエア

秋華賞トライアル・ローズS(中京・芝2000m)は、適鞍を求めて関西に遠征するカニキュルが勝負気配だ。

東京芝2000mの未勝利戦1着時に騎乗したマーカンド騎手が「(昨秋の来日で)僕が乗った馬の中で牡馬は(後に皐月賞などを制す)ジャスティンミラノ、牝馬はカニキュル」とキッパリ。世界を股にかける英国の名手が乗り味を絶賛していたほど。

現時点で関係者の評価ほど結果を残せていないものの、2走前のフローラSでは東京芝2000mで不利な8枠から3着に好走。自己条件に戻った前走の東京芝1800m1勝クラスを3番手から上がり33秒3の末脚を繰り出して快勝した。

今回は3戦して重賞を含む馬券率100%の左回りを求めて中京へ。また前走の東京戦に続いて戸崎騎手が騎乗を快諾したのも要注目だろう。

戸崎騎手は関東圏以外の騎乗には消極的なリーディング上位騎手の1人。G1裏開催となる中山や東京開催時は鬼の居ぬ間に洗濯とばかり、固め打ちを決めるのが年末の恒例行事となっている。

そんな戸崎騎手が現時点で2勝馬に過ぎないカニキュルの騎乗依頼を引き受けたのは、重賞でも勝ち負けできると判断した裏返し。ローズSの結果次第によっては秋華賞も視野に入って来る逸材だけに、どんな走りを見せてくれるか目が離せない。