うまスクエア

函館記念(函館・芝2000m)は先日の宝塚記念で推奨したブローザホーンと同じく、「元・中野栄治厩舎」のマイネルクリソーラに注目していただきたい。

馬主サイドの意向により前走時から手塚厩舎へ転厩。現在は新規開業した矢島厩舎に在籍する以前の担当スタッフは「課題のゲートさえ安定すれば大きなところでも通用する馬。可能なら引き続きやりたかったんですが……」と、いまだに後ろ髪を引かれているほど。

多数の活躍馬が在籍する常勝厩舎で移っても関係者の評価はうなぎ登り。「調教の動きは走るオープン馬のそれ」と手塚師が語れば、中野栄厩舎で最後のレースとなった2走前の中山記念5着時に騎乗。前走時も追い切りに乗った津村騎手も「重賞を獲れる馬です」とキッパリ。

ところが7着に敗れた新潟大賞典は、勝負所で他馬と接触するアクシデント。これには当時騎乗した丹内騎手は「ぶつけられてバランスを崩し落馬しそうになりました。今日は4コーナーの不利が全てです」と怒り心頭だったにも関わらず、当時は審議にすらならなかったのもポイントだろう。

今回はハンデ据え置きに加えて、2勝を挙げている得意の洋芝コース替わり。前走の敗因は明確だけに、スムーズな競馬ができれば巻き返し必至だ。