うまスクエア

先週のマイルCSは推奨馬ジャスティンカフェが7番人気で3着。記事でお伝えしたとおりレースでは馬主サイドから「もう一段前で」と指示が出ていたのか、道中は9番手を追走。勝負の手綱を託された坂井瑠騎手の好騎乗も光った。

今週のジャパンカップ(東京・芝2400m)に出走を予定しているディープボンドも、ある意味ジャスティンカフェとは逆パターン。これまでは大人の事情により、本来の適性とは異なる競馬をしていた可能性があるのだ。

多くの競馬ファンにとってディープボンドは、前に行っての粘り込みを得意とする馬。そんな認識の方も少なくないだろう。

しかし、過去の積極的な競馬は“天の声”によるもの。絶対匿名を条件に語ってくれた記者によると、

「これまで逃げ馬先行馬が揃って厳しい流れになるレースでも、早めの競馬で同じような負け方ばかり。それは(和田)竜二も分かっていて厩舎サイドも中団くらいで脚を溜める競馬をしてほしいのに、毎回直前に“天の声”で覆されるんや」とのこと。

あえて名前は出さないが賢明なファンであれば、天の声が誰であるか察してもらえるだろう。調教師や騎手としても競馬界において発言ピラミッドの頂点に立つ人物からの指示は、限りなく命令に等しい。

ところが前走の京都大賞典では1角手前でポジションを下げる不利があったとはいえ、これまでに無い中団待機策から3着に好走。しかもスローで逃げたアフリカンゴールドが僅差5着に粘る前残りの流れを……である。

今年のジャパンCはタイトルホルダーに加えて、大逃げを代名詞とするパンサラッサが参戦。レース史上に残るであろう激流が予想されるだけに、厩舎サイドが待ち望み脚質転換のキッカケを掴んだディープボンドの激走があるかもしれない。

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