完全攻略ファイル No.1

【高松宮記念】まさに迫力満点!悲願の戴冠へ万全の仕上がり



いよいよ本格的な春のG1シリーズが開幕!今週は日曜日の中京競馬場で高松宮記念が行われるほか、土曜日に中山で日経賞、阪神で毎日杯。日曜日には中山でもマーチステークスが行われ、土曜日の深夜にはアラブ首長国連邦ドバイでドバイワールドカップデーが行われる華やかな週末となっています。

まずはG1の高松宮記念(中京・芝1200m)。このレースで調教解析班から強力プッシュが入ったのは、トウシンマカオです。

直近の3週はウッドチップコースでしっかりと負荷をかけ、ひと追い毎にタイムを短縮。とりわけ鮫島克駿騎手を背にしたここ2週は、ともにラスト1ハロン11.2秒という抜群の切れでパートナーを圧倒。人馬ともに悲願となるG1制覇へ向けて、その意気込みがヒシヒシと伝わってくる調教でした。

前走のシルクロードステークスは4着と敗れるも、デビューから最高の馬体重で少し余裕があったのは確か。0.5キロとはいえ、斤量が軽くなるのも好材料で、ここは黙って見直しが正解でしょう。


日曜日はG1の前に中山でもダート重賞のマーチステークス(中山・ダ1800m)が行われます。今年は好調ムードの馬が多く、馬券妙味は高松宮記念よりも、むしろコチラと思えるくらい。そんな楽しみな一戦で注目したいのがプリティーチャンスです。

先週、今週とCWコースでの7ハロン追い。特に今週は伸び伸びとしたフットワークで97.1-80.7-66.1-51.7-37.3-11.9秒のタイムをマーク。動き、タイムともに申し分なく、牝馬ながら、ともにゴールまでしっかりと負荷をかけられたことは好感が持てます。

牝馬限定の交流重賞で好走が目立っていますが、一昨年のみやこステークスや昨年の東海ステークスでは牡馬相手でも差の競馬をしています。今回の舞台である中山の1800mでも勝鞍があり、チャンスは十分にあると見ました。


天皇賞春を占う土曜日の中山メイン・日経賞(中山・芝2500m)でプッシュが入ってきたのは、4度目の挑戦で重賞初制覇を狙うカントルです。

暮れの中日新聞杯12着の後は、ジックリと間隔を空けての再調整が施され、帰厩後は岩田望来騎手が付きっ切りで攻めを付けて、先週はCWコースで6ハロン82.5-67.3-52.2-37.2-11.5秒のタイムで並走先着。

最終追い切りは、輸送を控えて坂路で終い重点に追われましたが、こちらもラスト1ハロン12秒を切る11.9秒のラップで力強く登坂。しっかりと態勢を整えてきました。

前走の大敗は最初のコーナーで前の馬と接触し、リズムを欠いたもの。1つ上の全兄にワグネリアンがいる良血馬で、2走前のアルゼンチン共和国で重賞でも戦えるメドは立てているだけに、菊花賞馬2頭をまとめて打ち負かす激走に期待したいところです。


土曜の阪神メイン・毎日杯(阪神・芝1800m)は過去10年の勝ち馬から4頭のG1ホースが生まれている出世レース。今年、調教からニュースター誕生を期待したのは、キングズレインです。

今回はホープフルステークス3着以来となる年明け初戦。当初は弥生賞から始動予定も、熱発があってここへスライド。しかし、その後は3週続けて重賞でも好走しているマイネルファンロンとの併せ馬を行い、最終追い切りでは初コンビを組むベテラン岩田康誠騎手が美浦を駆け付けて手綱をとり、ウッドチップコース5ハロン68.5-52.7-37.5-11.5秒でゴール。ひと追いごとに迫力を増し、アクシデントを感じさせない動きを見せています。

岩田康誠騎手が美浦で攻めを付けた馬といえば、アメリカジョッキークラブカップを勝ったノースブリッジが思い出されるところ。ここで結果を出せば、今後大きなチャンスが巡ってくる可能性も十分考えられます。ベテランの手綱捌きには大いに注目です。


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