うまスクエア

大阪杯(阪神・芝2000m)といえば、G1昇格前は天皇賞春の重要な前哨戦として、G1昇格後も時代を彩るスターホースが勝ち馬に名を連ねているレース。

ではあるのですが、一昨年は8番人気のポタジェ、2019年には皐月賞馬でありながら、9番人気と評価を落としていたアルアインが激走。配当面でも見逃せないレースとなっています。

今年は昨年のダービー馬・タスティエーラ、皐月賞馬・ソールオリエンスが注目される一方、4歳世代のレベルが何かと話題になっていますよね。

昨年のクラシックホースの復活を期待しつつ、馬券的にデッカイのを期待したいのは、一昨年の秋華賞馬であるスタニングローズです。

直近の3走がひと息、さらに今回は、昨年のヴィクトリアマイル以来となる長期休養明けで、置かれている状況は決して楽ではありません。

しかし、2歳時より牡馬を相手に重賞でも好走を続けていた馬で、オークスでは10番人気の低評価を覆して2着。秋華賞ではスターズオンアース(3着)の牝馬3冠を阻止した世代トップクラスの実力馬です。

スターズオンアースといえば、オークス以降は勝ち鞍に恵まれていないものの、大阪杯、有馬記念で2着、ヴィクトリアマイル、ジャパンカップで3着と上位争いを続けています。

また、秋華賞で2着に下したナミュールも、昨秋は富士ステークス、マイルチャンピオンシップを連勝。香港マイルで3着に入る好走を見せました。

そう、力さえ出し切れば、今年のメンバーであれば確実に上位争いができる力を持っているのです。

1年近い休養明けで、まだベストの状態とはいえないでしょう。しかし、中間の調教では久々を感じさせない素軽い脚捌きを見せていますし、仮に8分の力でも「何とかなってしまうのでは」と思える仕上がりにはあるようです。

そして、手綱をとるのは、今売り出し中の若手・西村淳也騎手。

デビューから重賞を8勝をしていますが、G1はまだ未勝利。冒頭で触れたアルアインを勝利に導いたのは、当時G1未勝利だった北村友一騎手で、G1馬を復活に導くというシチュエーションは、非常に似ています。

人気上位がピリッとしないスキを突いての復活劇。そのシナリオは決して夢物語ではありません！