近年は、この
クイーンカップ(東京・芝1600m)で好走した馬が後のG1で次々と活躍。
出世レースとして、その価値を高めている一戦です。
できれば、後のクラシックでも好走、当時6番人気と思い返せば信じられない低評価で勝ったハーパーのような馬を仕留めたいですよね。
今年、そんな期待を寄せたいのが、
コスモディナーです。
以前から触れているように、この時期の重賞は前走着順のいい馬が人気になりやすいもの。
この馬は、前走の阪神JFで14番人気9着。相手が強力なG1だったとはいえ、“字面の上”では完敗ですから、過度の人気にはならないでしょう。
そう、完敗というのは、あくまで“字面の上”でのもの。前走を振り返ると、22キロの大幅な馬体減。レースでは直線で窮屈になる場面がありながらも渋太く脚を伸ばしていて、着順ほど悪い内容ではありませんでした。
前走を除けば、新馬勝ちの後、コスモス賞で後に朝日杯FSで2着となるエコロヴァルツの2着。3戦目ではオープンのクローバー賞を勝っており、実績は人気上位に推されそうなサフィラに次ぐものを持っています。
馬体の回復がカギにはなるものの、今回は輸送時間も短く、人気以上のポテンシャルを秘めているのは間違いない1頭。
中間の調教も松岡正海騎手を背に軽快な伸び脚を見せており、前走だけで見限りは禁物です!