愛知杯(中京・芝2000m)は、今年最初に行われる古馬の牝馬限定重賞。
レース名は愛知杯ですが、今年は阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事に伴う変則開催で、小倉競馬場が舞台となります。
昨年はロースステークスを勝ち、秋華賞でも5着と健闘したアートハウスが1番人気に応えて快勝しましたが、今年は条件クラスを勝ち上がった馬を除くと、近況がひと息の低調メンバー。ハンデ戦でもあり、どの馬にもチャンスがあるといえるでしょう。
そこで注目してみたいのは、最軽量ハンデ49キロで挑む、
テリオスマナです。
前走は2勝クラスで3着と敗れており、ここは2階級の格上挑戦。実績を問われると、確かに大きく見劣りします。
しかし、この馬には他馬にはない確かな実績があります。それは、メンバーで唯一、小倉競馬場で2勝をマークしていることです。
デビュー3戦目の初勝利と、昨年1月の1勝クラス勝ちは、ともに小倉の芝2000mで挙げたもの。後者は今回よりも長い休養を克服しての勝利でした。
今回は3歳時のフラワーカップ以来となる重賞挑戦。相手は強くなりますが、先に挙げたように、今年は例年よりもレベルが低く映りますし、こちらはハンデ49キロ。そして、当該コース2勝はメンバートップ。
キャリア17戦のうち、勝ち馬から1秒以上離される大敗を喫したのは、わずか3戦と、相手なりに渋太く走れる個性も不気味です。
最後に、手綱をとる藤懸貴志騎手といえば、21年マーメイドステークスをハンデ50キロのシャムロックヒル(10番人気)で勝利。
20年の日経新春杯では、51キロのエーティーラッセン(11番人気)を3着に導くなど、軽ハンデの人気薄でアッといわせた経験を持つ穴ジョッキー。
波乱の主役となる可能性を大いに秘めた1頭でしょう!