ここ2年こそ、上位3頭が4番人気以内の馬で決まる平穏決着となっている
朝日杯フューチュリティステークス(阪神・芝1600m)ですが、過去10年の傾向を見ると、穴馬は用なしとは決していえないレースです。
ここで注目したいのは、5番人気以下で馬券に絡んだ10頭のうち、4頭が該当する前走G2出走馬。狙うのはデイリー杯2歳ステークス2着馬ながら、全く人気に反映されていない
エンヤラヴフェイスです。
7月のデビュー戦は、2着馬に5馬身差を付ける派手な勝ちっぷり。道中は2番手を追走し、4コーナーでは鞍上の手綱が激しく動くシーンがあったものの、勢いが付いてからは瞬く間に前を捕らえ、後続を一気に突き放しました。
2戦目の新潟2歳ステークスは、スタート直後に隣の馬と接触。すぐさま好位に取り付こうとするも、外の馬に被される格好で後方のポジションからとなり、直線でも窮屈な位置取りを強いられて不完全燃焼。
そこでの7着という結果を受けて、3番人気から8番人気と評価が落ちた前走のデイリー杯2歳ステークスは、好スタートを決めると、インの馬の出方を見ながら中団に。
3~4コーナーではデビュー戦同様、少し手応えが悪くなりましたが、エンジンがかかると力強い伸びで2着を確保。デビュー戦の快勝がフロックではないことを証明しました。
まだ勝負所で反応が悪くなる課題を残すものの、言い換えれば、まだ伸びしろもたっぷりということ。
デビューからの3戦がいずれもマイル戦で、距離経験は十分。初めてとなる阪神のマイルコースも、長くいい脚を使えることからプラスに出るでしょう。
手綱をとるのは、前走に続いてベテランの幸英明騎手。幸騎手と朝日杯フューチュリティステークスといえば、まだ中山開催だった2007年に10番人気の伏兵・レッツゴーキリシマで2着。
この馬も、前走が京王杯2歳ステークスで3着と好走していながら、当日は10番人気の低評価。それに反発しての激走でした。
前走同様、揉まれるリスクの少ない外枠に入ったのも好材料。激走ムードがビンビンです!